レビュー

「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」レビュー

細部のパーツを組み立てし時、“凄まじき戦士”顕在する

【Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2024年9月21日

価格:5,390円(税込)

ジャンル:プラモデル

  BANDAI SPIRITSは、キャラクタープラモデル「Figure-rise Standard」で展開している「仮面ライダー」シリーズより「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」をついに9月21日に発売する。

Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム

 「Figure-rise Standard」では平成仮面ライダーシリーズをはじめ、数多くの仮面ライダーが2018年より立体化されている。今回、平成仮面ライダー第1作「仮面ライダークウガ」より仮面ライダークウガの「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」が登場。

【【新たなステージへ】Figure-rise Standard 仮面ライダープラモデルシリーズ 新商品PV】

 劇中では敵となる最後のグロンギ、ン・ダグバ・ゼバ(以下、ダグバ)との戦いに挑むため、主人公・五代雄介が超変身したのが「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」だ。漆黒のカラーリングと刺々しい肩により威圧感あるデザインとなっている。その強さは劇中最強フォームにふさわしく、超自然発火能力をはじめとした特殊な力や圧倒的スペックを誇る。

 そして、ダグバとは拳による壮絶な戦いとなり、五代雄介の“人々の笑顔のために戦う”姿に筆者は胸が締め付けられる思いだった。仮面ライダーとして戦い続けた仮面の下の真実は衝撃的で、これまであった勧善懲悪のヒーロー像を塗り替えるドラマだった。

 今回は「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」の魅力をお伝えしていく。

細部の彩りまで備えたパーツたち

 「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」のランナー数は合計9枚。そして、手甲部などに使用するシールがついている。

 「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」を象徴する黒と金の成型色や複眼部分のクリアパーツが封入されている。黒はマットな質感となっており、金はメッキパーツによって存在感を発揮する色合いとなっている。

 また本キットではアクションベースが付属し、こちらは同社の「アクションベース6 [クリアカラー]」と同規格。

【内容物】
Aパーツ
B1パーツ
B2パーツ
C2パーツ
Dパーツ。多色成型ランナーでエフェクトパーツや顎パーツなど新規造形パーツが確認できる
E1パーツ
E2パーツ
Fパーツ。金のメッキパーツで光に当たるとギラギラに輝く
ACB-6パーツ
シール

 中身を確認したところで、次は組み立て工程を見ていこう。

細い金ラインも組み立てるだけで再現。存在感ある造形を再現

 最初は頭部を組み立てていく。

 頭部は最初に下準備として複眼部分にシールを貼る。シールは鏡面のように光を反射できるもので、この上からクリアパーツによる複眼パーツを重ねるこで活力ある眼が表現されている。

【頭部】
頭部正面の複眼部分にシールを貼る
各パーツを組み立てることで頭部が完成

 次に胸部と腹部の組み立て。胸部と腹部はボールジョイントで接続され、腹部にも可動軸が設けられ可動範囲が広いことがわかる。

 そして、注目のポイントは金パーツによるライン表現だ。特徴的な胸部のラインは金パーツを基礎に、細かい黒のパーツで埋めていき、ラインを浮き出すように組み立てる。

 これによってシールや塗装がなくても、組み立てるだけで劇中にイメージに近い完成度を実現している。また、血管のように浮き出たライン造形もしっかり再現されている。

【胸部と腹部】

 腕部も同様に細かいパーツ分けでラインが再現され、肩やひじの可動も備えている。また、「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」の特徴的なフォルムも再現されている。また、手甲部の古代文字などはシールで色分け。

【腕部】
肘付近の内側、細かい金色の色分けはシールで表現
手首部分は黒のシールで色分け
手甲部分もシールで色分け

 脚部は細かいパーツ分けによって、組み立てるだけでイメージに近い色分けを実現。可動部も太もも、膝、足首、足先に備え、自然な立ち姿はもちろん、足に力を込めて踏ん張るポーズも取りやすくなっている。

【脚部】
足首部分はシールで色分け

 腰部の組み立ては、軸に股関節可動のパーツを差し込み上下の可動を実現。「仮面ライダークウガ」の変身ベルト「アークル」は強化された金の縁取りが再現されている。金の縁取り部分にはシールで細かなラインの色分けが表現されている。

【腰部】
「アークル」の金の縁取り部分にシールを貼って色分けを表現

 ここまで組み立ててきたパーツを合わせることで「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」が完成する。

 その他にも交換用手首、超自然発火能力を表現したエフェクトパーツ、台座を組み立てる。

 また、本キットでは「仮面ライダークウガ」の劇中にて登場した幻影や「仮面ライダーディケイド」で登場した小野寺ユウスケが変身する「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」の黒い複眼を選択式で組み立てることが可能。

交換用手首、右3種、左2種
エフェクトパーツ
台座
ブラッククリアの複眼パーツ

 すべてのパーツの組み立てが完了。次のページでは完成した「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」を堪能していこう。