レビュー

アオシマ「ザ・スナップキット ニッサン R33スカイラインGT-R(ブラック)」レビュー

様々な角度で完成形を眺め、カーモデルの面白さを実感する

 組み立てた「ニッサン R33スカイラインGT-R(ブラック)」をたっぷり眺めていこう。やはり美しい黒いボディが見応えがある。黒一色の車体だが、ライトやシール、銀のメッキが入ったライトのパーツ、シールの光沢がアクセントになっている。

 レースに出走できる性能を持った高性能なスポーツカーのカーモデルを手にしている楽しさ。写真を撮るために改めて各所をチェックすると改めて「ニッサン R33スカイラインGT-R(ブラック)」のカッコ良さを再確認できる。

【様々な角度から眺める】
黒いボディ、クリアパーツとメッキパーツ、シールが質感をグッと上げている
R33はかなり大型のスポーツカーだ
GT-Rの文字がやはりいいい
ナンバーは公式サイトの「ナンバープレートメーカー」を使うことも可能
それぞれのタイヤ付近の表情

 今回はさらに白いボディのタイプも組み立ててみた。「ザ・スナップキット ニッサン R33スカイラインGT-R」は、ブラック、ホワイト、ミッドナイトパープルが同時販売。さらに2023年2月にはチャンピオンシップブルーと、ソニックシルバーが発売予定だ。ボディが異なると印象も変わってくる。

 ホワイトは車高を下げたローダウンで組み立ててみた。その雰囲気の違いも見て欲しい。

【白いスカイライン】
こちらは落ち着いた雰囲気となる純白のボディ
車高の低いローダウンで組み立ててみた
黒と白で印象が大きく変わる

 加えて初回限定で封入されている「高速道路ペーパークラフト」も組み立ててみた。背景がかすれているのでプラモデルを置くと走っている雰囲気になる。

【高速道路ペーパークラフト】
初回限定で封入されているペーパークラフト。カッターで台紙から切り離し、ボンドで組み立てる
かすんだ建物の描写が高速で走っている雰囲気をもたらす

 「ザ・スナップキット」シリーズは"初心者向け"を強く打ち出している。プラモデルは作ったことがない人でも本当に簡単に組み立てられ、車好きの人を満足させてくれるとても楽しいプラモデルだ。

 カーモデルの可能性を従来のプラモデルから広げ、敷居をずっと低くしたいという開発者の想いが感じられる。もちろん塗装したい、より細かいプラモデルを作りたいという人もいるだろう。本商品はそういった作り込み派の人向けではないが、ボディの質感やシールによるアクセントはかなり模型技術が高い人でも再現が難しいのではないだろうか。

 最初はシールの細かさに手こずるかもしれないが、耐久力のあるシールは失敗してもカバーしてくれる。そしてそのできばえはかなりの満足感をもたらすのだ。だからこそ本シリーズはリピーターが多いという。「この簡単さでこのクオリティなら、他の車も作ってみたい」となるのだ。本シリーズはやはりまず1つ作ってみて欲しい。

 「ザ・スナップキット」シリーズは、プラモデルの自由度よりも、「クオリティの高い完成品を簡単に組み立てる」というべきユニークなベクトルを提示している。アオシマはこの「ザ・スナップキット」の技術を活用した、より作りごたえがあり、細かい表現を可能にするプラモデルシリーズも展開している。今後の展開も注目し、紹介していきたい。