レビュー
「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」レビュー
細部のパーツを組み立てし時、“凄まじき戦士”顕在する
2024年9月20日 00:00
- 【Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2024年9月21日
- 価格:5,390円(税込)
- ジャンル:プラモデル
BANDAI SPIRITSは、キャラクタープラモデル「Figure-rise Standard」で展開している「仮面ライダー」シリーズより「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」をついに9月21日に発売する。
「Figure-rise Standard」では平成仮面ライダーシリーズをはじめ、数多くの仮面ライダーが2018年より立体化されている。今回、平成仮面ライダー第1作「仮面ライダークウガ」より仮面ライダークウガの「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」が登場。
劇中では敵となる最後のグロンギ、ン・ダグバ・ゼバ(以下、ダグバ)との戦いに挑むため、主人公・五代雄介が超変身したのが「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」だ。漆黒のカラーリングと刺々しい肩により威圧感あるデザインとなっている。その強さは劇中最強フォームにふさわしく、超自然発火能力をはじめとした特殊な力や圧倒的スペックを誇る。
そして、ダグバとは拳による壮絶な戦いとなり、五代雄介の“人々の笑顔のために戦う”姿に筆者は胸が締め付けられる思いだった。仮面ライダーとして戦い続けた仮面の下の真実は衝撃的で、これまであった勧善懲悪のヒーロー像を塗り替えるドラマだった。
今回は「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」の魅力をお伝えしていく。
細部の彩りまで備えたパーツたち
「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」のランナー数は合計9枚。そして、手甲部などに使用するシールがついている。
「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」を象徴する黒と金の成型色や複眼部分のクリアパーツが封入されている。黒はマットな質感となっており、金はメッキパーツによって存在感を発揮する色合いとなっている。
また本キットではアクションベースが付属し、こちらは同社の「アクションベース6 [クリアカラー]」と同規格。
中身を確認したところで、次は組み立て工程を見ていこう。
細い金ラインも組み立てるだけで再現。存在感ある造形を再現
最初は頭部を組み立てていく。
頭部は最初に下準備として複眼部分にシールを貼る。シールは鏡面のように光を反射できるもので、この上からクリアパーツによる複眼パーツを重ねるこで活力ある眼が表現されている。
次に胸部と腹部の組み立て。胸部と腹部はボールジョイントで接続され、腹部にも可動軸が設けられ可動範囲が広いことがわかる。
そして、注目のポイントは金パーツによるライン表現だ。特徴的な胸部のラインは金パーツを基礎に、細かい黒のパーツで埋めていき、ラインを浮き出すように組み立てる。
これによってシールや塗装がなくても、組み立てるだけで劇中にイメージに近い完成度を実現している。また、血管のように浮き出たライン造形もしっかり再現されている。
腕部も同様に細かいパーツ分けでラインが再現され、肩やひじの可動も備えている。また、「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」の特徴的なフォルムも再現されている。また、手甲部の古代文字などはシールで色分け。
脚部は細かいパーツ分けによって、組み立てるだけでイメージに近い色分けを実現。可動部も太もも、膝、足首、足先に備え、自然な立ち姿はもちろん、足に力を込めて踏ん張るポーズも取りやすくなっている。
腰部の組み立ては、軸に股関節可動のパーツを差し込み上下の可動を実現。「仮面ライダークウガ」の変身ベルト「アークル」は強化された金の縁取りが再現されている。金の縁取り部分にはシールで細かなラインの色分けが表現されている。
ここまで組み立ててきたパーツを合わせることで「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」が完成する。
その他にも交換用手首、超自然発火能力を表現したエフェクトパーツ、台座を組み立てる。
また、本キットでは「仮面ライダークウガ」の劇中にて登場した幻影や「仮面ライダーディケイド」で登場した小野寺ユウスケが変身する「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」の黒い複眼を選択式で組み立てることが可能。
すべてのパーツの組み立てが完了。次のページでは完成した「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」を堪能していこう。
(C) 石森プロ・東映