特別企画
電動モーター搭載で実際に走る!「レゴ トヨタ GRスープラ 実物大レプリカ」先行撮影会レポート
「レゴ×トヨタ」大型コラボ企画、遂に公開!
2021年8月12日 12:00
- 【レゴ トヨタ GRスープラ 実物大レプリカ】
- 8月12日 公開
- 一般公開イベント:8月12日~10月11日(予定、レゴランド・ジャパン)
レゴ(LEGO)とTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)との初のコラボレーションにより誕生した「レゴ(R)スピードチャンピオン トヨタ GRスープラ」。世界に名だたるトヨタのスポーツカーが細部までリアルに再現された商品として大きな話題となった。これに続く大型コラボレーション企画として、レゴジャパンは本日8月12日、GRスープラをレゴブロックで1/1サイズの実物大に再現した「レゴ トヨタ GRスープラ 実物大レプリカ」を公開した。
「レゴ トヨタ GRスープラ 実物大レプリカ」(以下、レゴ スープラ)は、日本国内で初代スープラが発売された1986年より35周年を記念して製作されたもの。レゴブロック約48万個と、シート部分をはじめとするGRスープラに実際に搭載されているパーツが使用されており、日本の自動車メーカーとしては初となるレゴブロックによる1/1サイズの実物大レプリカモデルとなっている。
しかも、このレゴ スープラは単なるリアルレプリカのディスプレイモデルにあらず。電動モーターが搭載されており、実車同様にライトやウィンカーが点灯。そして何と自走運転可能なモデルでもあるのだ。
今回、レゴランド・ジャパン・リゾート(愛知県名古屋市)にて本日開催されたお披露目イベントに先駆けて、日本国内でもまだ数名しか見ていないという「レゴ トヨタ GRスープラ 実物大レプリカ」の先行撮影会に参加することができた。リアルとレゴの共存を目指したという今回の実物大レプリカ。「まさかここまでとは!?」とレゴブロックを巧みに使用したその完成度の高さに驚き、あっという間に一目惚れしてしまうほどの、スポーツカーのワクワク感と夢が詰まったレゴ スープラを早速、ご紹介していきたい。
・まさか走るとは!「レゴ トヨタ GRスープラ 実物大レプリカ」に驚きの連続
・レゴ スープラは極めて異例なプロジェクト!? 実物大レプリカモデル実現への想いを聞いてみた
まさか走るとは!「レゴ トヨタ GRスープラ 実物大レプリカ」に驚きの連続
今回モデルとなった「スープラ」は、5代目・トヨタ GRスープラ(DB型、通称A90型)。「スープラ」と言えば、トヨタのスポーツカースピリットを体現するフラッグシップモデルを担ってきたクルマであり、映画「ワイルドスピード」シリーズにて主人公の1人、故ポール・ウォーカーさんが演じたブライアン・オコナーの愛車としても知られ、ストリートからサーキットまで世界中に熱狂的なファンを持つスポーツカーだ。
2002年に惜しまれながらも生産を終了した先代4代目・スープラ(A80型)。その後17年の時を経て、2019年の北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)にて、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーブランド「GR」の名を冠し「GRスープラ」として復活した。「Supra is Back!」と高らかに復活宣言したトヨタ自動車代表取締役社長・豊田章男氏の印象的なプレゼンテーションも記憶に新しいところだろう。
GRスープラは、歴代のスープラが踏襲してきた完全2シーター・FRスポーツカーならではの“ロングノーズ・ショートデッキ”と呼ばれるパッケージング、伝統の直列6気筒エンジン(“ストレート6”)を継承。低重心かつ50:50の前後重量配分という理想のボディバランスが実現されており、トヨタの理想を追求したピュアスポーツカーとして、そして「GR」初のグローバルモデルとして世界中のファンを魅了し続けている。
そんな世界に名だたるスポーツカー・スープラは、今年2021年に日本で初めて「スープラ」の名を冠したA70型の誕生より35周年を迎えた。レゴでは、これを記念してTOYOTA GAZOO Racingとの初のコラボレーションを実現。子供から大人まで夢中になれる有名カーブランドのクルマをリアルに再現した「レゴ スピードチャンピオン」シリーズより、「レゴ スピードチャンピオン トヨタ GRスープラ」が6月1日に発売され大きな話題となった。
「レゴ スピードチャンピオン トヨタ GRスープラ」では、幅広シャーシに2シーターのコクピットやリアルなパッケージングが再現されており、TOYOTA GAZOO Racingのレーシングスーツとヘルメットを着用したミニフィギュアも付属。組み立てて完成したモデルは友達や家族と一緒にカーレースごっこをしたり、ミニチュアカーとして部屋のインテリアに飾ったりして楽しめた。
ところで、7月に発表された「レゴジャパンとトヨタ自動車との大型コラボレーション企画が今夏に開催される」というニュースを覚えているだろうか。実はそれが今回の1/1サイズ・トヨタ GRスープラ実物大レプリカモデル。「レゴ スピードチャンピオン トヨタ GRスープラ」に続くコラボ企画であり、今回のレプリカモデルが実車でいうライトニングイエローカラーなのは、そのレゴ スピードチャンピオンのモデルをベースに制作されているからだ。
「レゴ トヨタ GRスープラ 実物大レプリカ」は、レゴブロック合計47万7,303個、291の異なるピースを使用して制作された1/1サイズのレプリカモデル。単純に全ての要素をレゴブロックだけで形作るのではなく、エンブレムやタイヤ、ホイールなど要所要所にトヨタより提供された実車パーツを組み込むことで、レゴの質感とリアルさの共存が図られたモデルとなっている。
エクステリアは曲線部分の再現が一番苦労したとのことで、遠くから見るとGRスープラの持つ美しいキャラクターアイコンがまるで実車そのものかのようにリアルに再現されているのが、さらに近くから見るとお馴染みの黄色いレゴブロックで車体が形作られているのがわかる。
またライトはレゴの透明パーツで表現され、ドアもマグネット式で開閉可能。気になる車体はフレーム用のシャーシを組んでから、その周りをレゴブロックで固めながら作っていったそうで、見るたびに巧みなレゴブロック使いに驚嘆し、レゴ スープラに施された創意工夫点を新たに発見できる。
外装で特に興味深いのは前輪に見える「ブレーキローター(ディスク)」と「ブレーキキャリパー」。タイヤとホイールは実車のものでありながら、中のディスクブレーキはレゴブロックで作られており、一見するとまるで鉄でできているかのようにも見える。今回のコラボレーションだからこそ実現した、何とも不思議なこの組み合わせがたまらない。ぜひ実際に近くで見てほしいポイントの1つだ。
続いてコクピットはというと、こちらもまたレゴとリアルが融合した驚きの空間が広がっている。
ダッシュボードやセンターコンソールがレゴブロックで再現されているのは言わずもがな。ただし運転席側は人が触れる部分に関しては完全に本物。ハンドルやシートなどは実物のパーツを使用し、運転席からの景色、高さ・サイズ感など実際にGRスープラの運転席に座った感覚と全く同じとなるように仕上げられている。強いて違いを挙げるなら、窓ガラスがないのでレザーシート特有の革の匂いがしないぐらいだ。
その一方、助手席側のシートは全てレゴブロックで作られており、座るにはちょっと痛そうな印象。レゴ スープラ1台の中で本物のシートとレゴブロックで作られたシートとを見比べることができ、一度コクピットに入ればどれだけリアルに再現されているかを理解できる。
そのほか、エアコン吹き出し口の開閉ダイヤルとしてレゴのタイヤパーツが組み込まれていたり、LEGO Technicシリーズでお馴染みの「テクニックブリック」パーツでドアにあるスピ―カーが再現されていたりと、既存のレゴのパーツでありながら工夫次第で何でも表現できるというレゴ本来の面白さ・持ち味も随所に見て取れる。
そして、レゴ スープラは単なるディスプレイモデルではない。
最も特徴的なのは今回レゴグループとして初めて商業用の電動モーターを搭載した実物大レプリカであるということ。つまり、実車同様にヘッドライトやテールライト、ブレーキランプ、ウィンカーが点灯し、かつ実際に運転可能で自走するモデルであるのだ。早速、その走行シーンをご覧いただきたい。
まだ試してはいないそうだが、レゴ スープラは最高時速28km/hで走行可能。公道では走れないが、前進後進はもちろん曲がることもできる。電動モーターとリチウムイオンバッテリーを1つの動力源にして可動するEVでありながら、ストレート6の奏でるエンジンサウンドも収録しており、さながら未来のスポーツカーの姿をも予感させる完成度となっている。
気になる運転方法に関しては、実車と同じくハンドルとアクセルペダル、ブレーキペダルで操作するというもの。これらのペダルもトヨタより提供された本物のパーツが使用されている。
ただし、シフトレバーは残念ながらレゴブロック仕様のダミーで車体の可動には影響しないとのこと。別に車体をコントロールする装置を備えており、それで前進・後進にチェンジすることができるそうだ。レゴ スープラのパワーやスピードに関しても、これまでの1/1サイズの実物大レプリカとは全く異なるモデルに仕上げられている。