SDガンダムの常識を覆す“新次元の翼”
バックパックを組んでいきましょう。バックパック自体はとてもシンプルな形状と構造で推進機と4つのウイングを接続する軸受けがあります。スタンドを接続する部分もありますがこちらは開閉できる構造にしてあるのでスタンドを使わないときに目隠しとなってくれるのでうれしい配慮を感じられます。
左上に左用のウイングバインダーのアームを組んであります。中央にバックパック本体、右にアームのパーツ群です バックパック本体はとても簡単な構造です。軸受けを組み込んで挟み込みます バックパック下部には開閉式のスタンド接続部(青色のフタ)があります アームは大きく分けて3ブロックに分かれ、8軸もの多重な軸を持っています アームの左側がウイングバインダー側、右がバックパック側への接続軸です ウイングバインダーを組んでいきます。ウイングバインダーは左右計4つのユニットに分かれています。まずは内側の小羽根を組んでいきます。小羽根にはバックパックとの接続アームを組み込みます。小羽根も展開すると内部のさらに小さい羽が連動して開きます。
続いて外側の大羽根を組んでいきます。大羽根は5層もの多重構造をしておりさらに羽の先に7枚のウイングレット的な羽があります。大羽根は多層構造を生かして面積を広げるように可動しますが、ここも連動可動する部分があります。可動させてシルバーのメカフレームやキラキラのリフレクションカットのパーツが見えてくると楽しさ倍増です!
左は組み上げた右ウイングバインダーです。右が左ウイングバインダーのパーツ群です シルバーのメカフレームにリフレクションカットのパーツなどを組み付けていきます リフレクションカットのパーツを裏側から組み付けます。このパーツ毎度すごいんですよね! ウイングバインダーの先端に付くウイングレットの接続部が見えます シルバーのメカフレームがスライド可動するのでここでその状態を確認しておきます ウイングレットを組んでいきます。大中小あり、表裏もありますのでよく観察しておきます ウイングレットはウイングバインダーの表側が山、裏側が谷です 装備はツインバスターライフル、シールド、ビームサーベル2本となります。ツインバスターライフルはその名のとおり長大なライフル2丁の組み立てとなります。砲身が伸縮する特徴があります。2丁はドッキングするのでそのための変形機構も持っていますので若干複雑な構造となっています。シールドには腕部へのロック機構のパーツやネオバード形態時にツインバスターライフルを接続する接続パーツを組み込みます。ビームサーベル2本は背部ウイングへ収納できます。
左がツインバスターライフル(1丁組み上げ済み)、中央がシールド、右がビームサーベルのパーツ群です ツインバスターライフルはハンドに持たせる時に安定させるための接続部、大きなセンサーユニットを組み込みます センサー先端にはクリアーパーツを組み込みます。集中! 2丁をドッキングするときの接続部、グリップを組み込みます。グリップは収納する際に回転させるための軸があります そして内部に伸縮する銃身とジャケットを組み込みます シールド裏には腕部やツインバスターライフルへの接続部を組み付けます シールド先端にはネオバード形態時に展開するカナード的ウイングがあります。歯車が付いていて左右連動します シールド上面には加飾装甲が取り付けられます。クリアーパーツも組み込まれます カナードウイングの収納状態がよくわかるシールド裏面 完成!「MGSD ウイングガンダムゼロ EW」
ここまで「MGSD ウイングガンダムゼロ EW」いかがだったでしょうか。さすがMGSDシリーズ!SDのかわいらしいフォルムの中に凝縮されたマスターグレードシリーズのディテールや可動性能は素晴らしいものがありました。さらに可変機構をも取り込んだことで今後のシリーズ展開がどうなっていくのかとても楽しみになる内容でした。
“新時代の翼”と銘打たれたMGSD ウイングガンダムゼロ EWの特徴である背面のウイングバインダーもメインとなるウイングがこんなにも多重の構造をしていて結構な重量なのにアームのみで保持できるという技術を積み重ねてきたガンプラのすばらしさを堪能できました。抜け防止の関節機構も採用されているのでこれならガシガシアクションさせて遊べそうです。
SDフォルムにMGの可動性能とディテールを凝縮したウイングガンダムゼロ EW ウイングガンダムゼロ EWの特徴である背面ウイングがまさに新次元の構造です 太陽へ向かっていた廃棄衛星から地球へ帰還、最後の戦いへ向かう ツインバスターライフルを左右に持ち、広範囲に敵を討つ 長大なライフルも両腕に固定する仕組みを搭載しています ツインバスターライフルはドッキングさせることでパワーを集中させられます 腕部装甲をスライド、そこへツインバスターライフルの後部を接続できます ネオバード形態時には機首となる抑揚のある面を持ったシールド 脚部は多数に分割された装甲パーツでディテールの密度がすごい! 背面のバックパックからは各ウイングを支える4本のアームが伸びる ソールは折りたたみとつま先可動のギミックを持ち、底はメカフレームで表現されます メインとなるウイングの先にあるウイングレットはそれぞれが2つの回転軸を持ち、自由に動かせます 露出するシルバーのメカフレームがいいアクセントになっています 各センサーにあたる部分はクリアーパーツとメカフレームによる多層構造で表情豊かになっています 腕の可動性能のおかげで大きなアクションもこなせます メインウイングを下面にしてシールドの役目も果たしているようです 重量物をなるべく機体の中心に集めて機動性を上げることに貢献しそうなスタイルです こちらはメインウイングを水平展開して鳥のような姿になった状態 まさに翼になっているウイングバインダーで揚力もたっぷり稼げそうなスタイルです ネオバード形態時には頭部は180度後ろを向き、シールドの中に納めます ウイングバインダーを前面に持ってきて圧縮された空気が発生する高温から本体を守ります 「MGSD ウイングガンダムゼロ EW」のレビューを終えて
SDフォルムのガンプラがMGクラスの可動性能で劇中のポーズをいろいろと再現出来てプレイバリューの高さがとても楽しいMGSDシリーズはついに3作目の登場となりました。ガンプラの技術革新の中でこういったアプローチがあるのか!とガンプラファンの心をつかんで離さないシリーズになってきているように感じます。
MGSD フリーダムガンダム 2023年1月発売 4,290円 MGSD ガンダムバルバトス 2023年10月発売 4,290円 過去行ったインタビューの際には年一程度でリリースできれば……ということでしたので次回はまた来年になるでしょうか。次回作はどのモビルスーツが選ばれるかいろいろと妄想しながらこのシリーズの今後の熱い展開を期待して待ちたいと思います!