特別企画
【年末特別企画】HOBBY Watchライター陣が選ぶ2020年オススメ「ナーフ」
2020年12月29日 00:00
「2020年のオススメホビー商品はこれだ!」という企画とのことで、担当のスポンジ系トイガンの「ナーフ」を3丁紹介していこう。セレクト基準としては、あまりマニアックな視点によらず、ビギナーでも楽しめるギミックや使い勝手の良さに注目し、ナーフのサバゲーではなく「お座敷シューター」として楽しめるブラウターを選んで見た。価格的にも安い商品は実売2.000円以下の商品を選んだので、「まずは1丁お試しで」という人がいたら、ぜひ買ってみてほしい。
筆者は、HOBBY Watchでは「ナーフ」の記事や「レゴブロック」の記事などをメインに担当しています。映画、海外ドラマ、アニメ、ゲームなど、サブカル系が好きなので、記事中にちょっとマニアックなネタをぶっ込むクセがあるので、見る人が見ると楽しめるテキストなんじゃないかなーと思っているのが特徴。「ナーフ」や「レゴブロック」以外の記事もちょこちょこと書いているので、興味を持った人はいろいろ読んでくれたら嬉しいかも。
2020年オススメ「ナーフ」その1:「BASR-L」
発売日:2020年9月
価格:7,150円(税別)※参考価格
サイズ:6.68 x 76.2 x 26.04 cm
メーカー:ハズプロ
「BASR-L」は、大人気のゲーム「フォートナイト」とコラボしたスナイパーライフル。ナーフは、あまりライフルタイプのブラスターが発売されないので、2020年9月1日の発売と同時に購入したファンも多い。
フォートナイトのコラボブラスターの特徴として、カラーリングがかなりキッチュであること、極端にパースがかかったデザインであること、ボディがなぜか傷だらけだったりすることが挙げられる。ナーフファンから見ると「そこまでするのか?」と思う部分もあるが、通常の商品ラインとは違った魅力もある。価格としては、参考価格で7,150円となっているが、実売では6,000円を切るくらいで購入できた。品切れも出ているようなので、購入希望者は早めの確保が必要だろう。
この商品のオススメな点は、何といってもスナイパーライフルらしいギミックが楽しめること。弾をこめたマガジンをブラスターに叩き込み、軽快なアクションでボルトを操作、スコープをのぞき込んでターゲットを確認、息を整えて引き金を絞る。
そんな「俺、伝説のスナイパーだから」的ななりきりアクションを、このブラスターならできるのだ。もっとも、スコープにはレンズどころかガラスも入ってないし、本体にパースが効いているから、必ずしもまっすぐに飛ぶとは限らないのはご愛敬。威力についても、ナーフの場合は通過するバレルが長ければ長いほどダーツとの摩擦抵抗が増えるため、若干残念なことになりやすい。実際に初速を測ってみると、最大で20MPSくらいしか出なかった。
また、ナーフファンの場合、この商品には別の魅力もある。それは、スコープとマガジンというオプションパーツだ。スコープは照準器としての能力はないものの、デザイン的にはかなりカッコイイし、オレンジと黒のカラーリングなので汎用性が高い。また、マガジンも通常のストレートタイプではなく、底が斜めにカットされている。こちらも、ほかのブラスターへ付けたい人は多いだろう。
2020年オススメ「ナーフ」その2:「タービン」
発売日:2020年10月15日
価格:6,490円(税込)※参考価格
サイズ:71.2 x 34.3 x 6.7 cm
メーカー:ハズプロ
ナーフの最新シリーズである「エリート2.0」は、10月15日より国内でも販売が開始された。海外ではすでに販売開始されていたため、YouTubeなどには紹介動画がかなりアップされていたが、その全てが好意的なものではなかった。
それともいうのも、これまでの商品と異なり、分解ができない仕様になっていたからだ。また、カラーリングが「エリート2.0」内で統一されたために所有しているオプションパーツの流用が利かないデメリットもあった。そんな前評判の悪い中、すべての「エリート2.0」を購入した結果、一番気にいったのがこの「タービン」だ。タービンは、アサルトライフル型の電動ブラスターで、実売4,000円前後で手に入る。商品もかなり大きいので、構えるとエアガンを持っているくらいの気分に浸れる。
このブラスターを気にいった理由としては、連射スピードが速いことだ。ナーフの電動ブラスターは電圧を上げると発射サイクルを挙げられるが、このタービンは通常のアルカリ電池でも「スパ!スパ!スパ!スパ!スパ!」と、撃ちまくれた。モーター音こそ気になるものの、これはかなり気持ちいい! 初速も22MPSくらい出ることもあり、動画を撮影中に冗談ではなく小躍りしてしまうほどのパワーだ。
また、カスタム性も優れているので、ストックこそ取り替えられないものの、スコープを付けたり、ロングバレルを付けたりして楽しめる。「エリート2.0」仕様にこだわらなければ、バナナマガジンなどを付けて外観をカスタムするのも楽しいだろう。オススメのカスタムとしては、同シリーズの「エコー」のロングバレルと10連マガジン、同じく「フェニックス」のスコープを付けるのが、バランス的に良いいと思う。
なお、元々付いているマガジンは、「エリート2.0」シリーズ最多の18連マガジンだ。個人的にはタービンの外観に合わない気もするが、単品のオプションパーツとしてみれば、1つは入手したいアイテムだ。
2020年オススメ「ナーフ」その3:「ウルトラ4」
発売日:2020年8月3日
価格:2,750円(税別)※参考価格
サイズ:37.5 x 6.7 x 22.2 cm
メーカー:ハズプロ
最後は、こちらもナーフのニュー商品ラインアップ「ウルトラ」シリーズの商品から1丁紹介しよう。ウルトラシリーズは、これまでの弾(ダーツ)ではパワーや命中率には限界があるとの観点から、サイズや形状だけでなく、素材からダーツを再設計したシリーズだ。
しかし、鳴り物入りでリリースされた最初の「ウルトラワン」はパワーや命中率など、それほどの恩恵を受けているとはいいがたい感じで、多くのナーファーの期待を裏切った部分もある。しかしだ。その後、電動タイプのリボルバー型ハンドガン「ウルトラ2」が、そのビジュアルや取り回しの良さで注目を集め、ウルトラシリーズ自体が再評価され始めた。そんな中発売された「ウルトラ4」は、ナーフ史上最長の飛距離 36m」という売り文句でかなり注目していたブラスターなのだ。
で、実際に撃つとどうだったか。何というか「ナーフなのにまっすぐに飛ぶ!」という、多少トイガンとしてのアイデンティティーを傷つける言い方だが、ホントにとにかく当たる。フロントサイトとリアサイトで狙いを付けると、多少コッキング用のハンドルが視界を遮るが、そこは慣れでカバーできるレベル。
パワーもそれなりにあるので、チャチなターゲットを狙うと、当たったナンバー以外もパネルが四散してしまい、むしろパネルのナンバリングが意味ない感じだった。難点としてはシングルショットのブラスターなので、戦闘継続時間が短い。本体にあるダーツホルダーを使っても3本しか撃てないので、バカスカ撃ちたい人にはちょっと向いていない。逆に言えば命中率も高く、パワーもあるのだから、お座敷シューターとして精密射撃を楽しむのに向いているだろう。
特に、これまでナーフを撃ったことない人はもちろん、撃ったけど満足いかなかった人に、ぜひ買ってもらいたい。実売で2,000円を切る価格で、これだけ楽しめるブラスターはないかもしれない。ただ、ナーフとしての「カスタムする楽しさ」やトイガンとしての「ギミックの楽しさ」がないので、ナーフって面白いんだな……と感じてくれたら、別のブラスターを購入してみてほしい。
2020年オススメホビー記事!
ということで、今年のオススメ記事としては、「華麗なガンアクションを楽しめるトイガン『ナーフ』の世界へようこそ!」がイチオシ。
ジョインして最初の頃に書いた記事だから、距離感とかわからず「ですます」調だけど、大好きな「ナーフ」の魅力を紹介できたのが、我ながらGJ。ナーフは、名前こそ聞いたことがある人も多いトイガンだけど、いかんせん、日本発売初期の頃のパワー不足が持つネガティブな印象もあるし、デザインやギミックを紹介されることも少ないので、ナーフの魅力を知るチャンスに恵まれなさすぎる。だから、潜在的なファン層にアプローチするきっかけができたのは感慨深い。さらに、この記事に動画を載せるということをきっかけにして、YouTubeチャンネル「軟撃GUN'S TV」を始めたのも、今年のいい想い出となっている。過去形っぽくなったけど、現在もガンガン動画をアップしているので、興味のある方はぜひ!
なお、実は今年からナーフのサバイバルゲームにも参加していて、お座敷シューターだけでなく「対人戦」の楽しさを知った。通常のサバゲーのように緊張感のある戦いというよりは、撃つことを楽しむ集まりなのでプレイしていてストレス発散になる。装備も最悪シューティンググラスだけなので、機会があったら一度参加してみるといいだろう。
2021年の期待商品としては、ナーフは米ハズプロが発売している海外製品なので、あまり新作の情報は入ってこない。だが、一報として伝えられているのが、「スターウォーズ」エピソード6の後の世界を描く「マンダロリアン」のコラボブラスターが発売されそうだ。
日本上陸は、ちょっと期待できないが、できれば発売してほしいものである。また、選外となったブラスターとしては、Xショットの「ハイパークラッシャー」がある。こちらが選外の理由は、今回は純正かつ日本発売されているナーフだけに絞ったからだ。もし、スポンジ系トイガンというくくりであれば、こちらに一票入れたかもしれない。「ハイパークラッシャー」は、弾帯を使って「ミニガン」のように撃ちまくれるブラスターなので、興味がある人は多いだろう。
なお、今回紹介したブラスターはすべて、私のYouTubeチャンネル「軟撃GUN'S TV」にアップされているので、実射しているところなどを見たい人は、ぜひ見てほしい。