特別企画

【年末特別企画】冬休みに遊びたい「レゴブロック」5選

レゴユーザーグループアンバサダーが選ぶ2021年の自宅で組みたいレゴセットは?

 今年のマストアイテムを紹介する年末企画で、私が担当するレゴ製品も紹介していこう。レゴブロックは、インドアで遊ぶのに最適なオモチャなので、「これまで一度も作ったことない」という人がいたら、ぜひ挑戦してほしい。今回は、子供から大人まで初めて作る人にも楽しめるレゴ製品を5つ紹介しよう。この記事を読めば、レゴ沼にハマること間違いなし!

さいとうよしかずの自己紹介

 まずは、私の自己紹介から。HOBBY Watchでは「レゴブロック」関連の記事を担当しているけど、これには理由がある。タイトルに「レゴユーザーグループアンバサダー」と書いたとおりで、実はレゴ社が認めたレゴユーザーグループのアンバサダー(大使)として認定されているのだ。また、レゴブロックでオリジナルの作品も作っていて、TVチャンピオンのレゴブロック回で準優勝したこともあるし、レゴブロックの本も4冊上梓している。まあ、そんなわけで、一応レゴブロックの界隈では日本で5本の指に入るくらい有名(当社比)なんじゃないかと思うくらい。そのスジの人ってワケ。ということで、そんなレゴブロックの自称達人がピックアップした5つの製品を見てちょうだい。

「バットモービル(TM) タンブラー:スケアクロウとの対決」

  • 発売日:2021年10月1日
  • 価格:5,780円
  • 大きさ:9.5 x 22.2 x 26.2 cm
パッケージデザインからダークナイトのオーラがプンプンしてる

 レゴブロックで最近人気なのが、マーベルやDCとコラボレーションしている製品。今回オススメするのは、スーパー・ヒーローズ セレクトシリーズから、「バットモービル(TM) タンブラー:スケアクロウとの対決 」だ。製品名から判るように、作成できるのはバットマンの中でも人気の高いダークナイト・トリロジーに出てくるバットモービル「タンブラー」だ。これまでのバットモービルのイメージを覆すゴツさで人気を集め、レゴブロックでは大型モデルやラジコンを含めて何度も製品化されている。今回は、レゴの人形であるミニフィグが乗るサイズのモデルだ。

 オススメの理由は、人気のあるモデルだからってわけじゃない。タンブラーのデザインは複合装甲みたいになっていて、形状がはっきるとつかみにくい。そんな難しいディテールを、レゴブロックで再現するために、様々なパーツや組み方を駆使しているので、とっても勉強になるモデルじゃないかと思う。もちろん、バットマンの人形もついてくるので、単純にタンブラーとしても遊ぶのもいいぞ!

車を動かして遊ぶだけでじゃなくて、隠し武器などもあるぞ!

「ダース・ベイダー ヘルメット」

  • 発売日:2020年11月27日
  • 価格:15,800円
  • 大きさ:21 x 20 x 5 cm
コーホーする息づかいが聞こえそうな完成度

 スーパーヒーロー系と並んでレゴブロックの人気コラボシリーズといえば「スター・ウォーズ」。戦闘機や宇宙船、フィギュアなど多数発売されているが、今回は「ダース・ベイダー ヘルメット」をセレクトさせて貰った。ダース・ベイダーは、中の人(本当の意味で)を含めて1作目から6作目まで、需要なキャラクターとして登場する。この製品は、そんなダース・ベイダーの顔ともいえる(本当に顔だけど)ヘルメットをレゴブロックで再現したモデルだ。

 オススメのポイントとしては、完成したあとにディスプレイモデルとして飾るのに遜色ない再現度。残念ながらかぶることができる大きさではないが、初心者ならレゴブロックでここまで曲面を表現できるものかと驚くハズ。なお、完成させたあとに適度にボロボロにすれば、エピソード7以降にカイロレンが持っていたバージョンを作ることができるかもしれないぞ!

外観はシンプルに見えても、中はかなり凝った組み方をしている

「マリオブラザーズ 組み立てセット」 大人レゴ DIY ディスプレイ

  • 発売日:2021年1月1日
  • 価格:26,980円
  • 大きさ:12.4 x 48 x 58.2 cm
「大人レゴ」というだけあって、パッケージも落ち着いたデザイン

 「マリオブラザーズ 組み立てセット」は、レゴ社が社運をかけて行なった、大人をユーザーとして取り込もうという施策の「大人レゴ」シリーズのひとつである。「大人レゴ」では、ほかにも、ピアノとか盆栽などがあるが、人気のマリオ製品をセレクトした。この製品の面白さは、単純にマリオコースなどをモデル化したのではなく、ファミコンとテレビを作り、そのブラウン管の中でマリオをするというオモシロイ志向をした製品なのだ。

 オススメのポイントとしては、「大人レゴ」シリーズ共通のディスプレイに耐えるクオリティと、カスタムベースとしてのポテンシャルだ。レゴブロックは、製品を作る以外に、製品から入手したパーツでオリジナルのモデルを作ることも魅力のひとつ。とはいえ、初心者は簡単にオリジナル作品に挑戦できない。しかし、改造レベルであれば、初心者でもできる。この製品なら、画面をほかのゲームにすることで、オリジナル作品への挑戦を始められる。ただし、この製品だけでほかのゲーム画面を作ることはできないので、あくまでベースとして考えてほしい。

なんとカートリッジまで作り込まれている。こういうところに手を抜かないのがレゴ製品

「フォルクスワーゲン タイプ2バス キャンピングカー」

  • 発売日:2021年8月1日
  • 価格:18,980円
  • 大きさ:58 x 37.6 x 11.6 cm
現代車にはないノスタルジックなデザインが魅力のワーゲンバス

 「フォルクスワーゲン タイプ2バス キャンピングカー」は、名前の通りフォルクスワーゲン社のワーゲンバスと呼ばれるキャンピングカーをモデルにした製品。以前タイプ1のモデルが出ていたが、今回はタイプ2がモデルとなっている。レゴの人形であるミニフィグサイズのモデルではないが、かなり精巧似作られているので遊ぶというよりも眺めて楽しいモデルかもしれない。

 オススメのポイントはカスタムして遊べるモデルであることだ。ワーゲンバスはキャンピングカーとしでだけではなく、移動販売のベースにも使われたりする。だから、このモデルをベースに「お弁当屋さん」や「移動カフェ」のようなモデルを作れるし、HOBBY Watch読者なら移動プラモデル店なんていうのもアリだ。前述したマリオのカスタムは難しいかもしれないが、移動販売車のような内装を作ることは、初心者でもそれほど難しくはない。ぜひ、チャレンジしてみてくれ。

キャンピングカーなので、中まできっちり作り込まれているのでワクワクが止まらない

「中世のかじ屋」

  • 発売日:2021年5/1
  • 価格:16,980円
  • 大きさ:11.2 x 37.8 x 48 cm
「これ作って楽しいやつやん」など、ひな壇芸人のようなリアクションをしそうなパッケージデザイン

 最後に紹介する「中世のかじ屋」は、レゴファンが提供したオリジナル作品をベースに製品化する「レゴアイデア」から生まれたセット。内容は製品名が示すとおり、中性にあるかじ屋をモデルにしている。したがって、ファンタジー系もモデルが好きな人なら、ほかのお城系シリーズと組み合わせて村を作って遊んだりもできる。

 オススメのポイントは、とにかくリアルに作り込まれていること。屋根の表現から、壁の梁の入れ方など、「なんじゃこりゃ!」と言いたくなるような情報量である。実はレゴでかじ屋といえば、昔「ブラックスミスショップ」という名作があったが、それを超えるデキなのではないかとさえ思えてくる。もちろん、中も細部まで作り込んでいるので、付属のミニフィグを使って遊び倒せること間違いなしだ!

剣に火を入れたり、鍛えたり、そういうかじ屋の剣作りのシーンがしっかり再現されている

オリジナルロボットに挑戦しよう!

 今回、ひとつもチョイスしていないが、実はレゴブロックでリーズナブルな価格帯のレゴロボ製品が多数発売されている。以前は、レゴブロックでオリジナルロボを作るためには、かなり散財する必要があったが、今なら1万円くらい製品を買い込めば、2、3機作れてしまうのではないだろうか。オリジナルロボを作ると聞くと躊躇する人もいるかもしれないが、ダイアクロンやフレームアームズで遊んでいる読者の方なら、それほど敷居は高くないと思う。ブンドドして壊しても直ぐに直せるし、壊すたびにバージョンアップできるし、遊んでも作ってもマジ楽しいので、ぜひ一度チャレンジしてほしい。

「モンキーキッド サンディーのパワーメカ」のようなモデルを改造ベースとして購入するのもアリ