特別企画

第12回「#遊戯王」宇宙最強カード列伝! “ユニオン”の悲しき過去を払拭した英雄「ABC-ドラゴン・バスター」!

【ABC-ドラゴン・バスター】

2016年6月18日 登場

 爆アドォォォ!アドえもんです!筆者は普段YouTubeにて遊戯王を中心にカードゲーム動画を投稿している愉快でうるさいオジサンだ。

 今回もウルトラ歴史を持つ「遊戯王」カードの中で特に名高い連中を生まれた日に合わせて紹介する企画「宇宙最強カード列伝」第12回をやっていこう!

 今日のカードはOCGでも最近ホットなあのモンスター! 遊戯王のモンスターには「スピリット」や「デュアル」等といった独自性の強すぎる能力を秘めた特殊なカードタイプが古より存在するのだが、今回のカードはその中でも特に不遇と言われ続けた「ユニオン」を救った救世主となる。(救ったというより単純にコイツらが強すぎたという感じは否めないが……)

 8年前の今日、2016年6月18日発売「ストラクチャーデッキ-海馬瀬人-」にて登場した「ABC-ドラゴン・バスター」が本日の主役カードになるぞ!

このオモチャみたいな見た目から洒落にならない殺傷力……!

 いやわかる!!! 確かに強いカードではあるが、いつもの連中と比べたら「何か普通じゃね?」と思う人が一定数居るだろうと容易に想像できる!!!

 ではなぜ今回この「ABC-ドラゴン・バスター(以下:ドラバス)」をわざわざ取り上げようと思ったのか。それは1人でも多くのプレーヤーにこのカードが登場する以前の「ユニオン」カード達の終わりっぷりと、そんな「ユニオン」達の中から突然変異の如く現われたこのモンスターが環境トップティアにまで上り詰めた当時の驚きを知ってほしいからだ。加えて直近のOCGではこのカード達をさらに最強強化できる新規も登場しているため、非常にタイムリーな存在なので話題としても都合が良い。

 今回の記事ではそんな地獄の道を歩んできた「ユニオン」という存在の歴史と、その改革者となったドラバスの活躍。最後に最新カードで強化された直近のユニオン事情の3本建てでお届けしよう!

ユニオンの降臨! 新しすぎる生命体が辿った悲しい歴史……

 そもそも「ユニオンって何?」という人に対して簡単にご紹介する。前述したように遊戯王には「スピリット」や「デュアル」といった共通の効果を持つモンスターが存在する。「ユニオン」もその1つであり、自分フィールドの指定されたモンスター1体を対象とし、そのユニオンモンスターを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する効果。さらに、装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する身代わり効果。加えて、装備されている自身を特殊召喚する効果がある。ユニオンはモンスターでありながら、他のモンスターと合体してサポートできるような能力として誕生した。

ユニオンモンスターにはカードの効果が書かれたテキストの左上に「ユニオン」という記載がある

 「ユニオン」の歴史は古く、初出となるのは2002年に発売された「ユニオンの降臨」だ。パック名からわかる通り「ユニオン」ギミックを用いたカードが初めて収録されたレギュラーパックとなっていて、アニメシリーズで後に活躍が予定されていた「XYZ(エックスワイゼット)」シリーズのカードが先んじて登場しつつパックの表紙にもなった事で当時話題を呼んだ。「XYZ」シリーズのカードはマンガ原作の影響で当時からその人気は高く、「ユニオンの降臨」のCM映像の独特なカッコ良さと合わさって当時の少年たちの心をガッツリ掴んでいた記憶がある。少なくとも筆者はメロメロになっていた。

「ユニオン降臨」のポスター。こちらのパックは2002年7月18日に発売された

 そしてこの「XYZ」シリーズこそが「ユニオン」の代表的な存在だ。「遊戯王」シリーズではお馴染みの大人気キャラクター「海馬瀬人」が使用したモンスターとして有名であり、「X-ヘッド・キャノン」、「Y-ドラゴン・ヘッド」「Z-メタル・キャタピラー」の3体を自由に変形合体させる事で様々な融合形態を生み出すテーマ性は今でも革新的なギミックだと言える。3体合体の最強形態「XYZ-ドラゴン・キャノン」のカッコ良さも凄まじいが、原作・アニメ「遊戯王」ではそれすらも神のモンスター「オベリスクの巨神兵」を効率よく呼び出すための布石……といった痺れる展開で数多くの男の子の脳を破壊していた事だろう。

 その人気っぷりは凄まじく、アニメオリジナルシリーズである「ドーマ編」や「KCグランプリ編」、劇場版「光のピラミッド」では海馬のカードとしてこのカード達の見せ場も多く用意され、さらに後年のアニメシリーズ「遊戯王GX」でもライバルキャラクターの1人である「万丈目準」がさらに合体モンスターの種類を増やして「XYZ」モンスターを使いこなしたり等、お爺ちゃんデュエリストであればあるほど活躍が記憶に根強く残っているカード達なのである。

元祖「ユニオン」モンスターの顔「XYZ-ドラゴン・キャノン」! このカード自体は「ユニオン」ではないが、「ユニオン」らしい変形合体をデザインや能力に綺麗に表現しているのが男心をくすぐる……!
中途半端な合体形態も全部乗せ合体も男の子は大好き!!!
強さ云々以前に何となくでも「変形合体を駆使できる」という体験が楽しかったんだよなぁ……

 ここまでは「ユニオン」の明るい歴史を取り上げたが、続いてはOCGにて「ユニオン」が本当に“ヤバイ”カード達だったという歴史を紐解いていこう。

 「ユニオン」モンスターは「モンスターに装備できるモンスターカード」という特性を持ちつつ“特定の共通効果”を持っている事が大きな特徴といえる。

 前述した通りモンスターに装備する事で破壊耐性や独自の展開が可能な共通効果に加え、装備しているユニオン達が装備カードさながらの効果を発動できるので、モンスターでありながら実質装備魔法のような運用が可能なデザインなのだ。

例に挙げていた「XYZ」シリーズで言えば「X-ヘッド・キャノン」に対して「Y-ドラゴン・ヘッド」、「Z-メタル・キャタピラー」を装備カードとして装備できる事がユニオンモンスターの特徴となる。(もちろんYにZを装備する事もできる)打点が上がったり破壊耐性が付くことに加え、「XYZ」組の場合は装備状態からでも除外融合ができたのでテーマ性がしっかりしていた

 一見悪くなさそうに見えるこの共通システムだが、もうとんでもなく使い物にならなかったのが現実である。

 まずモンスターを装備させるには、一度フィールドに装備する側と装備される側の両方を揃える必要があるため手間が凄まじい。古カードばかりなので当然ユニオンモンスター自身に特殊召喚効果は無く、基本的に1ターンずつモンスターを並べていく事になるのだ。なぜ手札から装備できないのだと今でも思ってしまう。

 しかもこの時代のユニオン達は、基本装備先が指定されているため相方のモンスターがいないと通常モンスターと差して変わらない存在になるのも悲惨だった。加えて装備した時のリターンが薄いのも問題で、最初期の「ユニオン」たちは、それはもうやる気のないオマケ効果ばかりなのである。攻撃力をちょっとアップするのが基本で、オマケで貫通効果を得られれば御の字レベル。登場当時の速度感であってもあまりに労力とリターンが釣り合ってないカードパワーに愕然とする者も多かったろう。

貫通能力、自身の表示形式変更、ダメージを与えた際に魔法罠破壊等々……2ターンかけて召喚権も全て消費してやる事とは到底思えない効果なのが当時のユニオンクオリティ
一応最初期から相方の「ユニオン」を呼び出す効果を持つペアも存在していたが、これもサーチカードがほぼ存在しない頃の「遊戯王」で手札が揃ってればできるというレベル
合体効果を持ちつつ3種類のモンスターでサイクルできる「XYZ」がまだマシと思えるレベルだったのだ

 一応時代が進むにつれて「ユニオン」の抱えている問題を“それとなく”解決しようとした痕跡は見受けられる。例えば2010年前後の「ユニオン」モンスター達は装備指定が特定のモンスターではなく特定の“種族”やそもそも縛りが無い事で多少の汎用性が生まれていたり、単純に装備状態の時の効果がドローや展開効果などギリギリ現実的に使えるラインのパワーで調整されている。それでも「ユニオン」だから強いといったカードは生まれる事は無く、それでいて「ユニオン」の根本的な欠点である「場に揃える手間と釣り合わないリターン」が足を引っ張る場面が多く、評価が上がる事は無かった。

 大会環境で初めて「ユニオン」がテーマギミックに“混ざった”デッキタイプとしては「マシンナーズ」が代表的と言えるが、正直それも「ユニオン」ギミックはオマケで時たま使われるレベルだった。結局「ユニオン」自体が日の目を浴びるタイミングは長年訪れなかったのだ……。

装備状態効果がマトモかつテーマとして複数体「ユニオン」が存在している一部の「ヴァイロン」や、全てのモンスターに装備できる「バスター・ショットマン」など面白いカードは生まれ続けたが、結果としては「ユニオン」システムのデメリットが足を引っ張っている事が多く悲しい……
大会環境で活躍したマシンナーズもこの2体とテーマ自体が単純に強く「ユニオン」の効果は特定の罠やミラー戦において時たま刺さる事もある程度だったので、お世辞にも「ユニオン」だったから強いとは言えない

 さらに悲しいのが“実質ユニオン”みたいなモンスターが大量に生まれている事だろう。簡単に言えば特徴の1つである「モンスターを装備する」という部分を「ユニオン」以外のテーマたちが頻繁にやり始めちゃったのである。

 代表的な例で言えば「甲虫装機」などは知名度が高い。同テーマのモンスターを装備・装備解除してアドバンテージを爆発的に稼ぐ展開が強みであり、頑張れば「ユニオン」モンスターとして生まれても再現できたのではと思わずにはいられない。直接モンスター効果で装備できると装備解除からの展開で宇宙が発生するから等、多くの理由はありそうだが、「甲虫装機」が「ユニオン」で欲しかった効果を軒並み持っていた事も合わせて少し悲しい気持ちになっていたプレーヤーもいた事だろう。因みに筆者は「甲虫装機」が超大好きなので当時からそんなに悲しくはなかった。

一時は環境を荒らしつくした事のある最強の虫軍団。装備解除が無いとは言え、似たような特性を持つ「ユニオン」達が喉から手が出る程欲しかった“手札からの装備”を軽々やってのけるのだから面白い

 より「ユニオン」の尊厳を破壊しているテーマとしては「ドラグニティ」が代表例だ。もうコレに関しては「ユニオン」がしたかった事のほとんどをテーマ内で完成させている。

 モンスターを装備する事によってパワーアップ、装備したモンスターを解除する事によって大量展開、あまつさえシンクロ召喚で合体まで行なえる……これで「ユニオン」じゃないのは悲しみさえ誘う。最早「ユニオン」の共通効果や特性が邪魔だったからこんな形になったのではと邪推してしまうデュエリストも多いのでは無いだろうか。

 因みに筆者は「ドラグニティ」も5本の指に入るレベルで好きなテーマなので全然邪推してないし、何なら「変にユニオンの特性着かなくて良かったー!」とまで思っている。ホンマゴメン!

ただの展開デッキの1つだったらまだしも、大量にモンスターの装備を付けてパワーアップみたいな芸当もできるため本当に「ユニオン」の面目が立たない

 他にも現代遊戯王では「破壊剣」、「マギストス」、「セリオンズ」、「サイバーダーク」、「超重武者」等々……もう本当に多種多様なテーマがモンスターを装備カードとして装備している現状である。

 「ユニオン」が持つ共通効果を持っていないので、もちろん差別化はされているし強みや特徴もバラけてはいるが、「ユニオン」という括りから解放されているカード達がいきいき活動している中で、取り残された「ユニオン」達が苦しむような時代が長年続いていたという事実だけでもぜひ知ってもらえると嬉しい。

ユニオンの逆襲!無限を生み出す究極の生命体「ABC」が爆誕!

 前置きが長くなってしまったが、こんな事情を抱えた中で登場したのが今回紹介する「ABC-ドラゴン・バスター」とその愉快な仲間達なのだ!

 時代が大きく進んだ2016年に生まれただけあって「ドラバス」の効果はいい意味で全てがぶっ飛んでいる。「XYZ」の系譜となるこのモンスターは融合召喚の際に「融合」のカードを必要としない所までは同じなのだが、「XYZ」と異なりフィールドだけでなく自身の融合素材を墓地から除外した場合でも特殊召喚が可能だ。その上、お互いのターンに1度手札1枚をコストに場のカードを除外する除去兼妨害効果と、相手ターンに自身をリリースする事で除外された素材モンスター等を3体特殊召喚する展開効果を秘めている。

 当たり前だが死ぬほど簡単に出てくるモンスターが妨害効果を持ってるだけでこのゲームでは上澄みであり、後述する専用サポートと合わさると出れば出る程カードが増えてく不思議な爆アドマシーンになるため、説明不要なレベルで最強モンスターだ。

除去・妨害・リソース確保の全てをこの1枚で行えるウルトラハイスペックオバケ! そんな化け物が墓地に素材を揃えるだけでパッと出てくるのだから弱い訳が無い。

 このドラバスの素材となる3種類のモンスター「A-アサルト・コア」、「B-バスター・ドレイク」、「C-クラッシュ・ワイバーン」が全員しっかり強い点も魅力だ。まず当たり前の条件としてユニオンの条件が緩い。機械族・光属性であれば装備が可能なため、「ABC」が互いに互いを装備できる相互の関係になっている。現代では当たり前スペックだが過去のヤバい奴らを振り返って来たのでこの点がしっかりしているだけでもちょっと感動だ。

 ユニオンらしい装備状態の時の効果も強力であり、「A」はモンスター効果耐性、「B」は魔法カード耐性、「C」は罠カード耐性……と各色に対応したカードタイプの耐性を装備モンスターに与えることができる。相手のデッキタイプ次第では一番有効な装備を付ける事で圧殺できる可能性すらあるのは素晴らしい強みだろう。

 そして「ABC」が持つ最も強力な効果が各パーツが墓地に送られた際の効果だ。「A」は墓地からユニオン回収、「B」はデッキからユニオンサーチ、「C」は手札からユニオン特殊召喚……と言った形で、ユニオンモンスターながら全員がパーツを集めて必死に動く意思を見せているのだ!

 各々の効果でパーツを集めて場に出力すれば他の展開と合わせて強力な盤面を作る事もでき、その過程で墓地には勝手に「ABC」が溜まるため、それらを除外することでドラバスの着地も容易。エースモンスターと素材モンスターの方向性が素晴らしく合致しているのである。

 しかもこの墓地効果は全員ターン1が無いため想像の5億倍グルグル動き回る事が可能。登場当時のカードプールですら場に出しやすいチューナーと合わせたり、回収したパーツを手札コストとして墓地に送る等して宇宙展開をしていた。

【「ABC-ドラゴン・バスター」の素材モンスター3体】
ついに登場した書いてあることが全部強いユニオンモンスター! 装備時の耐性付与や、身代わり効果で墓地に行っても発動する墓地効果を与える采配はユニオンの特性もしっかり活かしててナイスデザインすぎる

 ドラバスを支える最強サポートが同時期に生まれていたのもこのカードが最強たる所以だ。人によってはこっちの方が宇宙最強だと思っていてもおかしくない。

 ユニオンの問題の大体を解決できるフィールド魔法「ユニオン格納庫」は発動時にとりあえず機械族・光属性・ユニオンをサーチでき、さらに先述したサーチ条件と同じモンスターを場に呼び出した時にデッキからカード名が異なる同じ条件のユニオンを直接装備してくれるのだ。やっと!!! フィールド以外から!!! ユニオンを装備してくれるのである!!!

 装備したモンスターは特殊召喚ができなくなるためユニオン共通効果での分離展開はできないが、「ABC」や「XYZ」の場合は装備状態から融合素材にできるため無駄にならず、場に展開したい場合は「ユニオン・ドライバー」を経由するだけでその問題も解決できる。ドラバスが持つ相手ターン分離効果で「ABC」を全て特殊召喚した際にも「ユニオン格納庫」は反応してデッキからカードを装備できるため、各々の墓地効果と合わせてリソースがとんでもない事になるのも凶悪だ。

 この「ABC」がもたらした新感覚は今までのユニオンのイメージを大きく変える結果となった。ユニオンと言うよりは簡単に出せる最強モンスターの「ドラバス」と全てにアクセスしてくれる「ABC」&サポートカードのおかげかもしれないが、当時は「ユニオンでこんなに強いテーマを作れるなんて!」と誰しもが感動を覚えたのである。

格納庫でサーチしたユニオンを召喚してドライバーを装備。ドライバーから別のパーツを装備してユニオンを解除し特殊召喚するだけでモンスターが2体並ぶ。新世代ユニオンの黄金展開パターンとなったタッグだ
格納庫よりも少し未来に登場する「無許可の再奇動」も場に出さずにユニオンを装備できる優れたカード! 装備解除で展開にも繋げられるし、「ABC」の場合は相手の効果に合わせて対応するモンスターを装備すれば耐性付与でかわす事ができたりとテクい動きが可能だ

 彼らが登場してからの活躍は目覚ましく、その圧倒的安定感・妨害能力・リソース回復によって環境を瞬く間に制圧。翌年の2017年に「ABC」デッキの中核を担う「ユニオン格納庫」が制限カードへとぶち込まれ、その半年後に今度は格納庫と入れ替わる形で「ドラバス」が制限カード入りを果たしている。

 規制後も最初期から活躍していた馴染み深い「銀河戦士」や「亡龍の戦慄-デストルドー」を絡めた展開で「ABC」パーツを上手く墓地に落としながら盤面形成を行なったり、リンク召喚が到来すると今度は場のモンスターを変換しやすくなったことで新しい展開ルートが開拓されたりと、主要パーツが規制を受けても逞しく戦えるレベルの地力が存在していた。

 そんなこんなしていると過去にも本企画で紹介した宇宙最強展開マシーン「ファイアウォール・ドラゴン」の力を得て史上最高のビックバンを起こしたり、途中「ユニオン・キャリアー」という“本来は”「ABC」の為に刷られたカードでしっかり暴れ始めたり等、何だかんだ生まれてから長い期間話題を生み続けていたテーマだったようにも感じる。結局この2枚は別の罪状(理由)で禁止カードとなって「ABC」も環境から退き穏やかな時間が流れる……と言った事も無く、その後も「ABC」の中核を担う「ドラバス」と「格納庫」が緩和されたり規制されたりを繰り返した為メチャメチャ波乱万丈な人生を送り続けるテーマなのだ。

もうそれぞれが宇宙最強カードな極悪リンクモンスター! 「ABC」はその特性上手札からモンスターを吐き出せれば何でも相性が良いため汎用カードでも強化の恩恵を受けやすいのだ

 特定の時期以降は環境で強く活躍したわけではないが、リミットレギュレーションでは規制や緩和を毎回しっかりジャッジされる位恐れられていたテーマだったのだと考えられる。

 最終的には昨年2023年に「ドラバス」が無規制として完全釈放された事で「ABC」を縛っている鎖は全て無くなったが、2023年でやっと全て無制限でOKと判断されるカードたちが2016年に存在したのだから凄い話である。「ユニオン」の革命児「ABC」のポテンシャルは未だ底知れないと言っていいだろう。

ユニオンの新生!装備ギミックをフル活用した強化でさらなる宇宙が……!

 最後に直近の「ユニオン」の事情について取り上げたいと思う。

 先月5月25日に発売されたデュエリストパック「-輝光のデュエリスト編-」にてユニオンはさらなる超進化を果たしたのだ! ぶっちゃけコレが言いたいが為に今回「ドラバス」を紹介したまである。

 しかも強化の方向性が「XYZ」リメイクであり、「ユニオン」の特性である“装備解除による展開”をフルで味わえるような新規カードが登場したのである。カードイラストも「XYZ」から正統進化してハイグレードになっており、当時ユニオンに憧れた少年たちの魂に響くような完成度となっている。

 暴れっぷりも凄まじく「Y-ドラゴン・イアヘッド」×3だけで無限ループ」や「ついにXYZが神と共存できるようになった」等まだまだ話題性がつきない「ユニオン」軍団達に是非一度注目してみて欲しい。ユニオン楽しすぎて飛ぶぞ。

「-輝光のデュエリスト編-」では新カードに加え既存の「XYZ」たちも再録
バチバチに最強効果を引き下げて新生した「XYZ」たち! それぞれが自身の効果で各場所から好きなユニオンを装備できることにより、装備解除からの連続特殊召喚で宇宙を想像できるようになったのだ!
【【#遊戯王】神召喚の最速コンボ!デッキからカードの剣を抜け!!『海馬瀬人(XYZ)』vs『武藤遊戯(絵札の騎士)』【#爆アド】】

 こんな感じで今後も(色んな意味で)ヤバすぎるカードの紹介記事を書いていく予定なので、その時はチェックしてくれると嬉しい!それではグッッッッ爆アドォォォ!!!