レビュー

「Figure-rise Standard 仮面ライダー新1号」レビュー

祝・55周年!栄光の初代仮面ライダー、新1号をその手で作り上げる!

【Figure-rise Standard 仮面ライダー新1号】
開発・発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2026年3月21日
価格:4,180円
サイズ:全高約160mm

 BANDAI SPIRITSの人型プラモデルを展開するブランド「Figure-rise Standard」(フィギュアライズ スタンダード)シリーズの最新アイテムは『仮面ライダー』シリーズより、「仮面ライダー新1号」がラインナップされ、3月21日に一般店頭にて発売された。

 日本の特撮ヒーローを代表する『仮面ライダー』のシリーズは「Figure-rise Standard」でもこれまで多数リリースされているが、昭和ライダーがラインナップされるのは「仮面ライダーBLACK」に次ぐ2体目となる。

「Figure-rise Standard 仮面ライダー新1号」。3月21日発売。価格は4,180円

 今から55年前に定義された、全てのライダー達の原点となる仮面ライダー1号の最もスタンダードな姿を立体化。現役世代はもちろんのこと、『シン・仮面ライダー』の公開などをきっかけにその存在を意識したファンも、仮面ライダー1号の格好良さを“作って味わえる”このキットのレビューをお届けしよう。

再改造によりパワーアップした仮面ライダー新1号。“技の1号”の異名を持つライダーを忠実に立体化

 今回キット化された「仮面ライダー新1号」は、番組第53話より登場した再改造手術によってパワーアップした姿で、バイク走行に頼らずとも「変身!」のポーズからのジャンプによって変身が可能となった。パワーアップの証として、全身のカラーが変わり、タイフーンも大型化している。“技の1号”の異名を持ち、様々な技を使いこなして戦う。

「Figure-rise Standard 仮面ライダー新1号」パッケージ

 キットはその仮面ライダー新1号の造形を忠実に再現している。配色は全身の白いラインとベルトの装飾の一部はシールとなるが、それ以外はパーツの成形色により未塗装でも劇中とほぼ同じ姿の新1号が完成する。単に色分けだけでなく、各所の質感も再現しており、それらは完成後の項目で触れていきたい。

Aパーツ、Bパーツ
Cパーツ、D1パーツ、D2パーツ、Eパーツ
XA1パーツ、XA2パーツ、ACB-6パーツ
シール
パーツはそれぞれに異なる質感を表現。マスクなど一部のパーツはアンダーゲートを採用している

 組み立ては頭部から。バッタをモチーフとしたマスクは、Cアイ(複眼)、超触角アンテナ、クラッシャーなどを個別のパーツで再現。またマスク中央のOシグナルや、眼の下にあるモールドはパーツを裏側から露出させることで表現している。

クラッシャー下側と後頭部を組み立てる
クラッシャー上側のパーツを取り付け、Cアイの裏にあたる場所にシールを貼る
マスクの前面を取り付ける
Cアイと頭頂部のパーツを取り付ける
超触角アンテナを取り付けて頭部が完成。アンテナは見栄えが良くなるよう、角度を調整しよう

 胴体は胸部内に引き出し式の肩関節を内蔵している。胸部と腹部は別パーツで可動する設計で、コンバーターラングの最下段は腹部に位置している。仮面ライダー新1号の特徴の一つである左右の白いラインはシールで再現しているが、モールドもあるので塗装で仕上げることもできるだろう。トレードマークの赤いマフラーは、首のリングのジョイントにマフラーパーツをはめ込んでいるので、位置を自由に変えられる。

胸部内の関節を組み立てる
胸の外装を取り付ける
腹部を組み立てる。コンバーターラング下部は別パーツだ
腹部の横にシールを貼る。シールは精度が高いので、ピンセットを使ってモールドに沿って貼れば綺麗に貼れる
胸部に腹部を取り付け、左右のコンバーターラングを取り付ける
背中の翅の意匠を取り付ける
首を組み立てる
首とマフラーのパーツを取り付けて胴体が完成

 腕は新1号のデザインに沿ってシンプルな形状。上腕は上下分割され、間にロール軸が設けられている。前腕は半分がグローブで、光沢のある質感に注目。手首は握りのほか、開いた手と変身時の指を揃えた平手が付属している。

肩の関節を組み立てる
肘関節を組み立てる
肩と肘関節を上腕に組み込む
肘のパーツを取り付け、シールを貼る。シールは反対側にも貼っている
前腕のパーツを取り付け、シールを貼る
手首の関節を組み立てて、グローブに組み込む
グローブを前腕に取り付ける
手首を取り付けて右腕が完成
同様に左腕も組み立てる

 脚もシンプルで、腕や胴体と同様、白いラインがシールで入っている。太ももにはボールジョイントが内蔵されていて、ロール可動とわずかに伸縮させることが可能だ。

脚の付け根の関節を組み立てる。写真では見えないが向こう側にシールを貼っている
太ももを取り付けてシールを貼る
膝関節を組み立てて脛の上部に取り付ける
膝のパーツを取り付ける
足首の関節を組み立てて、脛の下側とともに取り付ける
足首を組み立てて取り付ければ右脚が完成
同様に左脚も組み立てる

 腰部はベルトのタイフーンと一体化されている。前面は風車を中心に外装を取り付けていく設計で、最後にクリアパーツをはめ込むとあの変身ベルトが完成する。前後に8つずつある丸い鋲と背中側のバックルはシールで、特に前者は直径1mm程度の小さなものなので、貼るときはピンセットを用意したい。

腰部内の関節を組み立てる
腰のパーツを取り付けていく。シールを貼るのも忘れずに
タイフーンのベルト部分を取り付ける
向かって左側にエナージ・コンバーターを、右側にサイクロン誘導装置を取り付ける
ベルトのパーツを取り付ける。風車ダイナモの風防はクリアパーツだ
ベルトの鋲のシールを前後16か所に貼る。場所が決まったら上から指で押さえると上手く仕上がる
背中側にあるバックルにもシールを貼る
手首パーツを組み立てる

“技の1号”らしいアクションポーズも再現!「Figure-rise Standard 仮面ライダー新1号」が完成

 完成した全身のパーツを取り付ければ、仮面ライダー新1号が完成。55年も前に登場したヒーローでありながら、その姿は実に洗練されている。プラモデルならではの合わせ目はモールドなどでほぼ隠れているので、完成後に気になるほどではない。全身と比較して若干頭が小さい印象もあるが、ポーズを取らせるとほとんど気にならない。

仮面ライダー新1号が完成。素立ちさせるときは顔を少し上に向けると、仮面ライダーらしさが強まる
バックショット。背中や脚部のシワもリアルだ。塗装なしでもこのように仕上がるのが嬉しい

 各所の質感は見どころで、マスク、グローブ、ブーツ、タイフーンのシルバーの部分などは光沢があり、そのほかはマットな質感で、コンバーターラングには素材を表現する凹凸まで再現した凝った造形だ。

マスクは全体的に光沢のある質感。複眼はパーツのモールドで表現している。周囲には直径0.5mmに満たない鋲のモールドもある
マスクは前後分割の構造で、合わせ目は実物の接合部と考えると違和感が少ない
タイフーンの形状も完璧に再現。風車は羽の傾きまで表現されている
コンバーターラングの間やブーツの後ろ側にはジッパーの造形がある
肩関節はこのように引き出せる。肘や膝は二重関節で180度近くまで曲げられる
頭はここまで上に向けられるのがポイント。ライダーらしいポーズを付けやすい
マフラーのパーツは、風になびいた形状のものも付属している

 可動はFigure-rise Standardシリーズ最新の設計で、仮面ライダー1号の装飾が少ないデザインにより、素体のアクションフィギュアのように動かすことができる。新1号ならではの変身ポーズはもちろんのこと、ライダーキックやライダージャンプなど“技の1号”らしいアクションポーズを楽しむことができるはず。

 ポーズを楽しむときは付属のアクションベースも活用したいところ。ショッカー怪人のモデルは出ていないが、敵を想定した同スケールのアクションフィギュアを用意すれば、当時のスチール写真などで見られた対決時のポーズなども楽しめそうだ。

手首を付け替えておなじみの変身ポーズを取れる
当時の写真などで見たポーズも自在だ
「アクションベース6」と同等の組み立て式台座が同梱。本体にはベース用のジョイントがないので、先端はクリップタイプとなる
ライダージャンプからのライダーキックが炸裂!
エフェクトパーツを使えばアクションがさらに引き立つ。写真では「カスタマイズエフェクト (アクションイメージVer.) [イエロー]」を使用した

 『仮面ライダー』シリーズ55周年にふさわしいアイテムとして完成した「Figure-rise Standard 仮面ライダー新1号」。今後のラインナップにも期待したい。