特別企画
【ちょい組み】ハセガワの「VF-1J/A バルキリー“バーミリオン小隊”」を組んでみた
航空機テイストで構築された1/48スケールのバルキリーを組み立てて実感する!
2021年2月25日 00:00
- 発売・開発元:ハセガワ
- 発売日:1月27日再販
- 価格:3,800円(税抜)
- 全長:全長296.5mm
今回ちょい組みしてみるのはハセガワの「VF-1J/A バルキリー“バーミリオン小隊”」です。ハセガワといえば数々の航空機をモデル化してそのクオリティの高さで定評のあるメーカーです。2000年末だったでしょうか、同社から「1/72 VF-1A」が発売されたときは”あのハセガワからバルキリー!?”みたいにプラモデル界隈がザワついたのをよく覚えています。
リアルな”スケールモデル”をリリースしていたメーカーから戦闘機の設定があるとはいえアニメーション作品の「超時空要塞マクロス」の主役メカ「VF-1 バルキリー」が登場する、というのは当時ファンが欲しかった”リアルな航空機としてのバルキリーが手に入る!”ということでとても話題になり、現在まで様々なマクロスシリーズのバルキリーが発売されています。
そして今回、いつもフルカラー&接着剤いらずでいたれりつくせりのガンプラばかり組んでいる筆者が挑戦してみたくなったのが「VF-1J/A バルキリー“バーミリオン小隊”」です。ハセガワのマクロスシリーズの中でも1/48スケールという大きなサイズの「VF-1 バルキリー」モデルで、パーツも大きいことから組みやすそうなイメージがあります。今回はちょい組みでの組み立てですから塗装は行なわず、接着剤は使いますがほんとにちょいっと組んでみてハセガワの”航空機としてのバルキリー”の構造やスタイリングなどを始め、組み立て方法も堪能してみたいと思います。
ハセガワが作るバルキリーとは
”リアルな航空機としてのバルキリー”ということもあって、ハセガワのバルキリーシリーズは基本的に変形機構や可動機構を持っていません。ファイター形体をベースに、機種によってはバルキリーの特徴であるガウォーク形体、バトロイド形体それぞれでモデル化されています。変形も可動もしないためそのパワーを設計・成形に注ぎ込んでいる!というのが完成写真や製品のランナーでのパーツをみたときの感想でした。
そしてガンプラ的な技術詰め詰めの方法論ではなく、いかに少ないパーツでバルキリーを表現するかを目指しているように感じました。本来は接着剤を使い、塗装を行なうことが前提とされているので挟み込むタイプの設計が多いのも特徴ですが、全てがそうではなくある程度組んでから組み付けていく構造にもなっていて塗装する際も処理がしやすそうな感じです。
それではさっそくチャレンジ開始。接着剤を使うので換気に注意!
今回はちょい組みでのチャレンジですので接着剤を使ってそのまま組み上げていくことになります。組立説明書の順番はあまり気にせず、時短を考慮して組めるところから組んでいくことにしました。本当なら合わせ目消しなどもするところですがちょい組みではそれは行いませんので接着剤がはみ出したりしているところもありますがご了承くださいませ。
パイロットはパーツの接着面にガイドがないので位置や角度の固定にちょっと苦労しますがひとまずそれっぽく接着しておきました。コクピットパネルにバトロイド用のコントロールスティックを接着しますがとても細かいです。ハセガワからの挑戦状と受け取って全集中で作業しました。
機体の本体を作っていきます。今回のキットは可変機構を持たないキットですから人型ロボット形体であるバトロイド形体時に前面・背面となる部分は一体成型されていて、ギアを内装することで左右同時可動が可能になる翼を組み込めるようになっています。この構造は同様の可変翼を持つ「F-14 トムキャット」などでも同じような構造で実現されていますね。
機体各所にある”丸一モールド”と呼ばれるモールドはこれでもか!というほど細かいパーツでできています。ここ数年の間にこのルーバーの片方が太いデザインの丸一モールドが発表されたこともあってこのキットではそれを採用しています。非常に細かく扱いづらいパーツですので飛ばさないように作業します。丸一モールドのルーバーが別パーツ化されたことで難易度が上がっていますが、情報量が増えることにもなっていてここにハセガワのこだわりを感じます
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