特別企画
トミカ新車インプレッション 9月は「トヨタ GRカローラ」&「フェラーリ F355」が登場!
2023年9月16日 09:00
ドライビングエンターテイメントSUV「No.6 マツダ CX-60」
【No.52 トヨタ GRカローラ(通常仕様・初回特別仕様)】
- 価格:各550円(税込)
- スケール:1/63(全長:約70㎜)
- アクション:サスペンション
トヨタのスポーツカーブランドである「GR(GAZOO Racing)」から2023年秋に登場(予定)したカローラスポーツベースのスポーツカーです。5ドアハッチバック型であり、通称“GR顔”と呼ばれるフロントマスクでGRブランド共通のハイパフォーマンスカーであることを表現しています。
あの大衆車であるカローラがGRから!?という感じもありつつその仕様はまぎれもないスポーツカーとなっています。特筆すべきは電子式多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の「GR-FOUR」を搭載していることです。GR-FOURはトヨタがWRC(世界ラリー選手権)で培ってきた4WDの走りのノウハウを市販車にフィードバックしたスポーツ4WDシステムです。なお、GRヤリスと基本的なシステムを共有しています。
「ずっと乗っていたい!」そんなワクワク・ドキドキするGRカローラをお客様にお届けします。GRカローラの公式HPにはこのメッセージがトヨタ自動車会長である豊田章男氏の名前とともに掲載されています。ご存じの方も多いと思いますが、豊田章男会長は“モリゾウ”というドライバーネームでレース活動を行っています。
車両開発の一環でニュルブルクリンクサーキットで耐久レースに出たり、ラリーにも参戦してドリフトを華麗に決めるなどレーシングドライバーとしても一流の技術と存在感を示しています。トヨタのレース活動は先日も世界ラリー選手権・世界耐久選手権・全日本ラリー選手権で1位と2位を獲得、トリプル・ワンツーフィニッシュを飾るなど同氏のクルマやレースへの情熱が結実しました。
今回のトミカでは通常仕様のほかに“モリゾウエディション”が初回特別仕様として設定されています。このモリゾウエディションはGRカローラでもさらに特別仕様の車両であり、4ドアで後席のあるGRカローラのリアシートを取り払い、カーボンルーフ化するなど軽量化をすすめボディ剛性を強化。エンジンのトルクアップやトランスミッションのギヤ比最適化による動力性能の向上、モノチューブショックアブソーバーとハイパフォーマンスタイヤの採用でコーナリング性能の向上など「お客様を魅了する野性味」を追求したモデルとなっています。
それではトミカになった「トヨタ GRカローラ」を見ていきましょう。カラーリングは通常版がホワイト、初回特別仕様版がグレーメタリックになっています。通常版のホワイトは「スーパーホワイトII」、初回特別仕様のグレーメタリックは「マットスティール」がモデルになっているようです。初回特別仕様では実車同様フロントウインドウにモリゾウ氏のサインが書き込まれていてそれだけこのGRカローラにかけるトヨタの意気込みを感じられます。そしてこのトミカはその思いを再現しています。
“GR顔”を体現する低くがばっと四角く大きく開いたフロントグリルが大迫力なフロントマスクからハイパワーでありながら小型化しているエンジンを収めるフロントセクション、緩やかに寝かされたフロントガラスを通るラインはCFRP素材で軽量化された黒いルーフへたどり着きます。
4ドアのカローラでありながらショートなキャビンは実用性も兼ね備えています。モリゾウエディションでは4ドアでもリアシートを取り払い、座ることができない潔さを見せつけます。空力考慮で丸く、短く絞り込まれたリアセクションは必要最低限の容積しかありません。レーシングカーを思わせる左右と中央出しの3本のマフラーがGRカローラの特徴です。
タイヤのホイールはトミカではめずらしい4つの四角の穴が開いているバージョンで色はブラックとなっています。競技用をイメージさせるこのホイールは公道を走れるレーシングカー的な色合いを持つGRカローラのスパルタンな印象が際立つセレクトとなっています。
© TOMY