レビュー
ガンプラ「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」レビュー組立編
これがガンプラだっていうのか!?HGUC決選投票2023で1位に輝いたデンドロが再発売!
2023年12月21日 00:00
- 【HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2023年12月15日(初販:2002年3月中旬)
- 価格:30,800円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:[ステイメン] 全高約125mm
- [オーキス] 約850(全長)x 470(全幅)x350(全高)mm※台座含む
今回レビューするガンプラ「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」(以下、「ステイメン/デンドロビウム」)は映像作品『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の後半に登場するガンダムです。主人公コウ・ウラキが搭乗するMSユニット「ステイメン」とそれを覆いつくす巨大なMAユニット「アームドベース・オーキス」によって構成され、MSとMAの双方の能力を併せ持つ驚異的な機体となります。
デンドロビウムの全長はなんと140m!長大なビーム砲を除くオーキス本体はそれでも73mもあり、MSであるステイメンの全高は18mと当時の一般的なサイズなためその巨大さがよくわかります。オーキス上部は武器コンテナで多数の装備を格納しています。機体右手には戦艦のビーム砲を高速移動砲台化させる長大なメガ・ビーム砲、左手には通常のビーム兵器を無効化するIフィールド・ジェネレーターを備え攻守共にケタ外れな装備を持っています。
連邦軍の機体としてはめずらしいMAタイプのオーキスの機体下部にはMAらしく巨大なクローを2つ持ち、それぞれに大型ビーム・サーベルを持たせられます。これを振り回し劇中でムサイ級巡洋艦のブリッジ下を切断した描写に驚かされました。ジオン公国軍残党デラーズ・フリートのアナベル・ガトーが“ジオンの魂が宿ったかのようだ”と評した「AMA-X2 ノイエ・ジール」と死闘を繰り広げ、有線クローアームによるチェーンバトルで絡み合う2機は連邦軍のソーラ・システムIIの照射を共に浴びて……MS史に残る名バトルでした。
そんな強烈なインパクトを持つデンドロビウムが2023年5月15日~5月26日に行なわれた「HGUC決選投票2023」において堂々の1位を獲得! その規模と特殊な仕様からかなかなか再版されることがなかったデンドロビウムが2023年12月に復活することになりました。最初に登場したのは2002年3月でしたし、HG通常版としてのナンバリングも“028”と原稿執筆現在240を超えるシリーズと考えても前期の頃のガンプラだということがわかります。
今レビューではその「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」を取り上げていきたいと思います。使用するのはなんと2002年3月発売時のものを用意いたしました!パッケージには初回版に付属するDVD「GUNDAM EVOLVE 4 RX-78GP03 DENDROBIUM」のシールが付いているという今となっては希少な一品です。筆者の住宅事情からここまで積んでしまっていてスイマセン!ついに日の目を浴びるチャンスが来ました。
21年という時(途中引っ越しあり)を超えてきた筆者のデンドロビウムは未開封で屋内保管されていたにもかかわらず中に組み込まれる鉄製のプレートが錆びているということが発覚! ランナーにゆがみも出ていますがうまく組みあがるでしょうか!? その規模ゆえランナーの数も膨大ですので前後編に分けてお届けしていきたいと思います。では早速レビューしていきましょう。待っていたのか……?今回のレビューのためにっ…!
▼HGUC決選投票2023でトップを獲得!“デンドロビウム”が大復活!
▼まるで宇宙戦艦!?アームドベース・オーキスの本体を組み立てる!
▼オーキスの巨大な各種装備とコンテナを組み上げ、ロールアウト!
「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」のキット内容をチェック!
それではキットの内容をチェックしていきましょう。ランナーはオーキス用がA~Z(サーベル)、WA~WC、PC-119ポリパーツ、金属製プレート3枚、ビス5種&スプリング、ステイメン用にA~E、PC-123+ポリパーツ、組立説明書の構成となっています。成形品はなんと計46枚ととんでもな物量となっています。
巨大な機体を支えるべく金属製プレートやビス止めを必要としているところもケタ外れなガンプラだと想像させてくれます。ただしHGクラス(しかもシリーズ初期のころのもの)ということもありますし剛性確保や重量増にならないように各パーツは大きく1ピースで構成・成形されていて実際にはそれほど難しい組立工程はありません。総46枚の成形品もある程度まとまったパーツ構成なので組んでいくとあっという間にランナーだけになっていくこともあり、高い達成感が感じられると思います。
(C)創通・サンライズ