レビュー
「HG 超竜神」レビュー
2025年1月24日 00:00
組み立て後半。ビークルモード、超竜神用の差し替えパーツをつくる
ビークルモード正面の印象を引き締める差し替えパーツ
氷竜、炎竜のビークルモードでは、変形時の形状を重視した各部差し替えパーツを使用します。氷竜ではビークル正面、フレーム、クレーン運転席(超竜神時の頭部背面およびバックパック)を組み立てます。各部窓にはプラスチックシールが採用され、光沢仕上げとなります。炎竜のビークルモード差し替えパーツは一部氷竜と同一形状ですが、クレーン運転席にあたるパーツはありません。
ビークルモード時の差し替えパーツは完成です。最後に超竜神合体時の差し替えパーツを組み立てます。
超竜神のプロポーションを向上させる差し替えパーツ
超竜神の頭部パーツは氷竜、炎竜と同様にアイの部分もパーツ分割による色分けとなっています。また、額のエンブレム部分はシール等による色分けではなく、クリアグリーンによるパーツ分割となっています。なお、頭部背面のキャノピー塗分けは通常シールによる色分けとなっています。
超竜神の胴体部は胸部に取り付けるミラーシールド以外は全て差し替えパーツによる再現となっています。超竜神は右半身が氷竜、左半身が炎竜となるので注意が必要です。
超竜神の腰部は前後左右のアーマーパーツが可動できるパーツ分割となっています。サイドアーマー部のフリージングライフル、メルティングライフル接続軸はモールドが施されています。
これにて超竜神上半身の差し替えパーツは完成です。一体化して上半身を完成させます。
ここからは腕部の組み立てです。腕部は超竜神形態でのプロポーションと可動域確保のため、フリージングガン、メルティングガンの変形ではなく専用パーツを作成します。専用パーツ化することで腕部に厚みを持たせることができています。
超竜神の大腿部は差し替えパーツ、脛部分は氷竜、炎竜の上半身を使用します。膝関節の可動は変形の影響を受けず、可動域を確保しています。
これにて超竜神を構成するパーツは全て完成です。ここからは完成した氷竜、炎竜から見ていきましょう。
各スタイルで最高のプロポーションを備えた超竜神
最初に氷竜と炎竜を前後左右から見てみます。一部差し換えパーツによる変形ではあるものの変形機構を有しているとは思えないかっこいいプロポーションをしています。
氷竜および炎竜の胸部パネルは開閉可能となっており、チェストスリラー、チェストウォーマー発動を再現可能です。
フリージングライフルおよび、メルティングライフルは背面装備状態とハンドパーツ保持状態が選択して再現可能です。
各々展示する際のポージングに合わせてアクションベースを使用することが可能です。アクションベース使用時は股関節のジョイント接続孔にアクションベースを接続します。
ここからは氷竜および炎竜をシステムチェンジさせてビークルモードに変形させていきます。本キットの変形は差し替え変形を採用しているため、アニメ通りの完全変形とはいきませんが、その分プロポーションの再現度を高めています。今回は氷竜を使用してシステムチェンジの工程を紹介します。
氷竜のシステムチェンジは前述した差し替え用パーツを使用して行います。この際、頭部、バックパック、ハンドパーツ、足部、フリージングガンはあまりパーツとなります。
胴体部および腕部のシステムチェンジは腕部をアニメと同様に腕部を縮め、胴体を180度回転させます。その後、専用フレームパーツで各部を接続しシステムチェンジ完了となります。
脚部のシステムチェンジは足部を取り外し、膝関節をアニメと同様に折りたたんだ後フロントガラスパーツで左右を一体化します。
これにて各部パーツのシステムチェンジは完了です。一体化してビークルモードを完成させます。
なお、説明書に記載はありませんでしたが劇中で登場したセミビークルモードも再現可能です。ただし、重心が後ろに寄ってしまうためメルティングライフル等を持つことで銃身を調整する必要があります。
最後にシンメトリカルドッキングを行い、超竜神にしていきます。超竜神へのシンメトリカルドッキングは腕部パーツと胴体パーツの一部、脛パーツの一部を使用して変形を行います。
これにて氷竜と炎竜の変形は完了です。各部を合体させて超竜神を完成させます。
シンメトリカルドッキングが完了した超竜神は一回り大型化し、より迫力のあるプロポーションとなります。また、パーツのほとんどが超竜神専用差し替えパーツを使用した変形のため変形機構の影響による形状の破綻がなく、超竜神のスタイルを余すことなく堪能することが可能です。
今回紹介した「HG 超竜神」は組み立てやすさとプロポーションを両立させたキットでした。氷竜および炎竜は肩関節において変形とアクション両方に活用できる接続軸が採用されている他、セミビークルモードを含めた3段変形が可能となっているなど、シンメトリカルドッキングを含めさまざまな遊び方が可能となっていました。
超竜神への変形は思い切った差し替え変形とすることで各モードにおいてベストなプロポーションを再現することができたキットだと思います。また、超竜神は本体のほとんどが差し替えパーツとなっている恩恵でアクションポーズをさせた際に、各部の関節が問題なく可動し、思い通りのポージングが可能でした。
超竜神には専用のメガトンツール「イレイザーヘッド」や「ペンシルランチャー」といった専用ツールも劇中には登場していました。こうしたオプションの立体化も含め、「勇者王ガオガイガー」シリーズのさらなるプラモデル化に期待したいところです。
(C)サンライズ