レビュー

「トイライズ DMB-03 イエロークラッシャー」レビュー【Bビーダマン爆外伝】

3体合体、セイントブラスターもついに完成!

【DMB-03 イエロークラッシャー】
発売元:タカラトミー
発売日:2025年11月下旬
価格:13,200円
ジャンル:半完成組み立てフィギュア
サイズ:全高約110mm

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、半完成組み立てフィギュア「DMB-03 イエロークラッシャー」を11月下旬に発売した。

 「トイライズ」シリーズで展開されている「Bビーダマン爆外伝」第3弾として、劇中にてきいろボンが乗る2代目ビーダアーマー「イエロークラッシャー」を半完成組み立てフィギュアとして立体化。

 本商品はデュアルモデルシステムにより可動フレームに一部塗装済みのアーマーパーツを取り付け、ビーダアーマーが完成し、自由なポージングが楽しめるものとなっている。

 さらに、発光ギミック&ボイスギミックを搭載。背面のトリガースイッチを押すことでビーダカノンの発射音声と単独ロボモードボイスでは、きいろボン役を務めた真殿光昭さんのボイスが収録されている。

DMB-03 イエロークラッシャー

 今回は「トイライズ Bビーダマン爆外伝」第3弾となる「DMB-03 イエロークラッシャー」の魅力を紹介していく。

お調子者だけど人情に篤いきいろボンとパワーに優れたイエロークラッシャー

 本商品を紹介する前にTVアニメ「Bビーダマン爆外伝」のきいろボンとイエロークラッシャーについて語りたい。

 「Bビーダマン爆外伝」は1998年に展開された「ボンバーマンビーダマン」の第4シリーズ(爆外伝IV)を元にアニメ化された作品。

 きいろボンは主人公のしろボン、あおボンの友達であり、関西弁を話すお調子者。ダジャレや小噺が好きで、かまわず話すが周囲からは「つまらない」と言われてしまうほど寒い。

 普段はお調子者だが、自分のせいで戦いで傷ついたしろボンの代わりに研究所を守るためダークアーマー「鋼蒼竜」に一人で立ち向かうなど、仲間がピンチの時には頼りになる人情に篤い一面もある。

 そして、初代ビーダアーマー「イエローシューター」から2代目ビーダアーマー「イエロークラッシャー」に乗り、ダークビーダ四天王、そしてその上に立つダークプリンスと戦っていく。

 「イエロークラッシャー」は胸部に備わったスピーカー型の装備「ショックウェーブシステム」によって、発射したビーダマに衝撃波を与えて特殊な回転をかけ、威力を高めたパワー強化型の機体となっている。

 また、「ショックウェーブシステム」はパイロットの音声を増幅するシステムでもあり、音波攻撃としても活躍した。

 「トイライズ」ではアニメの印象を強く引き継ぎ、発光&ボイスギミックを搭載して商品化された。

 そして、「トイライズ」でも「ホワイトブロス」、「ブルーブレイバー」、「イエロークラッシャー」の3機が合体した合体ビーダアーマー「セイントブラスター」も再現できる。

セイントブラスター

懐かしくも新しいボリュームあるパッケージ

 パッケージは長方形の大型パッケージとなっており、中央には飛翔する「イエロークラッシャー」が描かれている。当時品のパッケージデザインを彷彿とさせるものとなっている。サイズも当時品よりも大きく、迫力と期待感が溢れるものとなっている。

 裏面には商品仕様が掲載されている。本体デザインはもちろんサウンドギミックや合体した「セイントブラスター」も描かれている。

【パッケージ】
当時品キットのパッケージ(手前)と比較してもかなり大型に

 内容物は半完成品のため、上半身フレーム、サウンドボックス(下半身)、右脚部、左脚部は完成済みのパーツとなっている。

 そこに合計12枚のランナーに収まっているパーツを切り分け、プラモデルのようにアーマーを組み立てていくことで完成する。その他、シールと取扱説明書が付属している。

 基本的な構造は「DMB-02 ブルーブレイバー」と共通している部分もありつつも、肩のジェットエンジンユニットや「ショックウェーブシステム」、頭部のアンテナなど「イエロークラッシャー」を構成するパーツが入っている。

 ランナーのパーツには部分塗装が施されており、組み立てるだけでイメージに近いカラーリングを再現することができるようになっている。

上半身フレーム、サウンドボックス(下半身)、右脚部、左脚部、C2パーツ
C3ランナー、C8ランナー
E1ランナー、E2ランナー
E4ランナー、F2ランナー
F3ランナー、F4ランナー
G1ランナー、G2ランナー
H2ランナー、シール
取扱説明書

 内容物を確認したところで、次は組み立て工程を紹介していこう。

簡単組み立て、成型色でアニメカラーを再現

 組み立ては前述の通り、上半身フレーム、下半身フレームにそれぞれアーマーを付け加える形で「イエロークラッシャー」を作っていく。

 まず下準備として、下半身フレームにボタン電池(LR44×3)を入れる。下半身フレームには発光とサウンドギミックが搭載されており、ねじ止めされたカバーを取り外して、中にボタン電池を入れる仕様となっている。

【下半身フレームの電池ボックス】
裏面のカバーを外して、ボタン電池を入れる

 最初はフェイスガードの組み立て。頭部のひさしと胸部のアーマー部分にあたり、左右の支柱で頭部のひさしの移動が可能となっている。

 「イエロークラッシャー」の印象的なイエローを基調としたカラーリングに差し色のレッドが映えるカラーリングが成型色で再現されている。また、額のセンサーのクリアパーツや胸部のダクト部分など細かい部分も成型色で色分けされている。

【フェイスガード】

 次に肩部の組み立て。肩部は幅広いアーマーパーツを基本に細かな成型色パーツをはめ込んでいく。肩部アーマーの先端部には特徴的なジェットエンジンユニットは塗装済みパーツとなっており、赤いライン部分が再現されている。

 また、ジェットエンジンユニットは「トイライズ」では「セイントブラスター」時の腕部に接続するため、肩のジョイント部分に可動機構が新たに設けられている。

【肩部】

 脚部も完成済みの脚部パーツにアーマーパーツを付けて組み立てていく。

【脚部】

 ここまで組み立ててきたパーツにビーダカノンのガイドパーツ、サウンドボックスを組み合わせることで「イエロークラッシャー」本体が完成する。

 続いて、パイロットフィギュアとなるきいろボンのB・ビーダマンを組み立てる。本体に後頭部、脚部を組み立てることで完成する。

 直立姿勢から座り込み姿勢への変更が可能で、パイロットとして搭乗している様子を再現できる。顔と腹部のビーダマ部分は塗装済みとなっており、表情は特徴的な眉毛や片目をつぶったきいろボンらしいものとなっている。

【B・ビーダマン きいろボン」

 最後にコックピットとなるビーダカプセルの組み立て。こちらは球体デザインで半分がクリアーブルーで、半分が「イエロークラッシャー」の顔部分となっている。

 目元は縁取りも黒の塗装が施されており、劇中の印象に近いカラーリングとなっている。コックピットのフロントパネルはシールで再現されている。

 そして、ビーダカプセルにきいろボンを乗せ、さらに「イエロークラッシャー」本体にドッキング。ここからビーダカプセルを回転させ、ひさしを被ることでビーダアーマー「イエロークラッシャー」となる。

【ビーダカプセル】
コックピットにシールを貼る
ビーダカプセルをセット
【イエロークラッシャー】

 最後にシールでディテールアップ。機体番号などのマーキングを追加できる。

【シール】
右肩部にはきいろボン機の機体番号「04」と「YELLOW CRASHER」の文字
肩部の先端にも機体番号
左肩部には「YC」のマーク
先端も同じマークのシール
胸部左右にも機体番号のシール
【イエロークラッシャー(完成)】

 組み立てが完了したところで、次はデザインと気になる可動を紹介していく。