特別企画

「トミカ新車インプレッション」3月は人気コンパクトカーの新型モデルがトミカに!「フィアット 500e」&「日産 ノート」

美しい塗装表現で新型モデルもトミカ化!「No.103 日産 ノート」

【No.103 日産 ノート】
・価格:495円(税込)
・1/63スケール
・ギミック:サスペンション

「日産 ノート」ってどんなクルマ?

 日産自動車の世界戦略車として、2005年に登場したコンパクトカー「日産 ノート」。3代目となる今回の新型モデルはプラットフォームが新設計されると共に、ガソリンエンジンで発電してモーターで走行する日産独自の電動パワートレイン「e-POWER」搭載車のみで展開、2020年12月より販売開始となった。

 「e-POWER」は厳密にいうと「シリーズ式ハイブリッド」に分類される仕掛けだが、エンジンは発電用にしか使われず、タイヤの駆動には直接的に関与しないので広義の「電気自動車(EV)」と認知されている。

 そんな日産を代表するコンパクトカーである「日産 ノート」はトミカシリーズでもお馴染みのモデル。これまでに初代E11型から2代目E12型(マイナーチェンジ前・後の両モデルを含む)もトミカ化されており、今回のトミカは満を持しての新型・3代目の登場となる。

「日産 ノート」。画像は日産自動車公式サイトより。© Nissan 2021

トミカ「No.103 日産 ノート」ここに注目!

 トミカ「No.103 日産 ノート」は、実車の特別塗装色として採用されている「オーロラフレアブルーパール」を彷彿とさせる、濃いめのブルーカラーモデルで登場。初回特別仕様は用意されておらず、通常仕様の1色のみでの展開となる。特別塗装色を再現した美しい塗装表現も注目の仕上がりだ。

 特にブルーカラーの塗装が素晴らしいと感じただけに、他のカラーモデルにも期待したいところだったが、通常仕様のみということで少々残念。日産オンラインショップでは、通常ラインナップには展開されていない特注トミカが販売されることもあるので、代表カラーである「ビビッドブルー(M)/スーパーブラック 2トーン」バージョンのトミカも見てみたいところだ。

【パッケージ(箱)】
「No.103 日産 ノート」の箱
イラストで表現された「日産 ノート」
横から見るとこんな感じ

 新型「日産 ノート」のデザインキーワードは「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」。コンパクトカーの常識にとらわれることなく、新しい価値観を訴求し、電動化の時代を感じさせるデザインを具現化したのだという。特徴的なのは約20年振りに一新された日産のエンブレムを付けた日本第1号ということ。こちらはトミカでもしっかり再現されているポイントだ。

 歴代のモデルとは打って変わって、グッと引き締まったまとまりのいいデザインへと生まれ変わった「日産 ノート」。フロントからサイド、リアへと見る角度によって、異なるキャラクター性を感じさせる“面の抑揚”が面白い。トミカを手にしてゆっくりと回しながら見てみてほしい。1/63スケールで再現された車体から、コンパクトなのにダイナミックな存在感を放つ、新たなハッチバックのスタイリングを感じられるはずだ。

【No.103 日産 ノート】
オーロラフレアブルーパールを思わせるカラーの「日産 ノート」
カッコいいスタイリングへと方向転換したエクステリア
フロント。忠実に造形された日産のデザインアイコン「Vモーショングリル」の新しい形が目を引く
サイド。フロントからリアまで1本の線でつながるキャラクターラインを再現
リアへと見ていくつれて、デザインの印象が変わっていくのが面白い
リア。特徴的な横一文字のリアコンビランプは塗装で表現
シャーシはこんな感じ。スケールは1/63
【トミカ 注目ポイント】
ホイールは「No.16 フィアット 500e」と同じく、汎用タイプの5本スポーク
フロントグリルと一体化した薄型ヘッドライトはクリアパーツで再現
かなり小さいが日本国内では初採用となった日産の新ロゴをプリント。グリルの網目模様も細かく造形
“面”を強く意識させるデザイン。フェンダーは線彫りで立体的に
光に反射させるとキラキラと輝くパール塗装。ブルーの深みが素晴らしい
キャラクターラインに繋がる形でリアコンビランプが配置されているのがわかる
「NISSAN」と書かれた横一文字のシグネチャー、「NOTE」や「e-POWER」のエンブレムもプリント
リアコンビランプは実車と同じように3種類のカラーで再現。フルEVではないのでグリル下にマフラーもある
インテリアもご覧の通り。マウスのような見た目のシフトセレクターも再現されている
ギミックはサスペンションを搭載
押すと沈み込む

 日産自動車の最新/人気モデルは、先月登場したトミカ「No.59 日産 フェアレディZ」をはじめとして、「No.6 日産 キックス」や「No.64 日産 アリア」など、比較的早いペースでトミカ化が進められている。今回の新型「日産 ノート」のトミカ化はその流れを汲んだものだろう。「tomica ライトアップシアター」でも日産とのコラボ映像が用意されているように、両者の関係性は深いものがある。

 日産の主力カーラインナップがトミカだけで揃えられるのはただただすごいの一言に尽きる。今後の新車の登場に合わせてトミカの動向も要チェックだ。これだけ様々な日産車が楽しめるのだから、ファンがコレクションしたくなるのは当然のこと。今回のトミカ「No.103 日産 ノート」と、新生日産のフラッグシップモデル「日産 アリア」のトミカと見比べてみたりして、それに通じるデザインを確認してみたり、過去のモデルと並べてみて日産のデザインの変遷、そのヘリテージを感じてみるのもいいだろう。

【「tomica ライトアップシアター」で飾ってみた】
スマホをセットしない状態でもカッコよく飾れる「tomica ライトアップシアター」
ライトの反射でショールームに展示されているモデルのようだ
アプリ内では日産とのコラボ映像も用意。自分だけのデジタルディスプレイケースにもなる
日産車の新型モデルはトミカ化が早い印象だ。代表モデルである「No.93 日産 リーフ」(生産終了)と「No.64 日産 アリア」と並べてみて、デザインアイコンの変遷を辿ってみるのも面白い

 3月のトミカ新車「No.16 フィアット 500e」および「No.103 日産 ノート」は、今月の「トミカの日」にあたる3月19日に販売開始となる。イタリアと日本の、それぞれのカーメーカーを代表する人気コンパクトカーの新型モデルがトミカに登場となる。個性豊かなスタイリングをその手で味わえる完成度だった。

 周知の通り、トミカシリーズはロングタイプを除くと、いわゆる“120番体制”を敷いており、新車の発売と共に同じ型番を持つトミカは廃盤となる。明日3月19日を以て廃盤となるのは「No.16 ランボルギーニ ウルス」と「No.103 光岡 ロックスター」だ。こちらの2台をまだコレクションに加えてない人は忘れずにチェックしておこう。

 なお、次回4月の新車には「No.11 ランボルギーニ ウラカン STO」および「No.32 堺市消防局 特別高度救助工作車」が登場予定だ。“公道を走れるレーシングカー”と“特殊災害ではたらくクルマ”という強力なラインナップが新年度のオープニングを飾ることとなる。こちらは次回をお楽しみに。