レビュー
「Figure-rise Standard 仮面ライダードライブ タイプスピード」レビュー
質感のこだわりと疾走感あるポージングが楽しめる
2023年9月22日 00:00
- 【Figure-rise Standard 仮面ライダードライブ タイプスピード】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 9月23日 発売予定
- 価格:4,070円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約165mm
BANDAI SPIRITSのプラモデルブランド「Figure-rise Standard」シリーズにて平成仮面ライダープラモデル化計画「HEISEI RIDER PROJECT Beginning」が展開され、大詰めを迎えている。
その第18弾となる「Figure-rise Standard 仮面ライダードライブ タイプスピード」が9月23日に発売する。価格は4,070円。
平成仮面ライダー第16作品目となる「仮面ライダードライブ」は、仮面ライダーの象徴ともいえるオートバイではなく、自動車に乗る仮面ライダーとなっている。これまでも自動車に乗る仮面ライダーはいたが、本作では類を見ない活躍を見せてくれる。
「仮面ライダードライブ」もスポーツカーを意識したデザインとなっており、真っ赤なスーツにメカニカルな造形を内包した流麗でスポーティなカッコよさを持っている。
今回は発売より一足早く素組みレビューをお届けする。
“ライダー”なのに自動車に乗る異色の「仮面ライダードライブ」とは?
プラモデルの組み立ての前に「仮面ライダードライブ」について紹介したい。
本作は機械生命体・ロイミュードが起こす怪事件を解決するため警察は「特殊状況下事件捜査課(通称:特状課)」を設立。特状課に所属する主人公の刑事・泊進ノ介は、意思を持つベルトであるベルトさん、そして個性的だが腕は確かな同僚たちと協力して事件を捜査していく。
劇中ではすべての人とすべての物質が静止したようになる現象「重加速」(通称“どんより”)を発生させるロイミュードに対抗するため、そして、市民の平和と安全を守るため泊進ノ介は「仮面ライダードライブ」に変身し、ロイミュードとの戦いに挑んでいく。「仮面ライダードライブ」の愛車となるスーパーマシン「トライドロン」は、「仮面ライダードライブ」を移動や戦いなど幅広くサポートしている。
物語が進むことで育まれる特状課、そしてベルトさんとの絆も見どころだ。
「仮面ライダードライブ」の基本フォームとなるタイプスピードは真っ赤なスポーツカーを彷彿とさせるデザインとなっており、頭部はヘッドライトやウイングなどの造形が入っている。
そして、特徴的なたすき掛けのタイヤパーツは劇中に登場するアイテム「シフトカー」を変更することで様々な能力を持つタイヤに交換することができる。
平成仮面ライダーの中でも機械的な意匠にして、スピーディーな印象の「仮面ライダードライブ」が「Figure-rise Standard」ではどのように表現されているのか、見ていこう。
こだわりの造形と質感が垣間見えるランナー
「Figure-rise Standard 仮面ライダードライブ タイプスピード」はランナー9枚と3種類のシールで構成されている。
成型色は光沢感ある外装部のレッドやインナーのブラックがあり、マスクなどのシルバーはエクストラフィニッシュ加工の重厚感ある質感となっている。そして、タイヤパーツは光沢を抑え、ゴムのような質感が再現されてる。
シールはカラフルなホイルシール、光沢感を抑えたシール、タイヤパーツに使用するマーキングシールとなっている。本商品は造形はもちろんだが、特に質感へのこだわりが強く現れている。成形色のスポーツカーのような眩しいカウルを連想させる質感は「仮面ライダードライブ」ならではのアプローチだろう。そして、シールの種類を分けて、使用箇所によって変えることで質感の統一感を近づけている。
ランナー、シールを確認したところで組み立て工程を紹介していこう。
(C) 石森プロ・東映