レビュー

G&G「TGM R5 ETU」レビュー

ボディーの剛性は高いが“HKスラップ”は自己責任で

 「TGM R5 ETU」を実際に使ってみた感想としては、剛性は非常に高い。アッパーレシーバーにはメタル、ハンドガードにはアルミニウム合金、ロアレシーバーにはポリマー樹脂が使われており、相当乱暴に握ってもたわみ、キシミはほとんど感じない。安心してサバゲーに持ち込める剛性感だ。

アッパーレシーバーはメタル。質感もイイ

 製品公式サイトや説明書にはコッキングレバーの扱いについて記載がないが、G&G JAPANの広報担当・ITO氏が「ガシャガシャやってください!」と語る動画がYouTubeで公開されていた。保証されているわけではないので自己責任となるが、MP5でおなじみの“HKスラップ”を楽しめる。

【【3/1発売】初純正プリコッキング搭載機 『G&G TGM R-5』GGのMP5がいよいよ発売開始です! 【鉄アッパー⁉️】】

 ただし、東京マルイ製次世代電動ガン「MP5 A5」とは異なり、コッキングレバーを引いた状態でも射撃が可能だ。電動ガンとしての実用性では「TGM R5 ETU」のほうが使いやすいが、実銃の再現度という点では東京マルイ版に軍配が上がる。ここは好みで左右されるわけだ。

コッキングレバーは金属製でそうそう壊れそうにはない

 使っていて気になったのは、プリコックの設定がやや煩雑なこと。操作自体は、5秒長引きのあと、トリガー2回の3秒長引きでプリコックオン、トリガー1回の3秒長引きでプリコックオフと難しくはない。しかし、最低でも合計8秒は必要なので、サバゲーフィールド出口が混んでいるときはほかの方の退場を妨げることになってしまうかもしれない。個人的には長引き1回でサクッと解除できるほうが好みだ。

 プリコックは、ずっとオンのままだとメカ朴素やスプリングへの負担が強いので、ゲーム終了後はオフにするのがいいだろう。初速が下がったり内部パーツの破損につながるかもしれない。

プリコックはもうすこし気軽に解除したい

 ピストン位置の微調整などはできないが、プリコック機能の恩恵自体は大きく受けられる。後述するがもともと11.1Vリポバッテリー、「Ifrit 25K Motor-Long Axis orange (25000rpm) 」搭載によりキレのいい電動ガンなのだ。プリコックを有効化することでさらに素早く射撃が可能だ。

モーターは「Ifrit 25K Motor-Long Axis orange (25000rpm) 」

 もうひとつ使い勝手で気になったのがマガジンキャッチボタンの固さ。左右どちらからでも押せるのはいいが、これまでちょっと経験したことがないぐらい重かった。ただし、計測したわけではないが、使っているうちに少し軽くなった。当初は親指でなければ押せなかったが、いまでは人差し指でなんとか操作できるようになっている。もう少し使い込めば、もっと軽い力で操作できるようになるかもしれない。

左側面のマガジンキャッチボタンなら親指で操作しやすい

初速は非常に安定、連射速度は平均24.9RPS

 最後に実射テストの結果をお伝えしたい。まず初速についてだが、0.20g弾で88.7m/s、0.25g弾で78.6m/s、0.28g弾で74.3m/sとなった。どのBB弾でも最大と最小の初速が1m/sの間に収まっている。特に0.25g弾では0.4m/sの違いしかなかった。弾速は非常に安定しているといえる。

0.20g BB弾を使用した際の初速の推移

 フルオート射撃時の連射速度は、平均24.9RPS、最大24.9RPS、最小24.8FPSとなった。これ以上遅いと物足りないし、これ以上速いと扱いづらいので、個人的にはサバゲーにぴったりの設定だと思う。とは言えラフにトリガーを引いているとオーバーキル必至。指切りするなり、3連バースト、5連バーストもあるので、使い分けが大切になりそうだ

フルオート射撃時の連射速度

 射撃時の動作音は約78.3~96.4dBA。電動ガンとしては比較的低めである。ちなみに今回試用した個体では、ギア鳴りなどもほとんど気にならなかった。また空撃ちしたときよりも、実際にBB弾を射出したときのほうがシリンダー前部をピストンが叩く音が小さい。消音効果の高いサプレッサーを装着すれば、サバゲーでも隠密行動しやすくなるはずだ。

消音効果の高い太めのサイレンサーも「TGM R5 ETU」によく似合う

 集弾性能については、風の強い日に屋外でテストしたにも関わらず、0.20g弾でも30m先のマンターゲットの横幅80%ぐらいに収まるし、0.25g弾、0.28g弾であればヘッドショットも狙えるぐらいまとまっている。今回は風で弾が流れすぎたので撮影は断念したが、無風であれば0.25g以上の弾で40m先のマンターゲットを十分狙えると思う。

【G&G「TGM R5 ETU」レビュー 実射(プリコックON/OFF比較付き)】

 ちょっと「もったいないな」と思ったのが、トリガーストロークを調整できないこと。トリガープルは平均0.51kgと軽いのだが、プリコックを有効にしても、ストロークが長いためセミオートで連射しにくい。基本的には箱出しでサバゲーに活用できる「TGM R5 ETU」だが、トリガーストロークだけはもう少し詰めたいというのが正直な感想である。

トリガープルは平均0.51kg

こだわり派のユーザーでなければカスタムの必要はなし?

 G&G製電動ガン定番のカスタムが、電子トリガー「PERUN」の装着。プリコック機能を比較的手軽&低価格で実現できる。しかし、ストックパイプの分解などの作業が発生するし、「SSG-1」などの一部機種では加工が必要だ。

 また、サードパーティー製電子トリガーに換装した場合には、メーカー保証を受けられなくなる。その点メーカー純正のプリコック機能を搭載した「TGM R5 ETU」であれば、よほどこだわるユーザーでなければカスタムの必要はない。実際、筆者も箱出し状態でサバゲーをぞんぶんに楽しめた。

 「TGM R5 ETU」は基本性能が高く、近代化カスタムのデザインもグッドだ。加えて、ハンドガードにはさまざまなアクセサリーを装着できるので外装カスタムも凝れる。電動ガンをカスタムせずに、箱出し状態で使い倒したいという方に、本製品はもってこいの一丁だ。