特別企画

【年末特別企画】冬休みに遊びたい「アクションフィギュア」5選

今年発売された飾って動かして楽しい可動フィギュアを、担当者の独断で選んでみた

 この年末企画で筆者は「キャラクターモデル」と「アクションフィギュア」の2つのカテゴリーでオススメアイテムを紹介させていただいているが、本稿で触れる後者に関しては、個人的には事前の予約や受注によって購入したものが多かったため、記事コンセプトとなる「発売済み、または近日発売のもので、現在も適正価格で購入できるもの」となると、チョイスがなかなか難しかった。そんな中で、筆者の好みを多分に含め、少々偏りのあるアクションフィギュア達をここに紹介している。購入の参考にしていただければ幸いだ。

1980年代を賑わわせたホンダの可愛い名車がトランスフォーマーに!「トランスフォーマー マスターピース MP-53 スキッズ&MP-54 リブースト」

  • 発売日:2021年11月
  • 価格:各10,780円(税込)
  • メーカー:タカラトミー
トランスフォーマー マスターピース MP-53 スキッズ

 タカラトミーとハズブロによって展開される「トランスフォーマー」の最高峰ブランド「マスターピース」にて、1980年代を賑わわせた懐かしいホンダの名車「シティ」へと変形する「戦士スキッズ」と「城都守備員リブースト」が発売され、トランスフォーマーファンのみならず、その世代のファンの間で話題となった。

 本田技研工業の正式ライセンス許諾により、スキッズがブルーの「ホンダシティターボ」に、リブーストがレッドの「ホンダシティR」のビークルモードへと変形する。それぞれは実車のデザインを忠実に再現し、ロゴなども当時のものを採用。またリブーストには「コンポーネントX」と名付けられた、ホンダシティに搭載可能な「モトコンポ」と同じデザインの小型バイクと、クリア成形のフィギュア「ホロマター・アバター」が付属している。ロボットモードのデザインもそれぞれ当時の玩具をベースとして、新たに設計されているのも嬉しいところだ。

トランスフォーマー マスターピース MP-53 スキッズ
トランスフォーマー マスターピース MP-54 リブースト

新解釈のデザインを取り入れた、令和のドラグナー「HI-METAL R 機甲戦記ドラグナー ドラグナー1カスタム」

  • 発売日:2021年5月29日
  • 価格:19,800円(税込)
  • 全高:約170mm
  • メーカー:BANDAI SPIRITS

 「ROBOT魂」や「METAL BUILD」など、BANDAI SPIRITSの様々なブランドの中で、筆者はあえて「HI-METAL R」を推したい。1980年代より展開された「HI-METAL」シリーズのコンセプトを受け継ぎ、「変形・ギミック」と「複合マテリアル」をセールスポイントとしていて、ほどよい重量感とプレイバリューの高さ、そして比較的マニアックなメカが搭乗するのも売りで、筆者もこのシリーズはいくつか購入している。

 この「HI-METAL R 機甲戦記ドラグナー ドラグナー1カスタム」は、アニメの設定画を元に、そのシルエットは踏襲しつつ、人型兵器としての説得力を高めるために新たなディテールの追加やバランス調整を行なったニュースタイルのデザインでの登場となった。全身にはハッチオープンのギミックが搭載され、特徴的なフレーム構造を覗くことができるようになっている。プレミアムバンダイでは同シリーズで「ドラグナー3」や「ドラグナー2カスタム」も受注販売され、ファンを大いに喜ばせたアイテムとなった。

アクションフィギュアで“ぬりたく~る……テンタクル!!”「figma Splatoon2 テンタクルズ」

  • 発売日:2021年9月
  • 価格:15,400円 (税込)
  • 全高:ヒメ・約90mm、イイダ・約100mm
  • メーカー:グッドスマイルカンパニー

 グッドスマイルカンパニーの「figma」シリーズでは、「ゼルダの伝説」や「メトロイド」、「ファイアーエムブレム」など、任天堂のゲームに登場するキャラクターが多数発売され、人気を集めている。その完成度の高さと可動の楽しさで、ゲームのシーンを再現できるのが最大の特徴だ。

 ここで紹介するのは、「figma Splatoon2 テンタクルズ」。アクションシューター「スプラトゥーン2」のある意味“顔”ともいえる、天才毒舌ラッパー「ヒメ」と天然セクシーDJ「イイダ」のアクションフィギュアで、2人の特徴を忠実に再現した内容で今年9月に発売となった。通常のキメ顔は目線変更のギミックが内蔵され、さらに笑顔のパーツも付属。そしてソファーやDJブース、マイクなども用意され、ハイカラニュースやフェスのシーンも再現できる、ボリュームたっぷりのアイテムで、発売済みのインクリングと一緒に並べたくなるはず。

なまめかしいほどに動く1/12アクションフィギュアの女性版「1/12 東亜重工製 合成人間♀」

  • 発売日:2021年9月(2次生産分:2022年2月)
  • 価格:8,250円 (税込)
  • 全高:約135mm
  • メーカー:ユニオンクリエイティブ

 漫画家の弐瓶勉氏によるプロダクト「東亜重工」と千値練、1000TOYS、ユニオンクリエイティブによって企画・発売されたアクションフィギュア「合成人間」の女性型が、この9月に発売となった。この「合成人間」は過去に男性型が1/12と1/6のスケールで発売され、非常に優秀な可動がアクションフィギュアファンの間で高く評価されている。

 とにかくよく動くというのがこのフィギュアの特徴で、他のアクションフィギュアではできないポーズを容易にとることができ、近年各社より発売されている同スケールのミニチュアなどを絡めた遊びがはかどる仕様だ。この女性型は男性型よりも可動粋が向上していて、さらに髪の毛のパーツや、サポート用クリップ型台座「T2O」も付属し、より遊びやすく進化していて、フィギュア遊びに1体持っていて損のないアイテムだ。なおこのアイテムは、2022年2月下旬に2次生産分の出荷が予定されていて、男性版と同様に、生産分のデザインが本体に反映されるとのこと。店頭など一部の市場には1次生産分もわずかに残っているようなので、この年末にすぐ遊びたいという人は、ショップを回ってみるのもいいかもしれない。

「ダイアクロン DA-77 PS/202X <Aタイプ&Bタイプ>セット」

  • 発売日:2021年9月下旬
  • 価格:8,800円 (税込)
  • 全高:約55mm
  • メーカー:タカラトミー

 この2021年も豊富なラインナップでファンを沸かせた、タカラトミーの「ダイアクロン」シリーズ。統一された1/60スケールに合わせ、約30mmのアクションフィギュアを載せて楽しむロボット、基地、ビークルなどが現在も展開中だ。その中でもシリーズ初期から様々なバリエーションが発売されている「パワードスーツ(PS)」の202X年モデルがこの「PS/202X」だ。

 2機セットとして発売されたこのアイテムは、非可変型PSシリーズの最終モデルで、現在のストーリーの根幹にある宇宙規模の防衛体制「ネオアタックシステム」発動前より運用されていた機体という設定がある。変形機構を持たない機体は、かつての旧「ダイアクロン」シリーズを思わせるシルエットで、これまで以上に懐かしさを感じたファンも多いだろう。もちろんダイアクロン隊員を乗せることができ、各部のジョイントを使えばこれまでのシリーズと連動して楽しむことも可能だ。

ますます多彩になるアクションフィギュアのラインナップ

 今年もたくさんのアクションフィギュアが発売され、ここに紹介したものも含め個人的にも色々と購入したが、近年のこうしたフィギュアは、事前に予約することが当たり前となって、店頭で見て一目惚れして買うということが圧倒的に少なくなったのがちょっと寂しくもある。

今回はスペースの都合で紹介できなかったが、昨年生誕40周年を迎えたパックマンのアイテムがBANDAI SPIRITSから多数発売されたのも楽しかった。画像は「S.H.Figuarts パックマン」

 予算や置く場所の確保、さらに近年は受注から発売まで1年近くかかることもあり、即予約の決断ができない中、受注が終わって後悔するなんていうことも何度も経験しているが、近年は「迷ったものは買わなくてもいい」という判断をするようになったことで、手に入れるものが洗練されてきたような気もする。「買わずに後悔するより、買って後悔する」という言葉は、個人的にはあまり好きではなく、買っても買わなくても後悔しない買い物をしていきたいものだ。(なかなかそうはいかないのが現実でもある)