特別企画
大人の情熱を呼び覚ます「レゴ ポルシェ911」展示会レポート
2代目「ポルシェ911」をモチーフにレゴで再現
2021年3月2日 18:43
- 3月2日 開催
レゴジャパンは2-in-1のブロック玩具「レゴ ポルシェ911」を全国のレゴストア等で3月1日に発売した。価格はオープン価格となっている。その魅力を伝える「レゴ ポルシェ911」展示会が3月2日に行われた。
展示会ではレゴジャパンのPR&パートナーシップ 寺門久美子氏、ブランドマネージャー 杉本杏菜氏、そしてポルシェジャパンの広報部長 黒岩真治氏が登壇した。
今回は発売された「レゴ ポルシェ911」は「大人のレゴ」ブランドとなっており、「創ることの楽しさ」「創ることの誇り」をコンセプトに大人が情熱(パッション)を持てるブランドとなっている。
「レゴ ポルシェ911」はレゴとポルシェとのコラボレーション商品。1458ピースで構成され、完成するとスケールは1/12、全長35cmの大型モデルとなっている。ポルシェの代表的なモデルの「ポルシェ911」のオープンカータイプの「タルガモデル」とターボを搭載した「ターボモデル」を1つのキットから選んで作ることができる。「本商品のモチーフは2代目のとなる930型のポルシェ911となっており、ポルシェのデザイナー、ポルシェミュージアムの監修の元、レゴ社といっしょに開発し、精巧に特徴もできている」、「どちらのキットを作るか本当に悩みます」と黒岩氏は語った。
本商品の見所はクラシックモデルの美しさ、ステアリングとフロントタイヤの連動や内装のこだわりのつくり。リアのエンジンも空冷エンジンならではのファンが再現され、ターボモデルではターボ機構やインタークーラーなどが増設できるなど、モデルにあった組み立てが可能となっている。「ポルシェ911の各パーツについて、レゴに落とし込むにはどうしたらよいかをポルシェミュージアムの方と念入りに打ち合わせをして再現している」と杉本氏は語る。
黒岩氏は「エンジンルームはこのレゴの部品からこの形ができるんだ、と組み立てていて自動車メーカーとして相当感動する部分だ」と熱弁した。
また杉本氏の注目ポイントとして「選択式のナンバープレートの中に『群馬ナンバー』のナンバープレートが付属し、レゴのデザイナーが日本のアニメを見てその中に出てくる群馬の榛名山に感銘を受けて決定した日本のナンバープレート」「クラシックなデザインと黒のバンパーに合うものからディスカッションを経て決定した白のカラーリング」を上げている。
そして、「レゴ ポルシェ911」はほとんどが既存のレゴパーツで構成されており、本商品の新規レゴパーツは2、3個となっている。そのため、他のレゴで使われたパーツがどこに使われいるかも注目ポイントとなっている。
また、「スケール(大きさ)の決定は既存のレゴパーツを使うため『どのタイヤを使うか』から始まり、そこから実車のポルシェ911のタイヤの比率から逆算していき、ボディなどを構成するレゴパーツが決まっていった」と寺門氏は語った。
今回の展示会で筆者は今まで以上に「レゴ ポルシェ911」の魅力に引き込まれた。展示会で目の前にした「レゴ ポルシェ911」からが、パーツそれぞれに込めれた情熱が伝わってきて、組み立てたい衝動に駆られた。ボンネットやドアなど、一見すれば一つのパーツのようにできている部分もレゴパーツが集合して出来上がっているのは、プラモデルとは異なる「組み上げ工程の驚きと感動」が垣間見え、「レゴで表現できないものはないのでは?」と可能性が感じられた。
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