レビュー
ガンプラ「HG 1/144 ガンダムエアリアル」レビュー
改修型
2023年3月17日 00:00
組立開始。HGエアリアルの組みやすさそのままに、さらに細かく!
まずは頭部を含む上半身から組んでいきます。劇中設定でも表現されているように頭部は結構いりくんだ細かいディテールが満載です。HGの1/144スケールと小さくはありますが、その細かいディテールとカラーリングをパーツ分けで再現しています。
続いて上半身を組んでいきましょう。水星の魔女HGシリーズはプラモデル入門グレードの位置づけであるEG(エントリーグレード)にプラスαするくらいのパーツ構成で、組みやすさ優先でありながら巧みなパーツ構成で複雑なディテールを再現しています。改修型は上半身の青成分が増えているので初期型と比較しながら楽しめる部分です。
プロローグのガンダムルブリスと本編のガンダムエアリアルに共通して腹部わきにシール再現のディテールがあります。簡単なパーツ構成でありながら腹部の左右ロール機構をもつなど考え抜かれた設計とデザインが気持ちいい部位です。特徴的なシェルユニットは今回もインサート成型で付属、美しい仕上がりが楽しめます。
腕部・脚部を組み立てる
腕部は初期型エアリアルと同じ構造をしています。基本的には上腕と前腕をつないで両サイドからそれぞれの装甲を組付けるだけとなっていて、こんなに簡単でいいの? と思えるほどデザインの勝利を感じる部分だと思います。上半身同様、青成分が増した肩部もあいまってイメージはだいぶ変わりますね。
脚部はさすがに多めのパーツとなっていますが、組みやすさの追求はこちらでもいかんなく発揮されています。ソールは初期型エアリアルと同様前後をボールジョイント接続で接地性も高いです。太めの大腿部と膝関節は簡易フレーム構造でがっしりしている印象、シェルユニットをシールで再現してクリアーパーツで覆えば雰囲気もばっちり。
エアリアルからの継承である黄色いスリット状のディテールパーツも別になっているので情報量も多くなって見どころも満載です。膝関節は、大腿部と脛下を一つの関節に二つの後はめ式で接続、裏側からカバーをすることで実現されています。組みやすさと外れにくさ、失敗したときのリカバリーも簡単でいい仕様ですね。
腰部と装備を組み立てる。今後の運用方法が気になる背面装備!
腰部はとても単純な構成、これも初期型エアリアルゆずりの部分ですが各パーツの形状はまったく異なっています。両機を並べて比較するのがおもしろい部分です。
装備は背面のバックパックのほか、ビームライフルとシールド、ビームサーベルが付属します。ビームライフルは差し替え式による両手持ちモードを再現できます。シールドは11基のビットステイヴに分離可能。ビームサーベルはエアリアル同様青い仕様となっています。バックパックがただただ大きなブースターなのか、そうでないのか……劇中で今後どのように機能するのかが楽しみでなりません。
シールドを構成するビットステイヴはガンダム本体への装着、ビームライフルへの取り付けも可能でその場合はガンビットライフルとして圧倒的な火力を劇中で見せつけてくれました。ガンビットのいくつかのパーツはシールでのディテール再現となります。大き目のシールでちょっと大変かもしれませんがゆっくり作業すれば大丈夫です。
さらにおまけで「ミラソウル社製 フライトユニット」を組んでみましょう。劇中ではエアリアルのほぼハンドメイドのオプションバックパックとして登場しました。バックパックのほかに、“平手”の追加ハンドパーツが付属しているのがポイントです。ハンドパーツはエアリアルはもちろん、改修型にも使用できます。
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