レビュー
「HG スコープドッグターボカスタム」レビュー
2025年4月15日 00:00
組み立て後半、ターボカスタムの各種武装を組み上げる
武装はヘビィマシンガンの他、ミッションパック、7連ミサイルポッド、2連ロケットランチャー、ガトリングガンとなる。ミサイルポッドとロケットランチャーは「HG バーグラリードッグ」で採用された、弾頭を別パーツにして色分けした設計を採用している。ガトリングガンはミッションパックと腹部横に固定されるため、腹部の可動は制限されてしまう。
ジェットローラーダッシュ・ユニットは、ハッチを開くとせり出すギミックを搭載。別売りの「拡張パーツセット」があれば別機体も再現できる
完成したターボカスタムは、同じスコープドッグの改造機でも、バーグラリードッグとはまた違う、フル装備ながらコンパクトにまとまった格好良さがある。キットの最大の見どころとなるジェットローラーダッシュ・ユニットは両脚の脛に内蔵され、ハッチを開けるとユニットがせり出してくるギミックがある。ユニットはジョイントの構造により、左右方向にわずかにスイングさせることができ、使用時の角度を調整して接地した様子を演出させられる。
肩は新規構造により、写真のように腕を真横まで上げることが可能となった。内部ジョイントの動きが少し硬いので、肩アーマーを外して調整するといい。
「ザ・ラストレッドショルダー」のターボカスタムは、パイロットによって装備が若干異なっていて、今回キット化されたのはキリコ機なので、ヘビィマシンガンを装備していて、左腕のアームガンはない。本稿では扱っていないが、プレミアムバンダイで同時発売となった「拡張パーツセット6」にはアームガンやハンドロケットランチャーが付属するので、発売中の「拡張パーツセット2」のヘビィマシンガン改やソリッドシューター併用することで、劇中の4機を揃えることが可能だ。なお「拡張パーツセット1」のコクピット再現ボディは、脇のガトリングガンとロケットランチャーを装着できない構造なので、このターボカスタムには使用できない。
ターボカスタムはOVAの「野望のルーツ」にも登場していて、別売りの拡張パーツセットを使えばその機体の一部も再現が可能となる。劇中でミッションパックにチェーンでぶら下げている各種装備は付属しないので、正確な再現は難しいのだが、雰囲気でカスタマイズしてみるのもいいかもしれない。
HGシリーズでのターボカスタムは、スコープドッグファンの“最低野郎”達が納得できる完成度であった。この機体が立体化されたことで、その相手となるブラッドサッカーの登場にも期待がかかるわけだが、その一方でまだキット化されていないスコープドッグのバリエーションやオプション装備も多数存在する。最低野郎達の熱い視線が集まる“スコタコ”のバリエーションとなると、「レッドショルダーカスタム」「マーシィドッグ」「ラウンドムーバー装備」「パラシュートザック装備」あたりが本命となりそうだが……。この春以降の新製品発表にも注目いただきたい。
(C)サンライズ