特別企画

タミヤのRCカーに挑戦! RCが走れる近くの場所を探してみよう!

 タミヤのツーリングRCカー「NSX」のカスタマイズやサーキット走行を行ってきた「タミヤのRCカーに挑戦!」。筆者はこれまでRCカー専用サーキットだけでツーリングRCカー「NSX」を走らせてきた。筆者の居住地、埼玉南部近隣にはツーリングRCカーを走らせられるサーキットがないので、自動車でかなりの距離を移動することになる。

 そのため、頻繁には利用できずどうしても走行の間隔が開いてしまう。そこで、徒歩や自転車で気楽に出かけられる場所、具体的に言えば公共の公園でRCカーの練習をできないか?と考えた。そこで今回は公園でのRCカー走行にチャレンジしてみた。

ミニチュアのコーンを使って8の字の練習を行った

 時速30km超で走行するRCカーの練習となると、舗装されたある程度の広さで、飛び出さない様に周囲を壁に囲まれ、走行音でご近所トラブルがない場所が必要だ。しかし街中でその条件に見合った敷地を自前で確保するのは中々難しい。そこで、公共の公園で走らせられないか? というのが今回のテーマだ。今回はRCコースのある公園と、普通の公園での練習走行をレポートしたい。

電動RCカー専用サーキットのある公園で思い切り走る!

 今回、公園でのRC走行をテーマにリサーチしている上で気がついたのが、「RCカー用のサーキットを備えた公園」があるということだ。まさに練習走行に理想的な場所である。RCカーを走らせる場所を検索するとほとんどがRCを扱う店舗のサーキットだが、青森県の「三戸ラジコン公園」、石川県の森林公園スポーツエリア内の「AREA-NORTH」など、全国にはいくつかの公園と併設しているRCサーキットがある。

 その中で筆者の居住する埼玉県内にRCカー用のサーキットを備えた公園を見つけた。今回はこの「上奥富運動公園」の電動RCカー専用サーキットを紹介したい。

ツーリングRCカーはかなりのスピードが出る
上奥富運動公園ラジコンサーキットでのNSX
上奥富運動公園は電動RCカーのみ走行が可能

 上奥富運動公園は埼玉県狭山市にある。河川敷にほど近く、広大な面積の中に多目的運動施設が設けられ、駐車場も広い。郊外ではあるが近隣にイオンもあり、家族連れでも気軽に出かけられる公園だ。

上奥富運動公園には様々な施設が整備されている

 このコースの運営を行っている「狭山市公園パートナーズ」のスタッフに話を聞いてみたが、この公園では数十年前の開園時からサーキットがあり、設置に至った経緯は現在では不明とのこと。スタッフは「一般的にラジコンの使用を禁止している公園も多い中、貴重な施設であると認識しています。子供から大人まで譲り合って楽しく使用して欲しいです」と語った。「狭山市公園パートナーズ」は定期的にコースの除草など整備も行っているという。

上奥富運動公園サーキット全景
広大な面積を活かした長いストレートが特徴
ストレートを別角度から
スタートラインもある、しっかりしたサーキットだ

 サーキットは運動公園内にあり、駐車場と接しているので移動は便利だ。また、自動販売機やトイレも近くに完備されている。コースは特徴的な長い直線と、ゆるやかなコーナーの連続するレイアウトで、比較的高速サーキットと言えるだろう。カーブは比較的緩やかで、初心者でもそれなりに走れる印象を抱いた。

コントロール台
【タミヤのRCカーに挑戦! 上奥富運動公園のサーキットを走る!】
初めてのコースだったが、8の字走行の成果も活かして走行出来た

 この日は平日の早い時間ということで利用者は少なめで、初めての不慣れなコースだったが落ち着いて練習出来た。また、このコースを定期的に利用しているK氏に普段の様子などの話を聞き、練習走行も撮影させてもらった。

K氏のマシン「川田模型 M300」
色々なメーカーのマシンが走っているようだ

 K氏によると、平日の上奥富運動公園サーキットでは仕事が休みの日に利用する方も多く、曜日毎に顔なじみ同士で練習やレースを楽しんでいるとのこと。そうしたグループ内で曜日毎にローカルレギュレーションを設定していることもあり、K氏もそれに準じたマシンに仕上げてあるそうだ。土日祝日は見学する子供達も多く、和気あいあいとした雰囲気で楽しんでいるとのこと。

【タミヤのRCカーに挑戦! 上奥富運動公園でのK氏による練習走行】

 上奥富運動公園サーキットの路面の状態は、有料サーキットと同等のコンディションとはいかないが、無料とは思えない本格的なサーキットだ。特に市街地のサーキットにはない開放感と広さはここでしか味わえない。機会があれば、是非利用してほしい。

運動公園内なので、電動RCカーの走行であれば気兼ねなく行えるのが嬉しい

RCカーを走らせられる公園をリサーチ! 自転車で気軽に出かけて8の字走行を練習

 上奥富運動公園のサーキットはとても良い施設だが、RCコースが併設されている公園や、有料のサーキットも遠い場合がある。RCコースがなくても、公園のような広く、多くの人に開放されている場所で練習ができないだろうか?

 そこで、筆者の自宅の近くでRCカーを走らせる公園を探してみた。「公園」は大別すると「自然公園」と「営造物公園」に区分されるが、RCカーを走らせられる舗装した地面があるのは「営造物公園」だ。そこで筆者が居住する埼玉南部から徒歩や自転車で行ける範囲の「営造物公園」の公式サイトを色々見てみた。

 ドローンなどの飛行するRCは明確に禁止されているところが多い。しかし「RCカー」については良いとも悪いとも言及しているところは見受けられなかった。そこで「RCカー」走行の是非について「営造物公園」の監督官庁である国土交通省と、筆者が気軽に行ける範囲の大きな公園にメールを送ってみた。

 すると、国土交通省からは返答がなかったものの、各公園からは返事をいただけた。結論から言うと、筆者の居住する埼玉南部近郊のほとんどの公園では「RCカーの走行は禁止」とのことだった。

埼玉南部の某公園の立て札。ラジコン飛行機は明確に禁止されている

 禁止の理由として

・公園は住宅地の中にあり、広範囲にわたって民家に隣接しているので、RCカーに限らず騒音を発てる行為自体が行えない。

・公園内は歩行者並びに自転車で通行する人が多く、生活道路でもある。過去に園内でRCカーに驚いた児童が転倒して怪我をした事例もある。そのため、児童用の物も含めて全てのRCカーは危険と判断している。

 といった解答が複数の公園、及び管理している組合から寄せられた。首都圏においては、市街地でのRCカーの走行はかなり制限されているのが現実のようだ。その中で、唯一「具体的には禁止としておりません」との解答が筆者の近くの公園から得られた。しかし「他の利用者の妨げとならないこと」が大原則とのこと。以下、メールの返事での注意点を掲載していきたい。

・混雑時は利用を控えたいただいています。
・ある程度の人数で利用する際は、事前に日時、場所を取り決め、使用料をいただく許可制としています。
・小さいお子様が中心で大変混雑する状況から、「ラジコンカーが利用できる公園」としての具体的な公園名の明記は、ご遠慮いただけると幸いです。
・多数のラジコンカー利用者が来園した場合、あらためて、禁止措置を取らざるを得なくなってしまいます。

 という但し書きが沿えられていた。制約はあるが一応走行可能なのはありがたい。そこで自転車にツーリングRCカー「NSX」とプロポなど一式、最低限の走行の目印として用意したミニチュアのカラーコーンを積み、人の少ないであろう平日に行ってみた。そして周囲に人が居ない状況を確認し、無事ツーリングRCカーの走行ができた。

走行の目印にカラーコーンのミニチュアを使用した

 緑も多い広い公園の舗装された部分の人のいない端の方で、ミニチュアのカラーコーンを2つ置き、その周りを8の字を描いて回ってみた。これは直進、減速、コーナリングを連続して行える、RCカー走行の基本が学べる練習だ。

【タミヤのRCカーに挑戦! 公園で8の時走行!】
周りに気を遣いながらではあったが練習を行えた

 制約はあるが、自転車で手軽に行ける気楽さがあるので、人が多かったりしたら諦めて日を改められる。サーキットで集中して走り込むのが1番ではあるが、空いた時間に毎日でも反復して走れるのは有り難い。禁止していないことが確認出来たら、公園は積極的に利用してみよう。

 コースのない公園では8の字走行など限られた練習しか出来ない。RCカーの"練習"という視点では、有料で思い切り走れるサーキットの方が良い。しかし、RCカーを全く走らせたことがない「本当の初心者」がいきなりサーキットへ行くのはやはり難しい。まっすぐ走らせることも、ハンドルをどのくらい曲げれば車がどう動くかも体得していない場合は、サーキットで満足に車が走らせられない。ほとんどのサーキットが謳う「初心者歓迎」「初心者優先」の「初心者」は、経験的に「中級者」ぐらいのことを指しているのが実際のところだ。

 だからRCカーを走らせられる公園があれば、8の字走行などである程度慣れてからサーキットデビューすることをオススメしたい。また、公園での練習は、サーキットに頻繁にいけない場合に、少しずつでも走らせて勘を鈍らせないという利用も出来るのだ。

 公共の場である公園、走れることを確認した上で、上手に利用してみよう。