特別企画

【特別企画】トミカ歴代名車コレクション 010「トヨタ MR2」011「マツダ RX-7」012「日産 シルビア」

Midship Express「トヨタ MR2」


    【トヨタ MR2】
  • 発売日:2023年10月3日
  • 価格:1,999円(税込)
  • スケール:1/59(全長約69㎜)
  • アクション:サスペンション
【010「トヨタ MR2」】
2023年10月3日発売

 トヨタ自動車から1984年に登場した初代MR2(AW10/11型)は日本車史上初のミッドシップレイアウトを採用した市販車です。1989年からは今回のトミカのモデルとなった2代目(SW20型)が登場、初のモデルチェンジを果たしました。

 ベース車をセリカ/コロナ/カリーナとすることで大型化したものの、トヨタが誇る2リッター直列4気筒ターボエンジン(3S-GTE型)、または自然吸気スポーツツインカムエンジン(3S-GE型)を搭載してハイパフォーマンスをリアタイヤに伝えるミッドシップとして誕生しました。

【トヨタ MR2】

 名称のMR2は“Midship Runabout 2 seater”でその名の通り2名しか乗車できないものの、ドライバーの後ろにマウントされるエンジンはそのサウンドが聞こえる方向も一般的なフロントエンジンとは真逆であり、F1などのレーシングカーと同じ駆動方式は高い戦闘力をその体全身に感じられる特別なものです。

 エクステリアの特徴の一つにルーフの“Tバールーフ”があり、これは初代から設定されているものです。もちろんフルカバータイプのルーフも存在しますが剛性を保ちつつルーフのガラストップを外すことで爽快なドライビングを楽しめるのもMR2の特筆すべきポイントです。

【トヨタ MR2:パッケージング】

 それでは「トヨタ MR2」のトミカ歴代名車コレクション版を見ていきましょう。目に飛び込んでくるメタリックグリーン塗装のボディは実車にも設定されていた色がモデルのようでなかなかに渋いセレクト。これはファンにとってもうれしいカラーリングではないでしょうか。

 リトラクタブルライトは開閉しませんが、フロントターンランプやフォグランプはシルバーでの塗装。これまでのトミカ歴代名車コレクションでは塗装もされていない場合がありましたがこれはうれしい仕様ですね。リアのコンビランプもターンランプも塗装で再現。ボディの前後のロゴもプリントされていて実はとても手の込んだ歴代名車コレクションとなっています。

【トヨタ MR2:4面とアクション】
フロント:リトラクタブルライト(このトミカでは開きません)のモールドがあるフロント
サイド:ルーフのTバールーフが特徴
リア:ミッドシップレイアウトだとわかる冷却ダクトがあるエンジンフード
シャーシ:ミッドシップの複雑なメカニズムをイメージさせるモールド
アクション:サスペンション

 ルーフは前述の“Tバールーフ”を再現!そのかわりドア開閉はありませんがサイドガラスは表現されていないのでルーフからとドア側からの採光によって車内がよく確認できます。車内はシートの形状や分割線、インストゥルメンタルパネル、ステアリングやシフトノブなどが細かくモールディングされていて戦闘力の高さを強調するコクピット感がただよっています。

 MRレイアウトのクルマということで、注目するのはやはりクルマのリアセクションとなります。フロントエンジンの場合はエンジンのそのものの冷却・排熱は前から入るエアで行われますがリアに搭載されている場合はそうはいきません。そのためエンジンを覆うボンネットに排熱を行うスリットが開いていることと、ドア後端のリアフェンダー下側にエアインテークがあるのがわかります。

 ホイールは十字の穴が開いてメッキリングがあるレーシングカータイプです。そして010「トヨタ MR2」のシャーシはブラックとなっています。スポーツカーでもあるMR2にはボディのメタリックグリーンと相まってお似合いのカラーリングとなっています。

【トヨタ MR2:ディテール】
エンジンがないおかげで低くしたノーズで空力特性を稼ぐフロントフェイス
きゅっと低くショートなフロントから流れた空気はルーフを通り、リアウイングへ流れる
エンジンのあるリアはその重量とリアウイングで得られるダウンフォースをリアタイヤのトラクションにつなげる
ショートノーズ&ロングテール気味なのがよくわかるボディシェイプ
Tバールーフが特別感と開放感を演出します
エンジンフードのダクトのモールドがシャープです
フロントのトヨタロゴは印刷、灯火類はシルバーの塗装です
リアのコンビランプは塗装で再現、“MR2”のロゴは印刷です
ドア後端、リアフェンダーにあるエアインテークもシャープな造形になっています
ミッドシップレイアウトだからこそのスタイリングがそのクルマの特性をよく表しています