レビュー

「HG ヒュッケバイン」レビュー

PTX-08R

ヒュッケバインを象徴する大型武装「ブラックホール・キャノン」も再現

 「ヒュッケバイン(PTX-08R)」最大の武装「ブラックホール・キャノン」は、グリップ部分がボールジョイントで自由に可動します。底部のアクションベース接続孔にもボールジョイントが採用されているため、設置角度を調整できます。

パーツ状態の「ブラックホール・キャノン」。グリップ部とアクションベース接続孔にポリキャップのボールジョイントが採用されています。
完成した「ブラックホール・キャノン」。センサー部分のみシールによる色分けです。

アクションベース接続パーツが付属した「リープ・スラッシャー」

 遠隔操作武装である「リープ・スラッシャー」は刃のエフェクトパーツがクリアブルーで成形されています。完成後は専用接続パーツでアクションベースにディスプレイできます。

組み立て前の「リープ・スラッシャー」。刃の部分はクリアブルーで成形されています。
専用接続パーツでアクションベースにディスプレイできます。

 近接武装「ロシュセイバー」には、HGガンプラなどで使用されるクリアピンクのサーベルエフェクトが付属します。

「ロシュセイバー」のサーベルエフェクトはクリアピンクのパーツが付属します。

 以上で「HG ヒュッケバイン(PTX-08R)」を構成するパーツは全て組み立て完了です。ここからは完成した「ヒュッケバイン(PTX-08R)」を見ていきます。

「HG ヒュッケバイン(PTX-08R)」完成!丸みを帯びたデザインとスカイブルーの装甲が特徴的なパーソナルトルーパー

 まずは素体の「ヒュッケバイン(PTX-08R)」を前後側面から見てみます。発売中の「HG ヒュッケバインMk-II」、「HG ヒュッケバインMk-III」では、機体のメインカラーはダークブルーでしたが、今回の「ヒュッケバイン(PTX-08R)」はスカイブルーの鮮やかなカラーリングのため、同系統の機体でも印象が異なります。

鮮やかなスカイブルーのカラーリングが目を引きます。
背面のウイング・ユニットは「HG ヒュッケバインMk-II」に近い形状をしています。
外装パーツのデザインは丸みを帯びています。

 「HG ヒュッケバイン(PTX-08R)」の可動性は非常に優れています。各部関節には引き出し機構や二重、三重関節を採用しており、様々なポージングに対応します。

立て膝では足首の装甲がやや干渉しますが、安定しています。
各部の関節をフルに活用すると、飛び蹴りのポージングが決まります。
ウイング・ユニットの可動もポージングの表情付けに役立ちます。
股関節部にアクションベース接続孔があるので空中でのポージングも安定します。

 付属武装を見ていきましょう。本キットに付属する武装を使用することで、様々なシチュエーションを意識したポージングでディスプレイできます。

手持ち武装の「ロシュセイバー」は2本付属し、二刀流もできます。
「リープ・スラッシャー」は専用接続パーツを使用することでアクションベースに接続できます。

 大型武装の「ブラックホール・キャノン」は、重量があるためアクションベースを使用して発射シーンを再現します。

「ブラックホール・キャノン」は底部にアクションベースを取り付けて装備します。

 最後に過去にレビューした「HG ヒュッケバインMk-III」と並べてみました。HGシリーズで立体化された同系統の機体ということで、サイズ感も近く、統一感のあるディスプレイができます。

「HG ヒュッケバインMk-III」と並べてポージング。HGシリーズでサイズ感が統一されているので『スーパーロボット大戦』の援護攻撃のイメージでディスプレイしてみました。
互いの大型武装であるグラビトン・ライフルとブラックホール・キャノンを装備してみました。機体の進化を感じることができます。

 今回紹介した「HG ヒュッケバイン(PTX-08R)」は、「ヒュッケバイン」シリーズの始祖となる機体です。機体のデザインは、『第4次スーパーロボット大戦』が発売された1990年代前半を感じるもので、丸みを帯びたシンプルながらも洗練されたデザインでした。プラモデル化にあたり、内部構造は最新のHGシリーズらしく可動域に妥協はなく、色分けもパーツ分割が活用されているため、素組みでも原作通りの姿に組み上げることができます。

 「ヒュッケバイン(PTX-08R)」が登場した『第4次スーパーロボット大戦』では、機体のカラーリングを変更するシステムがありました。「HG ヒュッケバイン(PTX-08R)」は、実際に組んでみると塗装もしやすい設計になっていると感じました。原作通りにオリジナルカラーで塗装して、当時を思い出すという楽しみ方も面白いと思います。組んで楽しい、塗って懐かしい本キットを年末年始に楽しんでみてはいかがでしょうか。