特別企画
トミカ新車インプレッション 2月は「日産 フェアレディZ NISMO」&「モーリス ミニ」が登場!
2024年2月17日 09:00
NISMOが手がけた美しいお嬢さん「No.88 日産 フェアレディZ NISMO」
【No.88 日産 フェアレディZ NISMO(通常仕様/初回特別仕様)】
- 価格:各550円(税込)
- スケール:1/57(全長:約74㎜)
- アクション:サスペンション
日本の日産から1969年に初代S30型が登場した「フェアレディZ」。FR(後輪駆動)方式でロングノーズのエンジンルームにはL型直列6気筒のハイパワーエンジンを搭載、ショートデッキなキャビンは基本的には2シーターであり走ることに関して一切の妥協のない日産を代表するフラッグシップスポーツカーです。
フェアレディZはこれまで一度も歴史を途絶えさせることなく改良を続け、2022年に最新型となるRZ34型(厳密には2008年のZ34型がベース)を投入、初代S30型のロングノーズやフロントマスクをモチーフとし、リアサイドはZ32型をイメージとして採用するなど歴代フェアレディZの持つイメージを強く注ぎ込んだものとなっています。
さらに2023年には2024年モデルを設定、同時に日産のモータースポーツ部門である“NISMO”がチューンしたモデル「フェアレディZ NISMO」が設定されました。その価格実に9,200,400円!日産NISMOが手がけた孤高の美しいお嬢さん、ぜひトミカで納車していただきたいと思います。
ベースとなった現行のフェアレディZは「ダンス・パートナー」というイメージを持って具現化されたといい、そのクルマが持つ流麗なスタイルや走行性能と華麗にダンスを踊るかのように操ることを想定していますが、NISMOバージョンはブレイク・ダンスのように激しく踊って自己を表現するクルマです。
ベース車からパワーを上げて、トルクを増大させ、サスペンションも強化、当然ブレーキも大径化させて走る、曲がる、止まるという性能をもっとエネルギッシュにしたかったからだとされています。クルマに乗り込み、エンジンスタート。アイコンタクトを取りながら鍛え上げられたクルマとのダンスが始まる……。
それではトミカになった「日産 フェアレディZ NISMO」を見ていきましょう。カラーリングは通常版がホワイトになっています。通常版のホワイトは実車での「プリズムホワイト/スーパーブラック 2トーン」、初回特別仕様のグレーは「NISMOステルスグレー/スーパーブラック 2トーン」がモチーフになっているようです。明るいホワイトとNISMOのグレーの対比は机の上で格別な装いとして目に飛び込んでくるボディーカラーとなっています。
エクステリアはNISMOバージョン専用のフロント、サイド、リアを装備。ノーズ先端は前方に延長して40mm低くされて、風を上に逃すことなく効率的にラジエターに取り込みます。サイドはカナードで作られた縦渦によってホイールハウス内から空気を抜く効果があります。これでダウンフォースを増やし、ブレーキの冷却性能も高めます。
さらにサイドのリヤフェンダーとシルのデザインでFR駆動方式であることを強調、リヤタイヤが駆動して大地を蹴って走るイメージを端的に表現しています。リヤは風を巻き込まないように後方に流すことでよりダウンフォースを生みだすデザインとなっています。全体を通して“フェアレディZ”らしさをとことん追求したNISMOバージョンのトミカはイメージを損なうことなく手の上で実車そのままの姿を魅せてくれます。
大きなサイズのヘッドライトはなんとクリアーパーツで再現されています!定番トミカでこれはうれしい仕様ですね。フロント・サイド・リヤのエアロにはクルマの下端を全周にわたって“NISMOの赤いライン”が配されており、美しいボディラインを引き締めるとともに華やかさや豪華さはもとより、走りの良さを端的に表す差し色です。もちろんトミカでも完璧に再現しています。
タイヤのホイールは4穴で全体がブラックのスポーツ/レーシングカータイプです。実車でもNISMO専用のホイールが設定されており、そちらも精悍なブラックですのでイメージを損なうこともないですね!キャビンを覆うルーフは通常仕様・初回特別仕様ともブラックで塗装され2トーンカラーを再現しています。
ルーフ後端にあるフェアレディZのデザインアイコンにもなっている日本刀から着想を得たというシルバーのルーフラインの形や色が忠実に再現されていて、このトミカを手に取った時の満足度が高いポイントでもあります。
© TOMY