レビュー

「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」レビュー

静と動のアクションを再現。「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」のポージング

 完成した「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」は組み立てただけとは思えない高い再現度となっている。

 腕や肩、足から伸びた突起の攻撃的なフォルムや劇中のプローションを彷彿とさせる全体のバランスもいい。「仮面ライダークウガ」の変身ベルトである「アークル」による生体甲冑の生物的な雰囲気も各部のモールドから伝わってくる。

 シンプルなデザインの「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」だが、全身に走る金のラインによってより立体感ある造形を発揮し、唯一無二の存在感を放つ。「Figure-rise Standard」シリーズでもその造形美がうまく落とし込まれている印象となっている。

仮面ライダークウガ アルティメットフォーム
頭部は額のホーンや顎パーツが存在感を放つ。複眼もリアリティある表現が施されている
鋭い生体甲冑のフォルムで威圧感ある造形が再現されている
細かいパーツ分けによる色分けはもちろん立体感ある造形
生体的なデザインもしっかり表現されている
脚部もどっしりとした安定感。台座なしでも立たせることができる
「アークル」も細かく造形。中央の黒いアマダムや金色の縁取りも再現されている
手甲部には古代文字
ブラッククリアパーツに差し替えた複眼。目に光がともっていない“究極の闇をもたらす者”の存在感を発揮
手首パーツを一度外し、エフェクトパーツを差し込むことで超自然発火能力を再現
2020年3月に発売された「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」(右)と比較。
※「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」は塗装しています
2021年10月に発売された「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」(右)とディスプレイ。一条薫の前で変身する五代雄介のシーンを連想させる

 アクションポーズも各部可動によって様々な表現が可能。劇中で見せた静かに迫る歩行や重々しい打撃などリアリティある動きを表現できる。また、台座によって大きく足を振り上げたポーズやライダーキックなどの大迫力ポーズも楽しめる。

各部の可動によって静かに歩むポーズも可能
エフェクトパーツを付けたパンチアクション
パンチも腰の入った重々しさを感じさせる
台座を使えばキックポーズも自在
拳を振りかざすタメの動きも
片膝をついたポージングも可能
ライダーキックの躍動感ある動きも表現できる
黒い複眼状態では不気味な雰囲気に

 最後に「仮面ライダークウガ」の劇中をイメージした写真を紹介。第35話「愛憎」にてゴ・ジャラジ・ダとの戦闘の際、怒りに飲まれかけた五代雄介が見た炎の中の幻影をイメージしたものと第48話「空我」でのダグバとの吹雪の中の戦闘をイメージしたものを紹介。

【炎の中の幻影の「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」】
怒りをあらわにしてジャラジを撃破した五代に浮かぶ幻影
「アークル」からの警告。炎の中で黒いシルエットが浮かび上がる
究極の闇をもたらす者と同質の存在。その瞳に光はない
【ダグバとの激戦をイメージ】
超自然発火能力を仕掛けながら間合いを詰めていく
強大な力による拳が唸る
拳を交える中で飛び散った鮮血が雪を染める
苦悶しながらもダグバに立ち向かう
五代の悲痛な叫びとともに再び拳を振り上げる

 以上、「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」のレビューをお送りしてきた。

 「Figure-rise Standard」の「仮面ライダー」シリーズは組み立てるだけで劇中イメージ近い色分けがされており、本キットでもその例にもれず再現されている。特に金のラインは細かなパーツ分けだからこそ、立体感あるデザインが実現し非常に満足度の高い造形となっている。

 その分、パーツが小分けになっているのでパーツの紛失、また肩や腕のとがったパーツに注意したいところだ。

 「仮面ライダークウガ アルティメットフォーム」の造形美はもちろん、台座が付属しており、より自由度の高いアクションポーズも楽しめるので、組み終わった後での遊びも充実している。

 今後も「Figure-rise Standard」の「仮面ライダー」シリーズに期待したい。