インタビュー

「西川伸司プロデュース 究極可動 ゴジラノホネ」レビュー/インタビュー

圧倒的なボリュームのキングギドラ! 生物学的考察が楽しい体の構造

 キングギドラはゴジラ以上に複雑な内容になっている。パーツも特に羽のパーツが大きい。キングギドラはコウモリのように骨の間に皮膜がある羽を持っているが、その骨格をパーツで表現している。

 また、「3つの首に2つの尻尾」という、非常に複雑な体をしたこの怪獣が、骨格標本になっているのがやはりとても面白い。3つの背骨を持ち、中央が腰とつながっていて、左右は尻尾につながっている。「体の制御は中央の頭がやっているのかな?」など、生物学的な考察ができるのも楽しい。

【キングギドラの組み立て】
ゴジラに比べると大きめのパーツが多いキングギドラ
こちらもまずジョイントを作っていく
首は基部と頭の接続部分にジョイントを使用
首パーツ3つそれぞれ違いがあり、左、右、中央の指定がある
腰パーツ、足をはめ込んでいく。背骨が3本あり、2本の背骨がそのまま尻尾につながっているのが面白い
大きい羽パーツ。キングギドラはこの骨の間に皮膜を張っているのだ
付け根のジョイントだけでは羽パーツの重さに負けてしまう。支えることでポーズがとれるが、瞬間接着剤やパテで固定してしまうという選択肢もありだろう
特徴的な先端のふさふさした感じを表現している尻尾パーツ
付属台座以外のアームなどで羽を固定するとさらにポージングが決まる!

 キングギドラの場合羽パーツの重量が大きいので、ディスプレイをするためには工夫する必要がある。ポーズを決めたら瞬間接着剤などで固定するというのも良いかもしれない。

 腕に覚えのあるモデラーなら真鍮線を通すなどガレージキットの要領でポーズを工夫し、そこからパテで形を整えれば、キングギドラの首をもっとダイナミックに動かすというように、ポーズをさらに追求できそうだ。

 特にキングギドラは造形、ボリューム、何よりコンセプトで満足感の高いフィギュアだと感じた。1,000円(税込)という、ガシャポンの値段としては高額に感じるかもしれないが、組み立てフィギュアとしてはお得な商品と言える。次ページでは、この「ゴジラノホネ」のバックボーンを深掘りしていきたい。

【ディテールをチェック】
3つ首に羽と圧倒的なボリュームのキングギドラ
その分重量があり、特に羽を支えるのが難しく、付属のスタンド以外にも様々なものを活用してみた
【対決シーン】
大迫力の対決場面が演出できる。ポーズをしっかり決めた上で、各関節を固定し、ジオラマにすると楽しさはもっと膨らむだろう