レビュー

ガンプラ「フルメカニクス 1/100 フリーダムガンダム Ver.GCP」レビュー

中国・上海に舞い降りた実物大の剣(つるぎ)をガンプラでその手の中に再現!

【フルメカニクス 1/100 ガンダムベース限定 ZGMF-X10A フリーダムガンダム Ver.GCP】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2021年9月19日

価格:4,400円(税10%込)

ジャンル:プラモデル

全高:約188mm

受注期間:~9月30日23時(2021年10月発送分)

 今回レビューするのはガンプラ「フルメカニクス 1/100 ガンダムベース限定 ZGMF-X10A フリーダムガンダム Ver.GCP」です。「フリーダムガンダム」は、TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」の主人公キラ・ヤマトが物語後半に乗り換える機体。本キットは「Ver.GCP」ということで、中国・上海の“実物大”フリーダムガンダムが題材となっております。

【フルメカニクス 1/100 ガンダムベース限定 ZGMF-X10A フリーダムガンダム Ver.GCP】
中国・上海に建った実物大ガンダムがガンプラに!

 「フリーダムガンダム」は、TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」物語後半での主人公機になります。乗り換えに至るストーリー、そして初登場シーンはファンの間でも非常に評価が高い機体です。簡単に経緯を説明すると、キラはストライクガンダムを駆り、敵対勢力“ZAFT(ザフト)”に所属する親友アスラン・ザラが駆るイージスガンダムと戦いに臨みます。激闘の末、イージスガンダムの自爆により両機は大破。直前にアスランは脱出したものの、キラは生死不明となり、大破したストライクのコクピットは空の状態でした。

 地球連合軍内では“MIA(Missing in Action:戦闘中行方不明)”認定を受けたキラはストライクガンダム撃破直後に救出されていました。身柄を預かっていたマルキオ導師の計らいによって地球から宇宙のスペース・コロニー“プラント”に移送されたキラはラクス・クラインの邸宅で療養します。その後ラクスにフリーダムガンダムを託される、というのが乗り換えまでの経緯となります。

 同機はZAFT軍が開発していた次世代モビルスーツで、ニュートロン・ジャマー・キャンセラーを搭載することでガンダムSEEDの世界“コズミック・イラ”で史上初の“核エンジン”によって動く機体でありその稼働時間は理論上無制限となっている点が特徴です。

 TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」では、PHASE-35「舞い降りる剣」がフリーダムガンダムの初登場回となります。クライン邸で療養中のキラは、ザフト軍による「オペレーション・スピットブレイク」発動と地球連合軍本部アラスカ基地「JOSH-A」への侵攻開始の報を聞きます。ラクスの導きによってフリーダムガンダムを託されたキラは、窮地に陥るアークエンジェルの仲間たちを救うため戦場に戻りました。その戦場で破壊兵器「サイクロプス」が起動することを知ったキラは敵・味方問わず戦場からの退避を勧告するという、まさに“フリーダム:自由”のためのガンダムを体現するかのような登場シーンは私たちファンの心を鷲掴みにしました。

【第1話|ガンダムSEED【ガンチャン】】

 「機動戦士ガンダムSEED」放送終了から18年後の2021年に場所は中国・上海の「三井ショッピングパーク ららぽーと上海金橋」に“実物大”フリーダムガンダムが舞い降りました。日本国外に実物大ガンダム立像が建つことも驚きでしたがフリーダムガンダム最大の特徴の背部ウイングユニットは本来であれば風などの影響で実現不可と思われるところ、ランディング・ギアという新設定を加えることで建造可能にしたということも大きなトピックです。

初の海外進出を果たしたガンダム立像

 実物大ガンダム立像を追いかけている筆者としてはコロナ禍でなければ即座に現地に舞い降りたかったのですがこの状況では仕方ありません。とても残念ではありますが、ここにガンプラとして登場してくれましたのでこちらを組み立てることで現地に思いを馳せよう、と思いました。ガンダムベース限定品ではありますが、プレミアムバンダイで先行受注されたものが届きましたので早速組み立てていこうと思います。

 なお、このキットはガンダムベース店頭で販売中となっています。プレミアムバンダイでも2021年10月発送分の予約が行なわれており、本日9月30日23時までが受注期間です。

パッケージを確認。新たに“フルメカニクス”シリーズになったキットは組み立てやすそう!

 それではパッケージ内容を見ていきましょう。ランナーはA~G、ポリキャップ、サーベルランナー、ディスプレイベース、シール2枚で成形品は総数16枚ですが小さいランナーも多いので意外と少ない印象を受けます。全体を見てみると、パーツはあっさりとした印象で内部フレームを組むようなこともなく、1/100スケールのサイズに現代のアレンジを盛り込んで新生フリーダムガンダムを構築しているようです。

【パッケージ構成】
上海を背景に飛ぶフリーダムガンダム
たった1つのアンテナのための金色がうれしい!
大きいパーツも最低限の分割でパーツ化
ランナーの切り替えでうまい具合にパーツ分割されています
大きなウイングのパーツも色ごとに一体成型されています
シール2枚でディテールを表現するようです

組み立て開始。“フルメカニクス”シリーズはガンプラの基礎が学べます!

 早速組み立てていきましょう。まずは頭部と胸部を組み立てていきますが、感覚としてはHGシリーズよりも簡単なパーツ構成のものを1/100スケールで構築しているように感じました。“そもそもガンプラとはこういうもの”ということが伝わってくる構造となっていて、ところどころHGシリーズ以上に簡単組立で特にガンプラ初心者にお勧めできるキットだと思います。

【組立:胸部と頭部】
色ごとにパーツ分けされていてすばらしい再現度。それでいてパーツ数はこれだけに収まっています
肩のスイング機構は単純な構造になっています
胸のダクトも完全色分け再現されています
ランナーからパーツを切り出してはめ合わせるだけで進んでいきます
あっというまに胸部完成!
頭部も色ごとにパーツ分けされています
カメラアイのシールは左右1枚ずつになっています
位置決めが大変な場合があるので左右一体でもよい気がします
位置の調整を繰り返し……
それっぽくできました!
アニメでもそうなんですが大きめのツインアイです
それゆえか目力を感じます
【プレミアムバンダイで購入】

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