レビュー

ガンプラ「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」レビュー完成編

完成!「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」

 ここまで「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」の組み立てはいかがだったでしょうか。その規模たるやまさに“これがモビルスーツだっていうのか!?”という言葉がピッタリでしたね。

 21年前のものではありますが、こんな巨大な製品が企画され実際に手に取って組んで遊んで飾れるというガンプラの世界の奥深さ・偉大さを痛感することができたと思います。文章や言葉では“話す舌”どころでは語り切れそうもない情報量ですのでギャラリーにてその雄姿をご覧いただければと思います。まずはステイメンから!※一部シールがはがれている場合がありますが年代物ゆえご了承ください。

【ギャラリー:ステイメン】
ステイメンは立ち姿時はなるべくがばっと足を開くのがいい感じです
基本的に単体発売版の「HGUC 1/144 ガンダムGP03S ステイメン」と同じものです
※コアファイターはありません
劇中ではステイメン単体の活躍があまり描かれていないのでガンプラでその姿を想像して楽しめます!
後ろになびくテールバインダー
テールバインダーは羽のようでもあります
各部のディテールにスミ入れしてやるとアクセントになってぐっと引き締まりそうです
実機のカラフルなトリコロール設定をパーツ分けで再現しています
バックパックやテールバインダー内のノズルを別パーツで再現
ビーム・ライフルを装備
フォールディング・シールドはフォールディング・アームと前腕のラッチに接続します
折りたたむときは外側に軸回転します
バックパック上部のビームサーベルケースは開閉可能。中にビーム・サーベルの柄が内装されます
キットのビーム・サーベルは柄とビーム刃が一体となっています
フォールディング・アームで腕のリーチを稼ぐ!
コウ・ウラキならフォールディング・アームの先にビーム・サーベルを握らせることも!?
フォールディング・バズーカを構えるステイメン
飛行時にはテールバインダーを外側に開くことも可能
テールバインダーの内側には通常のリアアーマーもあります
そこだっ!ガトー!
死闘の末、ガトーはトドメを刺さずに行ったようだ……そして敵味方関係なくソーラシステムIIを照射する地球連邦軍……
仲間の犠牲は何のために……コウは怒りに震え、ステイメンのビーム・ライフルを虚空に放つのだった

 続いてオーキスを見ていきましょう。組みあがったオーキスはキットのサイズで全長約850mm 全幅約470mm 全高約350mm(台座含む)とまさに“抱える”という表現がぴったりのガンプラのカタマリというべきでしょうか。中は鉄板を芯にビスやパーツ同士で強固に組まれていてぐねぐねすることもありません。しかも接着不要なわけですからガンプラってホントすごいプロダクトだと感じられますね。

【ギャラリー:アームドベース・オーキス】
もう、まさに戦艦や要塞クラスの機動兵器がそこに!
各構成部位の大きさに驚かされっぱなしです
とてつもなく長いメガ・ビーム砲
左右コンテナの前部カバーの分厚さ!
巨大なクローアームを展開
莫大な推力を生み出すエンジンブロック
ロケットのプロペラントや各部用エネルギーも想像をはるかに超える量を搭載してそうです
エンジンノズルは中央に4基、左右に2基持っています
Iフィールドジェネレーターはメカニカルディテールが入り組んでいます
オーキス上面は背骨的なメインフレームで構成されています
す、すごいサイドビューだ!
クローアームは重機的な構造で伸縮や可動します
コンテナや機体後部上面に友軍モビルスーツをけん引できそうですね
クローアームは先のツメが開きます
クローアームを下に引き出して、クロー部を前に伸ばすことができます
クロー内には大型ビーム・サーベルの柄が内包されています
クロー部は上下に回転可動します
ビーム・サーベルの柄はクローで掴むことができます
ビームサーベルエフェクトを取り付ければ巨大なビーム・サーベルが出現します
クロー基部を回転させてビーム・サーベルを振り回すことができます
オーキス上面のコンテナにはバズーカなどの武器スロット、大型収束ミサイル、マイクロミサイルの装備があります
コンテナのカバーを開けるとメインフレームの背骨にあたる部分が露出、意外とシンプルな構造が見えてきます
コンテナの全てのスロットにはカバーがありますが、実際には片側4スロットが可動します
全てのスロットの武器を放つと強力の一言では済まなそうです
そしてこのMSプラットホームについにステイメンがドッキングします!

 ついにオーキスにステイメンをドッキングさせるときが来ました! アナハイム・エレクトロニクスのメカニック、モーラ・バシットが“これがモビルスーツだっていうのか!?”と驚くほどの規模であるデンドロビウムはオーキスとステイメンがドッキングし、まさに“宇宙の拠点防衛用の機体”と呼ぶにふさわしいスペックを持つ機体となっています。

 本来この機体の担当であるアナハイムのルセット・オデビーから引き継いだニナと地球へのコロニー落着を阻止したいコウの“使いこなして見せるさ……どんな機体でも”という思い。短時間でありながらアナハイム最大のドック艦ラビアンローズと地球連邦軍の強襲揚陸艦アルビオンでのメンテナンスで体制を整え、デンドロビウムはコロニーの軌道を変えるべく出撃。そしてコウは宿命のライバル・ガトーと最終対決に臨みます・

【ギャラリー:ガンダムGP03デンドロビウム】
ステイメンは一般的なガンダムタイプの大きさ。それとオーキスの巨大さの対比!
片側のクローだけでもステイメンに匹敵する大きさです
各種コンテナ用装備もステイメンと同サイズの規模です
コンテナハッチを開け、MS用プラットホームを下げます
そしてステイメンを格納、プラットホームを戻します
バックパックの先端はステイメンの胸部上面に折りたたみます
コンテナカバーを閉じると、カバー下部がステイメンの肩を隠してくれます
確かにこれはとんでもない機体だ……
フォールディング・アームを伸ばしてコンテナの装備を掴む!
コンテナにはフォールディング・バズーカが!
持てる装備をフル活用して突破口を開く!
ビーム・ライフルでノイエ・ジールを護衛するデラーズフリートのMSを撃破していく
デンドロビウムをGスカイ的に使用するコウの戦法!
乱戦を潜り抜け、ついにガトーのノイエ・ジールにたどり着いたコウのデンドロビウム!
メガ・ビーム砲のグリップを展開……
ガトーのノイエ・ジールを狙う!
全ての装備を展開するデンドロビウム

「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」レビューを終えて

 いかがだったでしょうかデンドロビウムの雄姿! 21年もの間我が家で目覚めるのを待っていた超巨大ガンプラがついに完成まで到達できました! 今回の決選投票で1位に輝き、先日プレミアムバンダイ・一般店頭での販売が開始されSNSのトレンドにも表示されるなど注目の的となったのも驚きでした。

 各パーツもランナーより大きなパーツがいくつもあり、金属板やビスでの固定など取り回しも大変な部分もありましたがそれもまたなかなか味わうことのできない特別なガンプラだったように思います。組みあがったデンドロビウムはその工程を思い返してみても特別感とともに充実感と達成感のレベルが段違いに感じられました! 今回スルーされたガンプラファンにもいつかは体験してほしいキットです。

【ガンダムGP03デンドロビウム、出撃!】
阻止限界点までにコロニーの軌道を変えられるか!?

 最後に、ガンダムGP03Sステイメンについて思うことがありました。やはり、ここは同系列機である「ガンダムGP01/Fb ゼフィランサス」「ガンダムGP02A サイサリス」共々最新HGフォーマット版での姿を見たいと思いました。それこそ「ガンダムGP04G ガーベラ」も含めて「新・ガンダム開発計画(GPシリーズ新章)」としてリバイバルしていただけると今回のデンドロビウム祭りがさらに楽しめると思います。そんな期待を込めて今回のレビューは以上となります!