レビュー

「30MM 1/144 EXM-A9p スピナティオ(海賊仕様)」レビュー

単眼鏡やアンカーフックなど、ロマン溢れる海賊の装備でカスタマイズの幅が広がる

【30MM 1/144 EXM-A9p スピナティオ(海賊仕様)】
発売元:BANDAI SPIRITS
価格:1,760円
発売日:2026年9月12日
ジャンル:プラモデル
サイズ:全長約140mm

 30MMの世界では地球連合軍、バイロン軍ともに新型エグザマクスを戦線に投入し、戦場の景色も一変しました。その中で、第3勢力であるマクシオン軍は、既存のエグザマクスを強化することでこの戦線を維持しているようです。本記事では、2026年9月12日に発売されるプラモデル「30MM 1/144 EXM-A9p スピナティオ(海賊仕様)」をレビューします。

「スピナティオ(海賊仕様)」は主武装としてバレルの長いライフルを装備します。

海賊モチーフの外装&武器を装備するカスタム機「スピナティオ(海賊仕様)」

 地球連合軍とバイロン軍が相次いで新型エグザマクスを戦線に投入しました。一方、マクシオン軍は既存機体のカスタム仕様や他2勢力のコピー機体で対応してきました。今回新たに投入される「30MM 1/144 EXM-A9p スピナティオ(海賊仕様)」も、マクシオン軍参戦時からの主力機「EXM-A9 スピナティオ」をカスタマイズした機体です。

素体はダークカラーのスピナティオです。

 今回紹介する「30MM 1/144 EXM-A9p スピナティオ(海賊仕様)」は、マクシオン軍の主力エグザマクス「EXM-A9 スピナティオ」をベースにしており、海賊をモチーフにした追加装甲と各種武装が付属します。頭部の装甲と下駄パーツにより身長が素体より高くなり、その他のアーマーの造形にも、海賊を思わせる意匠が施されています。

 追加武装に目を向けると伸縮式単眼鏡やリボルバーを思わせる射撃武器、腕部に装備するフックが付属します。単眼鏡は手持ち装備として使用するだけでなく、射撃武器に取り付け、スコープとして使用できます。

 一方、同日発売の「カスタマイズウェポンズ(海賊武装)」には、本キットに付属しない近接武器のほか、トライデントを思わせる槍や中折れ式ショットガンをモチーフとした射撃武装が付属。組み合わせることで、海賊モチーフの幅広いカスタマイズができます。

同日発売の「カスタマイズウェポンズ(海賊武装)」を使用し、海賊をテーマとしたカスタマイズもできます。

素体のスピナティオに外装パーツを取り付け、海賊仕様に仕上げる

 キットは、素体となるスピナティオを組み立てた後に、海賊仕様の外装パーツや武装パーツを取り付ける構成です。ランナーは、スピナティオ素体用の6枚と、外装および武装パーツ用の4枚で構成されています。

「30MM 1/144 EXM-A9p スピナティオ(海賊仕様)」パッケージ
スピナティオのバイザーはクリアグリーン、頭部などの外装はブラックの成形色です。
その他素体の外装はダークブルーの成形色です。
関節パーツはこれまでのスピナティオ共通のフレームパーツです。
追加装甲パーツはエメラルドグリーンの成形色です。
一部パーツはD1ランナーと共通です。
武装と一部外装パーツはホワイトで成形されています。
共通ジョイントパーツは汎用ジョイント1ランナーが付属します。

スピナティオ素体は過去のシリーズキットと同じ組み立て工程で完成

 ベースとなるスピナティオ素体の組み立ては、従来のスピナティオ系キットと同じです。詳細は掲載中の「30MM 1/144 EXM-A9rk スピナティオ(ロイヤルナイト仕様)」のレビューを参照してください。

 スピナティオ素体の配色は、バイザーがクリアグリーン、外装がブラックとダークブルーです。ロイヤルナイト仕様と比較すると引き締まった印象を受けます。

完成したスピナティオ素体は暗色のパーツで構成されています。

強化準備形態として一部パーツを差し替え

 ここからはスピナティオ素体を海賊仕様に換装します。まずは素体の肩部関節を軸の長い関節パーツに差し替えます。各部外装の取り付けには、Cジョイントや3mm軸を使用します。

強化準備形態には肩部関節パーツを差し替えます。
肩部関節にCジョイントで接続できます。

各部外装パーツと武装パーツの追加で海賊仕様にアップデート

 素体各部に搭載されたジョイント孔に外装パーツを取り付けて海賊仕様にアップデートします。頭部から順番に外装パーツを見ていきます。

 頭部パーツの外装は正面のフェイス部分と後頭部の飾りパーツの2種類を取り付けます。フェイス部分の装甲は1パーツですが、後頭部の飾りパーツは左右分割の2パーツ構成です。

フェイス部分の外装パーツは1パーツを取り付けます。
後頭部の飾りパーツは一部左右分割です。
後頭部への取り付けは3mm軸を使用します。

 胴体の外装パーツは前後から挟み込み、背面にバインダーを取り付けます。胸部装甲はエメラルドグリーンとホワイトの2色で色分けされ、背面装甲は単色です。バインダーは左右共通形状のパーツを2セット作成し、ジョイント角度で左右を変更します。

胸部装甲はエメラルドグリーンとホワイトの2色成形です。
胸部装甲の組み立ては3mmジョイントで行なうため、各パーツ単体でも取り付けられます。
背面装甲は3mm軸2本で取り付けます。
バインダーはCジョイントにより角度を調整できます。
バインダーは同一形状を2セット組み立てます。

 肩部の外装は肩部関節にCジョイントで取り付けます。前腕部には追加装甲と合わせて外装パーツの位置を調整するジョイントパーツを別途取り付けます。

肩部外装はCジョイントで肩部関節に取り付けます。
肩部装甲は左右同一形状です。
肘部装甲にも3mmジョイント孔が確認できます。
前腕には肘部装甲の位置を調整するジョイントパーツを取り付けます。

 腰部は前後左右に追加装甲を装備します。前部装甲は、接続部にボールジョイントが採用されており、ポーズに合わせて角度を変更できます。背部装甲は燕尾服を思わせる意匠です。側部装甲には3mmジョイント孔だけでなく角型ジョイント孔も設けられています。

前部装甲には接続部にボールジョイントが採用されています。
背部装甲は燕尾服の意匠です。
側部装甲には角型ジョイント孔もあります。
側部装甲は左右で同じものを使用します。

 脚部に取り付ける装甲パーツは下駄パーツが特徴的です。これまでのスピナティオ系キットには足部の専用パーツがありませんでした。海賊仕様の下駄パーツは、スピナティオの印象を大きく変えることができます。脛部と大腿部にも追加装甲を装備し、脚を伸ばすと外装が一体化されるデザインです。

下駄パーツは3mmジョイントで接続します。
脛部の装甲は角型ジョイントで接続します。
大腿部の装甲は3mmジョイントで接続します。

武装パーツは大航海時代を思わせるデザイン

 付属するのは、リボルバー型射撃武器やアンカーフック、単眼鏡といった海賊モチーフの武装です。各種武装は、手持ちにするだけでなく、各部のジョイントを活用して装備することもできます。

射撃武器の組み立ては銃本体が左右分割です。
射撃武器の上部には角型ジョイントが2か所あります。
単眼鏡は左右分割です。
単眼鏡は手持ち装備としてだけでなく、射撃武器のスコープとしても使用できます。
グレネードの組み立ては前後分割です。
完成後は3mmジョイントで取り付けます。
アンカーフックは基部に対し先端形状を選択して取り付けます。

 これで付属するパーツは全て完成しました。各種パーツを取り付けて「30MM 1/144 EXM-A9p スピナティオ(海賊仕様)」を完成させます。各パーツの取り付けには、3mmジョイントや角型ジョイント、Cジョイントを使用します。

スピナティオへの外装パーツ取り付けは各種ジョイントを使用します。
海賊仕様のスピナティオが完成しました。

一風変わった装備の「スピナティオ(海賊仕様)」が完成

 ここからは完成したスピナティオ(海賊仕様)を見ていきます。完成したスピナティオは、背面にもまんべんなく外装パーツが取り付けられています。

正面から見ると、フェイスパーツによって印象が変わるだけでなく、胸部にはスカーフを思わせるデザインが施されています。
背面のバインダーはポーズに合わせて角度を調節できます。
手持ち武装のライフルは単眼鏡を取り付けることでスナイパーライフルのように使用できます。

 可動域は素体であるスピナティオに準拠しており、各部を大きく動かせます。前側の腰部装甲はボールジョイントによりある程度可動するので、脚部を大きく動かしたポージングもできます。

素体の優秀な可動域を活かしてアクティブなポージングができます。
脚部の装甲は膝の曲げ伸ばしで表情を変えます。
特徴的な下駄パーツによりポージング時の安定性が高まります。

 アンカーフックは先端形状をフックからナイフに変更できます。また、単眼鏡は手持ち装備として使用でき、航海する海賊をイメージしたポージングもできます。

アンカーフックの先端形状をナイフに変更できます。
単眼鏡は手持ち武装としてポージングできます。

 ここからは同日発売となる「カスタマイズウェポンズ(海賊武装)」を活用したカスタマイズをしてみます。今回は、海賊の一般船員をイメージしてカスタマイズしてみました。

一般船員をモチーフとして外装はまだらに装備しました。
カスタマイズウェポンズの説明書では義足として紹介されていますが、義手としても使用できます。
手持ち武装のショットガンはスピナティオに付属するライフルと異なり、接近戦に対応したデザインです。
手持ち武装のアンカーは3mmジョイントを活用して腰部にマウントできます。

 最後に、海賊仕様とは対極的なデザインの「30MM 1/144 EXM-A9rk スピナティオ(ロイヤルナイト仕様)」と組み合わせてオリジナルカスタマイズをしてみました。2つのキットを組み合わせると、東洋の武将のようなデザインを表現できます。

東洋の武将モチーフのカスタマイズを行ないました。
カスタマイズウェポンズのトライデントとサーベルを組み合わせることで、薙刀のような武装を作成しました。
外装パーツを下半身に集中させることで全体のスタイルを変更しています。
胸部装甲はホワイトのパーツを取り外すことで、他のカスタマイズパーツを取り付けられます。

 今回紹介した「30MM 1/144 EXM-A9p スピナティオ(海賊仕様)」は、キット単体でプレイバリューのあるスターターキットと言えるでしょう。キット単体でも十分楽しめますが、同日発売となる「カスタマイズウェポンズ(海賊武装)」を活用することで、海賊のイメージを崩すことなくカスタマイズの幅を広げられます。

 また、素体であるスピナティオは2021年初販であることもあり、対応するカスタマイズパーツが豊富にそろっています。総じて、これから30MMシリーズに挑戦する方はもちろん、これまでにマクシオン軍のカスタマイズを楽しんできた既存ユーザーにもおすすめできるキットです。