特別企画
【ちょい組み】レゴ アイデアシリーズの「国際宇宙ステーション」を組んでみた
レゴブロックの現代風な組み方も学びながら宇宙への夢を馳せる夢のキット
2021年7月27日 00:00
- 【レゴ アイデア 国際宇宙ステーション】
- 開発・発売元:レゴ(LEGO)
- 発売日:2020年5月1日
- 価格:9,980円(税込)
- ジャンル:ブロック玩具
- サイズ:約49x31x20cm(WxDxH)
「ちょい組み」初参戦ということで、本業(?)とでもいうべきレゴブロックのセットから「国際宇宙ステーション」を紹介したいと思う。この国際宇宙ステーション……つまりISSは、2020年発売の商品だが、テーマを「宇宙」にしているため、いつまでも色あせないセットである。現時点でのISSであるわけなので、手持ちのレゴブロックを投入して、未来のISSに改造して遊ぶこともできるだろう。というわけで、夏休みに小山宙哉さんの漫画「宇宙兄弟」でも読みながら、チャンレンジしても楽しいと思う。
豪華パッケージとインストラクション
今回紹介する「国際宇宙ステーション」は、レゴブロックの製品の中でもワンランク上のレゴ(LEGO)アイデアシリーズ。だから粧箱もかなり堅牢な作りとなっているのがいいんだよねー。個人的には、作り終わったらパーツ入れるにもできるので、かなり重宝している。
デザインは、宇宙と地球を背景にISSが浮かぶ、まるでNASAの宇宙写真を見るかのような素晴らしさ。インストラクションも通常よりも豪華で、デザイナーからのメッセージなども盛り込まれている。英語が読めれば、さらに楽しめるのに……無念。
さて肝心のレゴブロックは合計7袋で、箱にぎっちり詰まっていた印象。これは作り応えありそうですよ!
まずはスペースシャトル
まずは、袋「1」を開けていく。個人的にオススメなレゴブロック製品の組み方としては、机の上にカードゲーム用のプレイマットを敷いておくこと。部品の紛失リスクを大幅に軽減できる。もちろん、持っていればというレベルだが、普通に固い机の上で作業すると、部品をどこかへ飛ばしてしまうことがあるんだよね。
そして、色や形ごとに、パーツを並べると制作がスムーズに進む。僕くらい慣れてると、パーツが混ざっていても目的の部品を見つけることはたやすい。でも、慣れていない人は似たようなパーツ群から目的のパーツを見つけるのは困難である。もし、間違って別の部品をつけたら、大変なことになっちゃうからね。
袋「1」のパーツとしては、レゴブロックの人形であるミニフィグよりも小さい、宇宙飛行士の人形が嬉しい。また、初心者には重宝する「ブロック外し」というツールも付属している。これを使えば、歯で噛んで部品を外すという荒技を使わないで済むよ!
袋「1」の制作内容としては、スペースシャトルや衛星などである。注目のポイントとしては、スペースシャトルの小型スラスター部分。なんと、ローラースケートのパーツの側面だけを見せることで、ローラー部分をスラスターに見立てているのだ。このような組み方は、オフィシャルではあまり用いられていなかったが、最近ではよく見かける手法だ。
台座を作り本体を組んでいく
袋「2」のパーツ内容は、ほとんど黒一色で、台座部分の制作。特にオモシロイところはないのだが、レゴテクニックのパーツは間違ったところにつけると直すのが面倒なので、注意して進めよう。レゴテクニック系のパーツのいいところは、レゴシステム系に比べてピンを差して接続するので強度が高いこと。だからこのような台座などを組むのに向いている。みなさんも、作品を飾りたいなら、ぜひレゴテクニックパーツで台座を組もう!
台座を作り本体を組んでいく
袋「3」のパーツ内容は、かなり細かいパーツが多いので、無くさないように注意。また、同じカタチで色違いもあるので、インストラクションを見て、色を間違えないように注意しよう。
制作するのはISSの本体部分。スロープとよばれる斜めのパーツで、ISSの中央部分を組み立てる作業だ。ここで注目してほしいのが、メカメカしいディテールの作り方。「スターウォーズ」のミレニアムファルコンなんかもそうだけど、側面のえぐれたところにメカメカしいディテールがあると一気にリアルになる。この商品ではあまり派手にはディテールをいれていないが、クリップ系のパーツでバー(棒状のパーツ)を入れているだけでも、かなりリアルに見えるだろう。
台座の上でモジュールを追加していく
袋「4」で組むのは、ISSに付属するモジュール部分。だから袋「4」のパーツ内容は、丸みのあるパーツが多いので、転がりやすい。マットの上でないなら、注意してパーツを取り出そう。
ここからは、ISSを自立させられないので、台座に載せて組んでいく。各モジュールは細かい上に、接続が難しい部分が多いので、アクセルとよばれる十字状の軸を多用しならが接続しよう。このアクセルもレゴテクニックのメインパーツとなっているので、なじみが薄い人もいるだろう。だがこのモジュールのように1カ所だけで接続しなければいけない部分は、アクセルやバーで組んでいくほうが強度は高いのだ。
袋「5」も、引き続きISSに付属するモジュール部分を製作。だから袋「5」のパーツ内容も、ディテールアップ系の細かいパーツが多い。だがそれに加えて、割と大きいパネル状のパーツも散見する。
ここで注目してほしいというか、見てほしいのが画像のような棒状のパーツをクリップというパーツで組み立てているパイプ(?)状のユニット。このユニットを見てわかるように、「これがレゴブロックだ!」と言われても、30年くらい前のファンは信じてくれないかもしれないレベルの組み方だろう。レゴ アイデアシリーズは、このような組み方のトレンドをうまく盛り込んでいるので、初心者にはかなり勉強になるんじゃないかと思う。そして袋「5」で組んだユニットを組み込めば、もう完成はすぐそこだ!
太陽電池パネルを……えっ?
袋「6」はふたつあり、見てのとおりほとんどが同じパーツがたくさんある。それもそのはずで、ここで作るのはISSの生命線ともいえる、太陽電池パネル部分。だが、このパネルは大量に作る必要がある。実はレゴブロックで、ちょっと辛いな……と思うのが、同じユニットを何個も組むこと。レゴブロックで組んでいて楽しいのは、部品を組み合わせてどのような形ができるのかを想像したり、思いもよらない形ができたりすること。だから1つ組むのは楽しいのだけど、それを何個も組むのは大変なのです。
今回のパネルは全部で8個なので、8個黙々と作るしかない。だが、その試練を乗り越えた先には、カッチョイイISSの雄志がそこにある!最初に作ったスペースシャトルを組み合わせたり、宇宙飛行士の人形で宇宙遊泳シーンを作ったり、万が一に壊してしまったら隕石が突っ込んだというよくあるSF映画のような設定を楽しんだりしよう。
総括としては、レゴ アイデアシリーズは、大人でも楽しめる組み方の妙技と、飾っても様になるデキの良さを併せ持つ商品だと思う。参考までに、今回の組み立て所要時間は約2時間。お盆休みなどに集中して取り組めば適度な達成感が得られる難易度だ。みなさんも「レゴブロックは子どものオモチャ」などどは言わずに、ぜひ挑戦してみてほしい。
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