レビュー
「HG スコープドッグターボカスタム」レビュー
人気の高いターボカスタムが待望のHG化。素体のスコープドッグにも進化が!
2025年4月15日 00:00
- 【HG スコープドッグターボカスタム】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2025年4月12日
- 価格:4,180円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約130mm
BANDAI SPIRITSが「HG」シリーズで展開する『装甲騎兵ボトムズ』のプラモデルの最新アイテム「HG スコープドッグターボカスタム」が4月12日に一般店頭にて発売された。
OVA『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』に登場するAT(アーマード・トルーパー)スコープドッグの改造機で、劇中同様に「HG スコープドッグ」を素体とし、脚部の「ジェットローラーダッシュ・ユニット」や、背中の「ミッションパック」を基とする各種武装を備えた機体を再現。以前発売された「HG バーグラリードッグ」と同様、素体となるスコープドッグのパーツの一部が改修され進化を遂げている。
本稿ではBANDAI SPIRITSより提供された製品版サンプルならびに過去シリーズのキットを使用したレビューをお届けする。なおHGシリーズと同じパーツを使っているところもあるので、一部の組み立て手順は弊誌の過去のレビュー記事もご覧いただきたい。
肩部分に新造のパーツを採用。最新のフォーマットで設計されたスコープドッグの改造機
「ATM-09-STTC スコープドッグターボカスタム」は『装甲騎兵ボトムズ』のOVAシリーズのいくつかの作品に登場する、スコープドッグの改造機だ。今回キット化されたのは1985年にリリースされた『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』に登場する機体だ。TVシリーズのウド編とクメン編の間に起きた物語を描く本作で主人公のキリコは、フィアナを探すために、レッドショルダー部隊の創設者ヨラン・ペールゼンへの復讐を計画するかつての同僚グレゴルー・ガロッシュ、バイマン・ハガード、ムーザ・メリメの3人と行動をともにする。
スクラップ同然だったスコープドッグを4人の手で改造し、レッドショルダー部隊で使われていた機体と同等のものを作り上げた。劇中では「スコープドッグ改」と表記され、秘密結社のH級ATブラッドサッカーを次々と撃破する戦いぶりを見せている。完成した機体を眺めるバイマンが口にした「こいつの肩は赤く塗らねぇのか?」のセリフの通り、肩は赤く塗られていない。
キットは同作でキリコが搭乗するヘビィマシンガンを装備した機体で、「HG スコープドッグ」を素体に新規造形のパーツが追加されて構成されたもの。頭部と胸部はこれまで同様、コクピット内部を再現しない可動重視の設計。武装の関係で「HG バーグラリードッグ」と同じパーツも採用しているが、胸部左右にあるダクトなど細部に違いがあり、もちろんそれらはパーツによってフォローしている。
腕は肩のジョイントパーツを新規に採用している。肩アーマーと胴体を繋ぐジョイントが独立して可動するようになったことで、腕を真横まで上げられるようになった。パーツの構成状、旧タイプの肩も余剰パーツとして付属するが、新規パーツのほうが可動範囲が広く見た目のボリュームもあるので、あえてこちらを使う必要はないだろう。アームパンチのギミックはこれまでと同様に機能する。
脚部は、膝から下がほぼ新規造形の設計になっている。ジェットローラーダッシュ・ユニットを内蔵する関係でパーツ数はかなり多い。ユニットはもちろんのこと、その内部やかかとのローラーなども色分けされた、凝った設計となっている。
(C)サンライズ