特別企画

“協力プレイ”でレゴの冒険は新たなステージへ!「レゴ ルイージ」グローバル体験会レポート

【レゴ ルイージ と ぼうけんのはじまり ~ スターターセット】

7月10日 日本先行発売予定

(8月1日 全世界発売)

価格: オープン

参考価格: 7,280円(税込、公式オンラインストア)

 レゴジャパンは、任天堂とのコラボレーション商品「レゴ(R)スーパーマリオTM」シリーズより、新商品「レゴ(R)ルイージTM と ぼうけんのはじまり ~ スターターセット」を日本で7月10日に先行発売する。価格はオープンで、レゴ公式オンラインストアでの販売価格は7,280円(税込)。

 任天堂の代表的なキャラクター「マリオ」のフィギュアを使って、ゲームさながらの冒険がインタラクティブに体験できると話題になった「レゴ スーパーマリオ」シリーズに、新キャラクターとしてマリオの双子の弟「ルイージ」が満を持して登場する。新商品「レゴ ルイージ と ぼうけんのはじまり ~ スターターセット」は4月21日より予約受付が開始されており、これまでに「レゴ スーパーマリオ」を遊んだ方や日本中のルイージファンの方々の中には、もう既に本商品を予約済みだという人も多いのではないだろうか。

【レゴ ルイージ と ぼうけんのはじまり ~ スターターセット新登場!】

 去る6月16日、レゴジャパン本社にて、この「レゴ ルイージ と ぼうけんのはじまり ~ スターターセット」に関するグローバル体験イベントがメディア向けに開催された。4月20日の商品発表を受けて、マリオがいるのだから、ラインナップにルイージが加わるのは至極当然だと「スーパーマリオ」シリーズを知っている人なら誰もがそう思ったはず。しかし、「レゴ ルイージ」は単なるバリエーションの追加、所謂マリオの“類似”などでは決してなく、「レゴ スーパーマリオ」シリーズにおいて新たな遊び体験を可能にするアイテムだった。

 体験イベントではその新要素「協力プレイ」について、そしてサプライズ発表として新たな拡張セットも披露された。本稿では、グローバル体験イベントにて発表された「レゴ ルイージ」による協力プレイの模様を紹介。また日本での先行発売に先駆けて、一部商品のサンプルを一足先に体験できる機会を得たので、その組み立ての様子などをフォトレポートとして合わせてお届けしたい。

「レゴ スーパーマリオ」に待望のルイージが登場! 両方主役の“協力プレイ”が可能に

 LEGO(レゴ)はデンマークに本社を置く、お馴染みのプラスチック製組み立てブロック玩具「レゴブロック」で知られるおもちゃメーカー。これまで子供たちのクリエイティビティ(創造力・独創力)を発揮させてくれる知育玩具を多数展開。その一方で「レゴ アーキテクチャ」及び「レゴ ボタニカルコレクション」といった大人向けシリーズ、ディズニーやスター・ウォーズ、サンドボックスゲーム「マインクラフト」などのコラボレーションシリーズも開発し、性別・年齢を問わず楽しめる玩具を生み出し続けている。

「レゴ ストレリチア」
「レゴ タイプライター」

 「レゴ スーパーマリオ」シリーズは、異色ともいえるレゴと任天堂とのコラボレーションによって誕生した商品。プレーヤーはレゴブロックで「スーパーマリオブラザーズ」シリーズのコースを再現したり、自分だけのオリジナルコースをつくり、制限時間60秒以内に「レゴ マリオ」を動かしてコインを集めながら、ゴールポールに向かって冒険を進めていく。

 特徴的なのは「レゴ マリオ」というマリオのフィギュアが付属することで、フィギュアには動作を検知するモーションセンサーとブロックの色を検知するカラーセンサーを搭載。これらのセンサーと、目や口、お腹にある液晶ディスプレイによって、マリオのいろんな表情や反応を楽しむことができるほか、スピーカーからはゲーム内でお馴染みの効果音やBGMが流れるようになっている。

 また「レゴ マリオ」は、初代「スーパーマリオブラザーズ」より、多くの「スーパーマリオ」シリーズ作品の制作を手掛けてきた任天堂の手塚卓志氏のチームと、レゴのデザイナーの共同開発とのことで、約5年以上の歳月をかけて商品化にこぎつけたという注力ぶり。この最新技術が詰め込まれたフィギュアがあることによって、「レゴ スーパーマリオ」シリーズでは他のレゴシリーズには見られないマリオとのインタラクティブな遊び体験が可能となっている。

 その一方、ビジネス的な視点で見れば、子ども向け玩具のイメージが根強くあるレゴは、昨年2020年に35周年を迎えた任天堂の「スーパーマリオ」という強力なIPとコラボを行なうことで、その幅広い年齢層のファンに向けて訴求し、レゴの新規ユーザーを獲得したいという狙いがある。

 そうした中で、2020年7月10日に日本で先行発売された「レゴ マリオ」は、そのちょうど1年後となる今年2021年7月10日に「レゴ ルイージ」がラインナップに加わることとなる。

「レゴ マリオ と ぼうけんのはじまり ~ スターターセット」

グローバル体験イベントレポート:「レゴ ルイージ」がもたらす体験とは!?

 さて、今回のグローバル体験イベントは6月16日、東京都・港区にあるレゴジャパン本社にて開催された。イベントは全世界同時中継という形で実施され、世界初公開となる「レゴ ルイージ」の実物が披露されたほか、参加者各自が予めつくってきたコースを披露する「スーパースターチャレンジ」というコンテストが行なわれた。

 イベント自体はお披露目としつつ、今回の「レゴ ルイージ」によって可能となる新たな遊びを“体験”することに重点が置かれたもので、発表会としてはレクリエーション中心の、レゴならではともいえる独特な形式となっていた。

「レゴ ルイージ」のフィギュア

 イベント内で重ねて強調されたのは「レゴ ルイージ」の登場によって、マリオとルイージでの「協力プレイ」が可能となるということ。お互いのフィギュアをBluetooth接続することで、マリオとルイージの2体が連携。シリーズ待望の2プレーヤーでの協力・対戦プレイが可能となり、これまでの「レゴ スーパーマリオ」の遊び方・楽しみ方がさらに広がるようアップデートされている。

 具体的には、2体同時にプレイすることで、コースの制限時間が60秒より90秒に拡大。チームとして一緒に何らかのアクションを同時にすることで、新たなボーナスコインがゲットできるようになるなど、インタラクションも強化されている。また、ゴールした際のスコア(コイン)は合算となる。

【「レゴ(R)ルイージTM」 マリオとの接続 - HOBBY Watch】
【「レゴ(R)ルイージTM」 協力プレイ時のボーナスコイン - HOBBY Watch】
Bluetooth接続が成功すると、液晶ディスプレイにネッカチーフが表示される

 今回、こうした2プレーヤーによる協力プレイの採用は、単純に原作ゲーム内で2プレーヤー用キャラクターとして位置づけられている「ルイージ」が登場するからということでなく、「兄弟の間で『レゴ マリオ』のフィギュアを取り合いになってしまった」、「友達や家族でいっしょに楽しめる遊びがしたい」という購入者からの声を受けて開発されたものだという。

 「レゴ ルイージ」スターターセットでは自らのクリエイティビティを発揮して、自分だけのスーパーマリオの世界をつくり上げることができ、その新たなコースをインタラクティブなフィギュアを使って遊ぶ、という基本コンセプトはそのままに、さらに新発売の「レゴ ルイージ」と既存の「レゴ マリオ」のフィギュアが両方あれば、新要素の「協力プレイ」により、1人はもちろん、遂に2人で一緒に思うがままにプレイできるようになる。

 そのほか、イベントではサプライズ発表として「レゴ ルイージ」のスターターキットとは別に、拡張セット、パワーアップ パック(着せ替えアイテム)、キャラクター パックの新作ラインナップも披露された。なお、会場内にて公開されたのは簡単な紹介映像のみで、想定価格やピース数など各商品の詳細は発表されなかった。また具体的な遊び方については、遊んでみてどんなインタラクションがあるのか探してみてほしいとのこと。ラインナップは以下の通り。

  • 7月10日 日本先行発売
    「レゴ ルイージ と ぼうけんのはじまり ~ スターターセット 71387」
    「ジュゲム の フワフワ チャレンジ 71389」
    「のりこめ! クッパのひこうせんかん チャレンジ 71391」
  • 8月1日 世界同時発売
    「ボスKK の グラグラタワー チャレンジ 71388」
    「めざせ てっぺん! ブイブイ の リフト チャレンジ 71390」
    「カエルマリオ パワーアップ パック 71392」
    「ハチマリオ パワーアップ パック 71393」
    「キャラクター パック シリーズ3 71394」

 ちなみに「レゴ ルイージ」のスターターセット及び各商品は、もちろん既存のモデル・パワーアップ パックともプレイ可能。ルイージのフィギュアに関しては、“ルイージがルイージらしい”形になるよう再現することを重視し、ルイージの声やルックスなど、まさにゲームにおける“ルイージの反応”になっている点を見てほしいとアピールしていた。

 また新要素の協力プレイは、「レゴ スーパーマリオ」のアプリを最新バージョンにアップデートすることでプレイ可能となる。今回は世界中にできる限り早く披露したいということから、会場では開発中のベータ版での体験となったが、全世界での発売日となる8月1日には最終バージョンを披露する予定としている。

 体験会を通して感じたのは、2人でプレイするレゴという斬新さだった。協力プレイは敵キャラクターたちのレゴが机から吹き飛ぶほど、想像以上にエキサイティングな体験で大いに楽しむことができた。「レゴ スーパーマリオ」シリーズでは、原作のマリオのゲーム体験が現実のものとして忠実に再現されているという点は既に知られている。オリジナルのコースをつくり、その制作者本人が1人で遊ぶ、あるいはつくったコースを誰かに遊んでもらう。基本的には1人でプレイする内容として完結していた遊びが、「レゴ ルイージ」の登場によって家族や友達と一緒に遊ぶことできるようになった。

 これはさほど驚くべきことではなく、順当な進化・改良だと思われるかもしれない。ただ「レゴ ルイージ」の誕生は、単にマリオの双子の弟であるルイージを主役にしたセットが登場し、バリエーションとしての選択肢が追加されただけでなく、1人で組み立てて満足するという、これまでのレゴの遊び方そのものに新たな地平を拓く可能性をもたらす、そんな期待を抱かせる仕上がりだ。

【「レゴ(R)ルイージTM」 協力プレイ・デモンストレーション - HOBBY Watch】
【「レゴ(R)ルイージTM」 協力プレイの様子 - HOBBY Watch】