インタビュー
「西川伸司プロデュース 究極可動 ゴジラノホネ」レビュー/インタビュー
2021年7月31日 00:00
圧倒的なボリュームのキングギドラ! 生物学的考察が楽しい体の構造
キングギドラはゴジラ以上に複雑な内容になっている。パーツも特に羽のパーツが大きい。キングギドラはコウモリのように骨の間に皮膜がある羽を持っているが、その骨格をパーツで表現している。
また、「3つの首に2つの尻尾」という、非常に複雑な体をしたこの怪獣が、骨格標本になっているのがやはりとても面白い。3つの背骨を持ち、中央が腰とつながっていて、左右は尻尾につながっている。「体の制御は中央の頭がやっているのかな?」など、生物学的な考察ができるのも楽しい。
キングギドラの場合羽パーツの重量が大きいので、ディスプレイをするためには工夫する必要がある。ポーズを決めたら瞬間接着剤などで固定するというのも良いかもしれない。
腕に覚えのあるモデラーなら真鍮線を通すなどガレージキットの要領でポーズを工夫し、そこからパテで形を整えれば、キングギドラの首をもっとダイナミックに動かすというように、ポーズをさらに追求できそうだ。
特にキングギドラは造形、ボリューム、何よりコンセプトで満足感の高いフィギュアだと感じた。1,000円(税込)という、ガシャポンの値段としては高額に感じるかもしれないが、組み立てフィギュアとしてはお得な商品と言える。次ページでは、この「ゴジラノホネ」のバックボーンを深掘りしていきたい。
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