特別企画

第4回「遊戯王」宇宙最強カード列伝! 「今攻撃って言ったよなぁ?」でお馴染みの遊戯王を象徴する罠カード「聖なるバリア-ミラーフォース」

“バリミラ”全盛期をキミは知ってるか!?

【聖なるバリア-ミラーフォース-】

2000年1月27日 登場

 爆アドォォォ!アドえもんです!筆者は普段YouTubeにて遊戯王を中心にカードゲーム動画を投稿している愉快でうるさいオジサンだ。

 今回も超絶長い歴史を持つ「遊戯王」カードの中で、(色んな意味で)名高い連中をそのカードが生まれた日に合わせて紹介する企画「宇宙最強カード列伝」の第4回をやっていこうと思う。

 これまでは現代基準でもしっかり“暴れ”過ぎたカードを紹介してきたが、今回は少し趣向を変えて懐かしさを強く感じ取れるような内容をお届けしたい。今までの記事が気になる人はぜひ合わせてそちらもチェックしておいてほしい。

 そんな訳で今回主人公となるカードはコイツ! 24年前の今日、2000年1月27日発売の「Vol.7」にて登場した遊戯王を象徴するTHE・トラップカードの1枚「聖なるバリア-ミラーフォース-」だ!

 遊戯王のトラップカードといえばこのカード! そこまで遊戯王に詳しくない人でもアニメでの活躍や知名度の高さから名前は知っているという人も多い事だろう。というか24年って純粋にとんでもない歴史の長さだ……「ミラーフォース」よりも年齢が若いプレーヤーも沢山いるってマジ?

 「Vol.7」という古の時代に初登場した事もあって、長い歴史を持つ遊戯王の中でも数多のデュエリストが1度はお世話になった事があるであろう罠カードであり、原作・アニメ・OCGという遊戯王が関連する全ての場所で活躍し続けてきたカードなのだ。罠カード特有の読み合いの面白さや、相手をハメた時の爽快感を当時数多の小学生に体験させた(良い意味で)悪魔的カードであり、遊戯王カードにおける罠カードの楽しさを一番ストレートに体現している性能が今も昔も愛され続けている。

 時代の変化と共に使用するデッキが限られてきてしまっているカードではあるが、全盛期ではほぼ全てのデッキに採用される強さと汎用性を兼ね備えた正に”最強の罠カード”だった事もあるこのカード。今回の最強列伝ではそんな“遊戯王を代表する最強罠カード”だった「聖なるバリア-ミラーフォース-」の歴史や様々な活躍を振り返りながら、現代でも愛され続けているこのカードの魅力を掘り下げていこう!

人気者過ぎて「マスターデュエル」でも特殊演出がついているこのカード! 長年愛され続けて来たその歴史を今回は辿っていくぞ!

「今攻撃と言ったな?」油断した相手をグチャグチャにして大逆転を狙える最強の罠……それが「聖なるバリア-ミラーフォース-」だ!

 まず始めに知らない人はほとんどいないとは思うが、改めて「聖なるバリア-ミラーフォース-(以下「ミラーフォース」)」の効果を見てみよう。

 その効果は至ってシンプル。相手モンスターが攻撃をしてきた時に発動でき、その瞬間相手の場に存在する攻撃表示のモンスターを全て破壊するという効果だ。勝利を確信して大量展開アタックをして来た相手に一泡吹かせる事ができ、最大で1対6交換というアドバンテージの概念がぶち壊れるような逆転劇を引き起こせる可能性を秘めたカードとなっている。

 プレーヤーからは「ミラフォ」や「聖バリ」などの略称で呼ばれることが多く、中には「なるフォス」や「アラフォー」など「お前以外誰が言っているんだ」と言いたくなるような独自の様々な略称が多数見つかるカードだったりする。ちなみに私は「バリミラ」派だ。

 アニメでは初代「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(遊戯王DM)」にて主人公の「武藤遊戯」が使用したのが初出であり、「インゼクター羽賀」の昆虫軍団を一瞬にして全滅させたド派手なシーンが印象深く記憶に残っている。「遊戯」のデュエルスタイルが魔法や罠を多用した搦め手が多かった事もあり、「ミラーフォース」のような想定外の罠で相手を巧みに自分の術中にハメる姿に当時憧れを抱いたデュエリストも多い事だろう。実際にはそこまでアニメで「ミラーフォース」のカウンターが決まったシーンは多くない。それでも決まった時の派手さとシーンが印象的過ぎて彼を代表する防御カードとして「ミラーフォース」を上げるプレーヤーが多く、その人気っぷりも良くわかる。

 その後のアニメシリーズでも主要キャラクターからモブキャラクターまで様々な人物がデッキに採用している描写が確認でき、実際に効果が炸裂するシーンは少ないものの、破壊したり対策しないとヤバイ“強い罠カードの代表”として扱われることが多く、デュエルの展開の中では乗り越えるべき妨害として扱われる事が多かった印象だ。そんな中、アニメ「遊戯王VRAINS」ではこの時期の新要素である「リンク召喚」が攻撃表示でしか出せないという弱点を突いて、メインライバルキャラクターである「リボルバー」が劇中で何度もこのカードを巧みに活躍させる展開が話題を呼び、「ミラーフォース」が再び脚光を浴びる切っ掛けとなったのは記憶に新しい。

 メチャメチャ楽しそうに躍りながら「ミラーフォース」を発動するリボルバーの姿が印象的ながらも、昔のカードが現代でも十分すぎるほど通用する事を証明しているようで嬉しかったプレーヤーも多いだろう。

 このようにほとんどのアニメシリーズで何かしらの形で登場している事からも、遊戯王を代表する“わかりやすく強い罠カード”のシンボルとして多くの人々に認識されているのだ。

【Playback VRAINS  TURN 01】
Youtubeのテレ東公式チャンネルではアニメのダイジェストが公開されている。リボルバーたちの活躍はこちらでチェック!

 OCGでは登場したのが「Vol.7」と超最初期なため、多くの時代で活躍し続けて来たカードだというのも特徴的だ。特に最初期はゲーム性が現代のようなカード効果によるウルトラ展開合戦をする感じではなく、1枚1枚カードを使ってアドバンテージを取り合うスローなゲームテンポだったため、バトルの重要性が今よりも高かった。また、戦闘で相手モンスターを削り合うのが主流だった事も合わさって「ミラーフォース」の存在は恐怖そのものだった。発動されたら最期、自分のモンスターがほぼ全滅して返しのターンにライフを一気に削られるため、発動させないように対策をするか、発動されても返しのターンを耐えられるように一定数のモンスターを守備表示にするプレイが大事だった時代があるほどなのだ。どんな状況でも伏せカード1枚の存在で逆転される可能性がある……まさにアニメさながらの緊張感を味わえる環境も独自の面白さがあったのだ。

 登場初期は特に他の罠カードの追従を許さないほどの圧倒的パワーカードとなっていた事もあって、登場から3カ月後の2000年4月のリミットレギュレーションでは爆速で制限カードに。その約4年後の2004年9月のリミットレギュレーションでは禁止カードにまで指定される比較的化け物カードのような扱いを受けている。その後も翌年に一度制限解除されたと思ったらその数か月後に再び禁止、さらにその翌年に再び制限カードになるなど、この時期は特に「ミラーフォース」の高すぎるパワーバランスにデュエリストが振り回されていた。

 その後カードパワーのインフレが進み、バトルに入る前にカードの展開で破壊や無効妨害を容易に揃えられる時代に突入すると、攻撃反応系の罠カードが総体的に全て使いづらくなってしまい、2013年には完全な制限解除を迎える事になった。とんでもなく長い期間罠カードの第一線で活躍していたカードだっただけに少し寂しさを覚えたプレーヤーも当時多かっただろう。

 だがしかし、さらに時代が進みリボルバーが「ミラーフォース」ダンスをした第10期に突入するとアニメ通りリンクモンスターへの刺さりが良い部分と、環境的に墓地利用・バック破壊・効果破壊耐性が手薄になった事が重なり再び採用されるようになるなど、このカードの根底の強さを感じさせてくれるエピソードがチラホラ発生した。

「シンプルなテキストほど強い」を体現しているカードの1枚。時代の流れによって採用率はどうしても下がってしまっているが、どんな時代でもワンチャンを感じさせてくれるのが長年デュエリストに愛されて来た証拠だろう

 現代のスピードに追いつけない時があっても、効果自体は今も昔も変わらず強力なため、環境で流行るデッキタイプ次第ではこれからも十分化ける可能性があるカードなのがよくわかる。

 その人気っぷりから2019年に行なわれた遊戯王の各期の人気カードを決定する「遊戯王OCG 10000種突破記念大投票」では、第1期のカードとしてに選ばれている。例え環境で使われなくなったとしても最強罠カードのシンボルとして、「ミラーフォース」は今までもこれからも愛されているカードなのだ!

第1期だと「死者蘇生」など他にもエモカードが数多くある中でミラーフォースが輝いたのが凄まじい!

生まれ続ける専用サポート&後輩カード達!その人気っぷりは最新パックにまで……!

 そんな多くのデュエリストに愛される「ミラーフォース」だが、あまりに人気すぎて様々な「○○バリア・◯◯フォース」カード達が生まれている。一番最初に生まれた「邪悪なるバリア -ダーク・フォース-」は「ミラーフォース」の除去範囲が守備表示モンスターになった効果だったり、次に生まれた「閃光のバリア-シャイニング・フォース-」は条件付きの「ミラーフォース」のような効果だったりと最初期組は控えめな性能となっている。当時は本家大本が規制を受けていた影響もあって、役割としては少し弱体化した互換カードとして生み出されていた側面がある印象だ。

 一方、その後生み出された「バリア・フォース」カード達は、「ミラーフォース」の互換ながらもそれぞれが独自の役割を持つカードとして強くデザインされているのが特徴。中でも相手のモンスターを全て裏守備にした上に表示形式変更を封じる「砂塵のバリア」は相手の盤面を埋めて動きを封じられる点が評価されてトーナメントシーンでも時折環境に合わせて顔を見せることがある。

初期の「バリア・フォース」達は禁止制限を受けた「ミラーフォース」の代役的な側面が強かったため、調整版「ミラーフォース」という感じが否めなかった。ダークフォースも役割が違うしカッコいいとは言えバトル中に守備を除外してもなぁ……という感が否めない
近年に生まれた「バリア・フォース」はしっかり役割の違う「ミラーフォース」といった印象。対象にとらない全体裏守備は環境次第で今でも一線級のパワーだ

 さらに「バリア・フォース」シリーズの人気は止まる事を知らず、今月末に発売される最新パック「LEGACY OF DESTRUCTION」にも新たなカード「幻惑のバリア -ミラージュフォース-」が収録されている。今までの系譜とは少し経路が異なり、最新の種族である「幻想魔族」を強くサポートする効果を持っているのが特徴的。「バリア・フォース」らしい攻撃反応除去効果を持ちながらも、注目すべきは2つの効果の両方が「幻想魔族」を展開できる効果な点だと言える。

 相手を罠にハメて壊滅させるのが「バリア・フォース」カードの特徴だと思っていたが、まさか展開方面の効果に舵を切るとは思いもしなかったプレーヤーも多いだろう。これも時代の変化だろうか……中々に考え深い。思えば幻想魔族が古の懐かしカード達のリメイク的な側面を持っているため、そのサポートに「ミラーフォース」系のカードが使われるのも1つのエモかもしれない。

 他の「バリファ・フォース」達も新参者に負けないクセの強いカードばかりなので、デッキの方向性とマッチしていたら入れて見たり、環境に刺さるようなら採用してみるのも面白いため、ぜひ1度チェックしてみて欲しい。

令和初の「バリア・フォース」という事で効果も今までの枠にとらわれない展開寄りな内容に! 幻想魔族デッキでの活躍が見込めそうだ!

 他にも「ミラーフォース」で忘れちゃいけないのが近年(?)生まれたサポートカードだろう。今回は代表的な2枚のカードを折角なので紹介したい。

 まず1枚目はアニメでの活躍やBGMのカッコ良さから非常に人気の高いカード「クリティウスの牙」だ。アニメ「遊戯王DM」のドーマ編で描かれた効果と同じ感覚で使用する事ができ、セットされた「ミラーフォース」と融合して専用の融合モンスター「ミラーフォース・ドラゴン」を呼び出す事が可能だ。「ミラーフォース・ドラゴン」が受け身な効果なためクセが強いが、自分のモンスターに少しでも触れようモノなら全てを破壊する感覚は正に「ミラーフォース」そのものであり、破壊にターン1が無かったり自分が攻撃・対象にとられても効果が発動できるなど悪くないスペックとなっている。

実は海馬と遊戯がしっかり協力して呼び出した珍しいモンスターの1体だったりもする。自発的な効果は無いにしろ相手のアクションをかなり制限できるいぶし銀なモンスターだ!

 2枚目は「ミラーフォース」に再び注目を集めさせる切っ掛けでもあり、リボルバーが使用した「ミラーフォース・ランチャー」だ。

 永続罠のこのカードは1ターンに1度、手札からモンスターを捨てる事でデッキ・墓地の「ミラーフォース」1枚をサーチする事が可能だ。毎ターン「ミラーフォース」をサーチできる上に墓地から拾える事で1枚の「ミラーフォース」を無限に使いまわす事だってできちまうとんでもない効果となっている。

 さらにこれだけに留まらず、セットされた状態でこのカードが破壊されると発動する効果で、自身を再びセットしながらデッキ・墓地の「ミラーフォース」をセットし、効果でセットしたそのターンに即座に発動できるようにする。どんだけ「ミラーフォース」をブチ決めたいんだと思ってしまう面白い効果だが、バトル前にセットカードは破壊されてしまうという攻撃反応型罠カードの弱点をしっかり克服してきたのも偉い。

 古の遊戯王を遊んでいたプレーヤーからすればオッたまげる事間違いない効果だと言えるだろう。20年前に生まれてたらゲームが終わっていた可能性まである。

登場当時はネタにされていたが使われると厄介すぎて笑える1枚。「ミラーフォース」って何度も何度も撃たれたらたまったモンじゃないカードだったんだと思い出させてくれたカードだ

現代遊戯王での活躍はやはり厳し目か……?

 さてそんな愉快で楽しい「ミラーフォース」だが、現在のトーナメントシーンで活躍できるかを考えるとやはり厳しい問題がいくつもあると言わざるを得ない。散々書いてきたが、攻撃反応系の罠カードはバトル前に対処する方法が現代だと無限に存在するため使えるタイミングが本当に限られてしまう。その上で攻撃反応系の罠カードを入れるにしても後続で生まれた新しい「バリア・フォース」カードの方が破壊をしない分環境的には優秀という結論になってしまうのだ。OCGで今最も強いと言われている「罪宝炎王」に「ミラーフォース」を超頑張ってブチ込んでも破壊をトリガーにバトル中に超展開とかされそうだしね……。

 無論「ミラーフォース」は単体で仕事ができるカードなため、リンク前半期のように多くの要因が重なって環境的に刺さりが良くなるタイミングが生まれると今後も活躍するチャンスがあるかもしれないし、比較的どんな罠にでもアクセスして使いこなす「ラビュリンス」のようなデッキであれば1枚投入して必要な場面でのみ使うといった運用もできるため、可能性はプレーヤー次第なのだ。

「ラビュリンス」や「エルドリッチ」のように罠カードを主軸に戦うデッキであれば、環境次第で「ミラーフォース」系のカードの採用も十分あり得るのがこのゲームの面白い所だろう

 それにフリーで遊ぶ場合には「ミラーフォース」はまだまだ全然強いカードだし、その上専用カードも多いため面白い運用はいくらでもできそうに感じる。それこそ上記で取り上げた「ミラーフォース・ドラゴン」と「ミラーフォース・ランチャー」を主軸に置いた「ミラーフォースデッキ」なる物も全然作れるだろう。現代カードの力を使えばランチャー以外にも「天獄の王」や「迷宮城の白銀姫」、「トラップトリック」や「トラップトラック」等による罠サーチで「ミラーフォース」の確保方法は十分用意できるし、もっと遊ぶならその上で他の「バリア・フォース」カードも各種投入しバリアを打ち分けるみたいな遊び方ができればとても楽しそうだ!

 他のコンボデッキと違い必需品の「ミラーフォース」が素引きしてもセットして使えればちゃんと強いという点も含めてかなり悪くないように感じる。面白そうだし筆者も作りたくなってきてしまった。

現代には罠カードを手厚くサポートするカードやテーマが多数存在している!
フリーでもガチでも「ミラーフォース」シリーズのカードを使ってデッキ構築するのはかなり楽しそうだ!

 全盛期のように「とりあえず投入する」、「どんなタイミングでも引ければ強い」といった全能感は無くなってしまったが、「聖なるバリア-ミラーフォース-」にしかできない仕事がまだ沢山あるため、今後も遊戯王を代表する罠カードに恥じない最強カードの1枚として今後も活躍を期待したい。

 こんな感じで今後も(色んな意味で)ヤバすぎるカードを紹介する記事を書けるかもしれないので、その時はチェックしてくれると嬉しい!それではグッッッッ爆アドォォォ!!!