レビュー

ガンプラ「HG 1/144 ガンダムルブリス」レビュー

GUNDフォーマットの機動兵器“GUND-ARM”ルブリス、レイヤー33をクリアして誕生日を迎える……

【HG 1/144 ガンダムルブリス】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2022年8月6日

価格:1,760円(税込)

ジャンル:プラモデル

全高:約128mm

 今回レビューするのは、2022年10月2日放送開始の新しいTVシリーズ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の前日譚にあたる同「PROLOGUE」に登場するモビルスーツ「ガンダムルブリス」のHGシリーズのガンプラです。

 A.S.(アド・ステラ)という時代を背景に、「PROLOGUE」ではヴァナディース機関のラボでオックス・アース・コーポレーションが開発した試作機「ガンダムルブリス」の稼働実験が行われていた。テストパイロットを務める同機関の「エルノラ・サマヤ」によって稼働実験が行われる中“レイヤー”と呼ばれる試験項目の33番をクリアできずにいるルブリス。

【『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 前日譚「PROLOGUE」冒頭5分】

 この世界での“ガンダム”とは人類が適応するには過酷すぎる宇宙へ対応するために義肢などの福祉工学をもとに革新的な身体機能拡張技術“GUND”をもとに18mのマシン(モビルスーツ)の制御に転用した“GUNDフォーマット”、さらに領域横断的な戦闘能力を獲得させたものを“GUND-ARM(ガンドアーム)”と総称し、それらはやがて“ガンダム”と呼ばれるようになる……というものです。

 エルノラの娘“エリクト・サマヤ(エリー)”の4歳の誕生日となる日に、モビルスーツ開発評議会の派遣したドミニコス隊の襲撃を受けたヴァナディース機関は防戦のために量産試作モデルのルブリス2機で対抗するも押されつつあった。GUNDフォーマットの提唱者でルブリス開発にあたる「カルド・ナボ」に導かれるようにコクピットに座っていたエリーはルブリスに認証ヴァイタルを登録されてしまう。

 一人ルブリスに残されたエリーは戻ってきたエルノラと一緒に小惑星に建造されたフロント、フォールクヴァングから脱出、エリーのヴァイタルをもってあっさりとレイヤー33をクリア。3機の敵機をガンビットで撃滅してしまう……誕生日を迎えたエリーはその光景を“ローソクみたいにきれいだね!”と屈託のない表情を見せるのだった。そして本編はエリーが「スレッタ・マーキュリー」になって学生生活を送るようになるところから物語がスタートするようです。そしてルブリスに変わり「ガンダムエアリアル」がスレッタの乗機となります。ここもどういった経緯が語られるのでしょうか。

【『機動戦士ガンダム 水星の魔女』予告PV】
【『機動戦士ガンダム 水星の魔女』予告PV第二弾】

 それでは早速「HG 1/144 ガンダムルブリス」のキットをレビューしていきましょう。本編ではないプロローグに登場した機体が先にガンプラ化されるのは珍しいことでもあり、アニメとその商品化のプロセスががっちり組みついている印象がありました。このルブリスがガンプラ化第一弾群の筆頭にあたることから、その熱量も高いものを感じます。新時代のスタンダードHGガンプラの意味合いもあるでしょうからそのあたりもかみしめていきたいと思います。

「HG 1/144 ガンダムルブリス」のパッケージ内容をチェック!

 それではパッケージの内容をチェックしていきましょう。パッケージは「水星の魔女 HGシリーズ」共通デザインとなっています。白ベースに青系での装飾がついています。機体を中央に配置しどういった形状かがわかりやすくなっています。ランナーはAからEの6枚、ビーム・サーベル、ホイルシール、組立説明書の構成です。

 特筆はEランナーの「インモールド成型」品です。ルブリスやエアリアルには胸部装甲(シェルユニット)がライン状に光るギミックがあり、それを再現するものです。「インモールド成型」はランナー成型時に絵柄を印刷したフィルムを挟み込んで成型するものでこれまでの塗装や完成後のデカール貼りこみの処理をなくし、仕上がりをさらに高精度に美しくさせることのできる技術です。

【パッケージ内容】
水星の魔女は「THE WITCH FROM MERCURY」というシリーズ名になります
Aランナー:赤ではなくピンクが主体となっています
B1ランナー:主にフレーム
B2ランナー;主にバックパック
Cランナー:主に全身の外装
Dランナー:主にビットステイヴ、頭部、腰部など
Eランナー:インモールド成型された後部装甲
ビーム・サーベル、ホイルシール、組立説明書