レビュー
メガミデバイス「皇巫 スサノヲ レガリア」レビュー
2023年11月2日 11:22
髪や衣装などこだわりのディテールが素組で楽しめる
「皇巫 スサノヲ レガリア」はランナーのボリュームも相まって、組み立てのやりごたえも十分にある。
バリエーションキットのため「皇巫 スサノヲ」との共通パーツもありつつ、新規造形の髪の毛パーツや武装があり新鮮な気持ちで楽しめる。
最初は頭部を見ていこう。新規造形にはボリュームのあるツインテールがあり、髪の毛のウェーブや毛先も丁寧に表現され、目を引く造形となっている。また、細いおさげの髪形、前髪パーツも飾りがあるものとないものがあり、組み合わせのバリエーションも豊富だ。
次に胸部パーツ。「メガミデバイス」シリーズの特徴である浅井真紀氏設計による“マシニーカ”素体によって、肩口の可動や色分けなど細かくパーツ構成となっている。
腹部と腰部も同様にパーツが細かく分けられ、内部の可動が仕込まれている。また、肌色パーツの表現や塗装済みパーツでイラストイメージの色分けが表現されている。
次に素体モードの腕部の組み立てを見ていこう。こちらは肩、二の腕、前腕、手首と「メガミデバイス」シリーズではオーソドックスな構造となっている。
素体モードの各部は太ももに黒のラインを入れるための細かなパーツや膝あてのようなパーツなど立ち姿がより自然になるようなビジュアル面でのパーツ構成に加え、股関節の引き出しや膝の二重関節など可動面も作り込まれている。
ここまで組み立てた頭部、胴体、腕部、脚部を合わせることで素体モードが完成する。
次にアーマーを付けた武装モードを紹介していく。こちらは素体モードで使用した各パーツの差し替え、追加によって完成する。
頭部は飾りが増えた前髪パーツに加え、刺々しい飾りが追加される。ツインテールも後ろでおろす形から左右側頭部に差し替える。
胴体部は腰にパーツを追加する形となっている。両腰のアーマーパーツを前掛けと背面のパーツを挟み込むようにて組み立て、腰のジョイント部で固定する構造となっている。
背面のパーツは長いものと短いものを選択して、組み立てることができる。
続く腕部は前腕パーツを新たに作成し、武装やアーマーを取りつける形となっている。
右腕部には、シールドと円盤型の武装「レガリア[剣]」を合わせた複合武装を装備する。後述する組み替えバリエーションでは「レガリア[剣]」は王冠型のシルエットになり、遊びごたえのある武装となっている。
脚部パーツは膝下パーツを新たに作り、差し替える。膝下パーツは袴のような造形となっており、和装の雰囲気が出ている。
次にケープパーツはシンプルに巨大なパーツに色分けパーツを入れつつ、しめ縄のようなパーツや縁パーツを合わせた大型のパーツとなっている。
ケープの接続パーツは細かい4つのパーツで構成され、複数の可動部が構築され表情付けも期待できる。
二の腕などに装着できる飾りパーツは手裏剣のようなデザインで、3mm軸受けに装着することができる。
そして、太もも、二の腕に装着するクリアレッドパーツを接続口を備えたものにして、各パーツを合わせて「武装モード」が完成する。
特徴的な巨大な剣「十束剣(トツカノツルギ)」は半円型の柄のパーツに沿って、刃パーツを付けていく構造となっている。また、柄のパーツは接続軸を備えたものもあり、後述する武器の拡張や組み替えもできる。
ケープや前掛けなどは水転写式デカールでディテールアップができる。デカールは必要な部分をデザインナイフやカッターで切り取り、水に浸して浮かせてから指定箇所に移していく。その際にはマークセッターで接着力を補強するなどをオススメする。
最後に専用台座を組み立てる。こちらは支柱が太めのものとなっており、中間可動部は二重関節で武装状態でもしっかりと支えることができる。
「皇巫 スサノヲ レガリア」が完成したところで、素体モード、武装モードをじっくり見ていこう。
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