レビュー

「HG スコープドッグターボカスタム」レビュー

組み立て後半、ターボカスタムの各種武装を組み上げる

 武装はヘビィマシンガンの他、ミッションパック、7連ミサイルポッド、2連ロケットランチャー、ガトリングガンとなる。ミサイルポッドとロケットランチャーは「HG バーグラリードッグ」で採用された、弾頭を別パーツにして色分けした設計を採用している。ガトリングガンはミッションパックと腹部横に固定されるため、腹部の可動は制限されてしまう。

7連ミサイルポッドを組み立てる
ミッションパックの組み立て。予備マガジンを挟み込んで組み立てる
2連ロケットランチャーを組み立てる
ガトリングガンを組み立てる
ミッションパックと武装を本体に取り付ける
ヘビィマシンガンと左の持ち手を組み立てる

ジェットローラーダッシュ・ユニットは、ハッチを開くとせり出すギミックを搭載。別売りの「拡張パーツセット」があれば別機体も再現できる

 完成したターボカスタムは、同じスコープドッグの改造機でも、バーグラリードッグとはまた違う、フル装備ながらコンパクトにまとまった格好良さがある。キットの最大の見どころとなるジェットローラーダッシュ・ユニットは両脚の脛に内蔵され、ハッチを開けるとユニットがせり出してくるギミックがある。ユニットはジョイントの構造により、左右方向にわずかにスイングさせることができ、使用時の角度を調整して接地した様子を演出させられる。

「HG スコープドッグターボカスタムの完成。プロポーションはバツグンだ
ジェットローラーダッシュ・ユニットが内蔵された脚部
ハッチを開けるとユニットがわずかにせり出してくるので、あとは指で引き出す
ユニットは左右にわずかにスイング可動する
ジェットローラーダッシュ使用時はハッチを開けたままにするのが正しい。劇中で使われるシーンは少なかったが、ポーズは使っている状態のほうが映える
降着ポーズはミッションパックと武装を装備したまま、これまで同様に脚部を折り曲げるだけで行える

 肩は新規構造により、写真のように腕を真横まで上げることが可能となった。内部ジョイントの動きが少し硬いので、肩アーマーを外して調整するといい。

「HG スコープドッグ」(左)は腕をこれ以上上げると肩アーマーが外れてしまうが、ターボカスタムは内部ジョイントの角度を調整すれば真横まで上がる
腕を上げて武器を構えるポーズも可能となった

 「ザ・ラストレッドショルダー」のターボカスタムは、パイロットによって装備が若干異なっていて、今回キット化されたのはキリコ機なので、ヘビィマシンガンを装備していて、左腕のアームガンはない。本稿では扱っていないが、プレミアムバンダイで同時発売となった「拡張パーツセット6」にはアームガンやハンドロケットランチャーが付属するので、発売中の「拡張パーツセット2」のヘビィマシンガン改やソリッドシューター併用することで、劇中の4機を揃えることが可能だ。なお「拡張パーツセット1」のコクピット再現ボディは、脇のガトリングガンとロケットランチャーを装着できない構造なので、このターボカスタムには使用できない。

ショートバレルのヘビィマシンガン改(拡張パーツセット2)を装備したムーザの機体。左腕を取り外して、劇中でイプシロンのブラッドサッカーに破壊されたイメージにしている
ソリッドシューターを装備するのはバイマンの機体。正確に再現するのであれば、拡張パーツセット6のアームガンを取り付けよう
拡張パーツセット1のエフェクトパーツも似合う

 ターボカスタムはOVAの「野望のルーツ」にも登場していて、別売りの拡張パーツセットを使えばその機体の一部も再現が可能となる。劇中でミッションパックにチェーンでぶら下げている各種装備は付属しないので、正確な再現は難しいのだが、雰囲気でカスタマイズしてみるのもいいかもしれない。

「野望のルーツ」に登場するレッドショルダーのターボカスタムをイメージしたカスタマイズ。この機体はムーザ機の設定に則ったものだが、設定上は2連ロケットランチャーの形が若干異なる
キット付属のカスタマイズ用腰部装甲、「HG バーグラリードッグ」の胸部、拡張パーツセット3のガトリングガンと予備マガジンを使用。チェーンは「カスタマイズマテリアル(チェーンパーツ/マルチジョイント)」のものだ

 HGシリーズでのターボカスタムは、スコープドッグファンの“最低野郎”達が納得できる完成度であった。この機体が立体化されたことで、その相手となるブラッドサッカーの登場にも期待がかかるわけだが、その一方でまだキット化されていないスコープドッグのバリエーションやオプション装備も多数存在する。最低野郎達の熱い視線が集まる“スコタコ”のバリエーションとなると、「レッドショルダーカスタム」「マーシィドッグ」「ラウンドムーバー装備」「パラシュートザック装備」あたりが本命となりそうだが……。この春以降の新製品発表にも注目いただきたい。