特集
【年末特集】自宅に“撮影スタジオ”を! “ホビー撮り”の時に欲しい撮影ボックス・カメラアクセサリー
レビューで使用しているパネルライトなど、ホビー撮りを充実させる製品を紹介
2022年12月26日 00:00
2022年末からHOBBY Watchでも扱い始めた“カメラ”系の記事。12月25日に掲載された特集では、ホビー撮りに最適なミラーレス一眼本体やマクロレンズを紹介したが、フィギュアやプラモデルの“ステージや雰囲気”を作り出すためには、やはり撮影ボックスや照明などが必要になってくる。
そこで本稿では、ホビー撮りをより充実させるため、撮影ボックスや照明、前回紹介したミラーレス一眼に使える周辺機器など、ホビー撮りに“持ってこい”なアクセサリーを特集。実際にレビューなどで使用されているものも含め、自宅を“撮影スタジオ化”してしまうような商品を紹介していきたい。
“どんなホビーを撮るか”でサイズを決めよう! 自宅を撮影スタジオ化する「撮影ボックス」
自宅でホビー撮りをする際、家にあるものが写りこんでしまうと、写真の雰囲気も削がれてしまう。そこで活躍するのが撮影ボックスだ。撮影ボックスを設置すると、余計なものが写りこまずに被写体に集中できるほか、光が均一に拡散されライティング的にも好条件となる。また、折りたたみ式のものが占めているため、保存場所にも困りにくい。
撮影ボックスを購入する際は、サイズを事前に決めておこう。フィギュアで例えると、グッドスマイルカンパニーの「POP UP PARADE」シリーズは、13cmから18cmと小柄なものが多いため“40cmサイズ”でもOKだが、全高が400mmを超えるような1/4スケールフィギュアは“60cmサイズ”がオススメ。また金額差はあるが、大は小を兼ねるので、大きめの60サイズを買っておくというのも選択肢の1つだ。
ハクバ Amazon限定「LEDスタジオボックス」40・60サイズ
販売価格 40サイズ:5,832円(12月23日現在)
60サイズ:10,800円(12月23日現在)
カメラバッグや液晶保護フィルム、三脚など、カメラ関係のアクセサリーを幅広く手掛けるハクバの撮影ボックス。サイズは、40サイズと60サイズの2種類がラインナップされている。
天面にはLEDライトがあり、USB給電によって被写体を照らすことができるほか、バックスクリーンにブラック・ホワイト・オレンジの3色が付属し、用途に応じて使い分けることができる。正面だけでなく、真上にも撮影用の穴が用意され、色々なアングルから撮影できるというのも、嬉しいポイントだ。
サンワサプライ「撮影ボックス 40・50・60」
販売価格 40サイズ:6,980円(12月23日現在)
50サイズ:12,800円(12月23日現在)
60サイズ:16,800円(12月23日現在)
こちらはサンワサプライが販売する撮影ボックス。基本的にハクバのものと大きな違いはないが、ハクバにはない50サイズがラインナップされている。また、バックスクリーンはブラック・ホワイト・オレンジに加え、グレーの全4色となっているほか、50サイズ以上になると電源供給用のACアダプターが付属するのも特徴だ。
また、こちらも50サイズ以上となるが、電源ケーブルにオンオフスイッチがあり、照明を敢えて消したい時に便利だ。価格はハクバのものより少々高価だが、ACアダプターとオンオフスイッチが必要という方は、ぜひこちらを選んでおきたい。
撮影の自由度が広がる! アングル固定にも便利な「三脚」
撮影ボックス前にカメラを固定するには、三脚が必要になってだろう。三脚があると、写したい画角にカメラを固定できるほか、手ブレすることがないため、より質の良い写真を撮ることができる。色々なアングルを研究していくと、ますます“ホビー撮り”が捗るはずだ。
SLIK「カメラ・スマホ三脚 GX-m6400」
販売価格:4,685円(12月23日現在)
初心者用のコンパクト三脚から、カーボン製などプロが使うものまで、様々な三脚を手掛けるSLIKよりカメラ・スマホに対応したものをピックアップ。「GX-m6400」は、最大全高157cmまで伸び、ミラーレス一眼などのカメラのみならず、スマホも固定できることが特徴となっている。
ホビー撮りでは、そこまで高さの高い三脚は必要ないと思われる。だが、構造的に“ガッシリ”していると、揺れを拾いにくく、カメラのブレも抑えられるだろう。また、付属の雲台は、横位置と縦位置を切り替えることができるため、立ち姿のフィギュアを撮りたい場合も便利なのが本製品だ。
Velbon「トラベルカーボン三脚 カルマーニュ N543 TT AZ」
販売価格:29,580円(12月23日現在)
こちらもエントリ―向けからプロ用まで、様々なモデルを手掛けるVelbon(ベルボン)のカーボン三脚。一般的な三脚に使われるアルミニウムやマグネシウムなどの金属製よりも軽量なカーボン製で、ホビー撮りにはもちろん、屋外に持ち運びをする際に便利だ。様々な角度に設定可能な自由雲台がセットとなっていて、少々値は張ってしまうが、高機能な三脚となっている。
ライティングで“空気感”を演出! 表現の幅が広がる「照明・外部フラッシュ」
ホビー撮りの際に“もう少し明るく撮りたい”時や、ライティングで雰囲気を出したい時は、照明や外部フラッシュが便利だ。照明は、撮影ボックスや部屋全体を明るくするため、フィギュア本体にも使用できるほか、RGB LEDライトを使用すると“空気感”を演出することができる。
また、外部フラッシュは被写体を強調させつつ、より明るく撮ることができる。光を拡散させるディフューザーや、フラッシュを様々な角度に可動させ、光が当たる面を工夫する“バウンス撮影”など、ライティングの幅を持たせることもできるため、カメラをお持ちの方は、1本持っておいて損はないだろう。
サンテック「PL150」
価格:9,900円
サンテック「PL150」は、表面実装型白色LEDを“150個”搭載したパネルライト。リチウムイオン電池を内蔵しており、フル発光で1時間10分点灯するため、コンセントに縛られず、自由に配置することができるのが特徴となっている。
HOBBY Watchでは、実際にフィギュアのレビューで活躍している。カラー照明に見える部分は“透明折り紙”を挟んで、カラー化しているとのこと。白色LEDだからこその“可能性”を探ることもできるため、“ホビー撮り”にはオススメの1台だ。
NEEWER「RGB 18.3 LEDビデオライトパネル」
販売価格:21,999円
こちらは大型のパネルライト。バッテリーは搭載されておらず、コンセントが必須となってしまうが、より大光量なRGB LEDとなっている。また、スマートフォンでカラーをコントロールできるなど、少々高価だが“本製品ならでは”の機能もある。プラモやフィギュアたちの“雰囲気作り”に最適な照明だ。
キヤノン「スピードライト 430EX III-RT」
価格:39,600円
ミラーレス一眼「EOS R10」のほか、キヤノン製の一眼レフカメラ・ミラーレス一眼に使用できる外部フラッシュ。大光量のストロボ(最大ガイドナンバー:43)を搭載しつつ、295gの軽量設計となっている。また、広角撮影時に便利なワイドパネルを搭載している。
前回紹介した「EOS R10」には内蔵フラッシュが搭載されているが、ホビー撮りを楽しむ際に光量が足りない場合などは、外部フラッシュの使用をオススメしたい。
ニコン「スピードライトSB-500」
2014年9月25日 発売
価格:35,750円
ミラーレス一眼「Z 30」など、ニコンのミラーレス一眼・一眼レフなどで使用できるスピードライト。単3形電池2本で使用できる小型設計で、以前紹介した「Z 30」の小型・軽量設計のボディとのバランスもいい。
また、フラッシュのほかにLEDライトを搭載していることが特徴で、こちらは動画の補助照明として使用できる。内蔵フラッシュが搭載されていない「Z 30」にピッタリな外部フラッシュとなっている。
OMデジタルソリューションズ「エレクトロニックフラッシュ FL-700WR」
価格:39,600円
「OM-5」など、OMデジタルソリューションズやオリンパス製ミラーレス一眼に使用できる外部フラッシュ。最短1.5秒でチャージできるフラッシュ部分や、電波式ワイヤレスを備えながら、防塵・防滴仕様となっていて、-10度の過酷な環境でも使用できる。また、本製品も広角撮影時に便利なワイドパネルを備えている。
もちろん、ホビー撮りに必要な光量を備え、複数個の同時使用もできるほか、動画用のLEDライトも備えるなど、オールマイティーな外部フラッシュに仕上がっている。
ハクバ「クリップオンストロボディフューザー DSD-CL2M」
販売価格:1,745円
外部フラッシュに取り付けることで光を拡散して、“柔らかい光”にするディフューザー。本製品は、フラッシュの先端にマジックテープで固定するタイプで、様々なメーカーのフラッシュに対応できる。サイズはMサイズとLサイズの2種類。専用ポーチも付属するなど、外部フラッシュ撮影に便利な製品となっている。
ミラーレス一眼ד自宅撮影スタジオ”でホビー撮りの可能性は無限大!
前回のミラーレス一眼特集に続き、今回は自宅を“撮影スタジオ”にしてしまうアクセサリーたちを紹介してきた。外部フラッシュや撮影ボックス、三脚など、高価なものも多いが、頻繁に買い替えるものではなく、5年・10年と使っていくものなので、“ホビー撮り”の初期投資として、お財布と相談しながら購入していきたいところだ。
ミラーレス一眼や交換レンズ、アクセサリーが揃ったところで、あとは“ホビー撮り”ライフを思い切り楽しむだけ。2023年は、今年買ったものを活かしつつ、どんどんと撮影テクニックを磨き上げていこう!