レビュー
ガンプラ「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」レビュー組立編
2023年12月21日 00:00
オーキスの巨大な各種装備を組み立てる。劇中に登場した装備が組める!
デンドロビウムの特徴の一つで機体の右側に装備される長大なメガ・ビーム砲は劇中では超長距離射撃や破壊力を見せつける、というよりはパイロットのコウ・ウラキの戦闘能力によってデラーズ・フリートのシーマ・ガラハウが駆るガーベラ・テトラのボディに0(ゼロ)距離射撃を当てるという荒業を披露して驚かせてくれたのが印象的でした。
キットでは長大なメガ・ビーム砲を3分割しており、キット化の都合はもとより完成後の収納や移動にも配慮されたすばらしい設計となっています。塗装する際にも分割のラインに合わせてシャドウを入れてやるととても雰囲気がよくなると思います。メガ・ビーム砲はステイメンが掴めるグリップがあり、収納と展開状態を表現することができます。
デンドロビウムのもう一つの特徴で機体左側に位置する巨大なIフィールド・ジェネレーターはモビルスーツや艦艇が持つ通常のビーム兵器の攻撃を発生させた強力な磁場で“逸らす”ことによって無効化するシステムです。
星の屑作戦において何度も交戦したウラキの好敵手となりつつあったデラーズ・フリート旗頭のアナベル・ガトーが駆る“ノイエ・ジール”はビーム主体の機体。Iフィールド・ジェネレーターが機能している間のデンドロビウムにはさほど攻撃は伝わらない!ガトーはノイエ・ジールのクローで一瞬の隙をついてデンドロビウムのIフィールド・ジェネレーターの物理的な破壊に成功するのだった……
キットでは大きなギミックはないため、パーツ数は10個と少な目ではありますがさすがの大きさです。唯一のギミックであるIフィールド・ジェネレーター発生装置のシャッターは開閉状態を選択でき、組んだ後でも表裏を切り替えるだけでどちらの状態も表現できます。
オーキス本体の上部左右にある巨大なコンテナには様々な武装・装備を収納することができます。設定ではマイクロミサイルコンテナ2基、大型集束ミサイルセット2基、縛道策2本(劇中では1本のみ確認できる)を格納しています。迫るデラーズ・フリートのモビルスーツにマイクロミサイル全弾発射で逃げる隙さえ与えず、Iフィールドで守られたノイエ・ジールには大型集束ミサイルで打撃を与え、縛道策でムサイ級戦艦を爆発に巻き込み撃沈させるという強烈な戦法を披露しました。
キットでは片側のコンテナに4基のコンテナスロットを持ち、マイクロミサイルコンテナ1つ、大型集束ミサイルセット1つ、他装備用を2つ収納することができます。ガンプラとしてはあまりないビス止めによる支柱の組み立て、スプリングによるコンテナスロットの射出を再現する機構の組み立てがあります。少ない部類の組み立て体験になるので慎重に進めていきましょう。
「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」レビュー前編はここまで!
なんだこれ……大きい、大きすぎる!そういうことしか言えない自分の語彙力のなさに少々落胆しつつアームドベース・オーキスが完成しました。組んでいる間もパーツそれ自体が大きく、「よいしょっ」みたいな感じでランナーから切り離して取りまわす部分が多かったように思います。
ガンプラでおなじみのメカフレーム部に装甲を組みつけていく流れですが、メカフレームも装甲もそれぞれがそれぞれを利用して互いを固定する設計になっているのでパーツ自体のゆがみもなくランナーからきっちり切り出してやれればガンプラクオリティでカッチリ組みあがっていきます。
次回の後編では「ガンダム試作3号機 GP03S ステイメン」を組み上げて、このアームドベース・オーキスと共演させていきたいと思います。ステイメンは言ってみれば通常のガンダムタイプですからさほど難しくはないと思いますが腕部にはオーキスと連携するフォールディング・アーム、腰部には特徴的なテールバインダーが装備されていますのでその辺も楽しみなガンダムです。
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