インタビュー
「西川伸司プロデュース 究極可動 ゴジラノホネ」レビュー/インタビュー
ゴジラの骨の形はこれだ! 解釈とポージングが楽しいガシャポンフィギュア
2021年7月31日 00:00
- 【西川伸司プロデュース 究極可動 ゴジラノホネ】
- 開発・発売元:バンダイ
- 発売:7月3週
- 価格:1,000円(税込)
- ジャンル:プライズフィギュア
- 全高:ゴジラ約105mm / キングギドラ約150mm
- 全4種:「ゴジラ bone color」、「キングギドラ bone color」、「ゴジラ clear red」、「キングギドラ clear yellow」
昔も今も夏は"恐竜"が人気だ。夏休みの子供達に向け、様々な場所で恐竜関係のイベントが行なわれる。そのイベントの目玉は恐竜の骨格標本。巨大な恐竜の化石を復元した骨格標本は「大昔に本当にこんな動物がいたのか」と子供ならず大人までもワクワクさせられる。夏休みと言うこともあるが、夏の暑さが恐竜が生息したであろう太古の地球の気温を思い起こさせるのだろう。夏は恐竜の季節だ。
そして今回取り上げるカプセルトイ「西川伸司プロデュース 究極可動 ゴジラノホネ」は、"ゴジラ"と"キングギドラ"を骨格標本のようにホネの形で組み立てられるフィギュアである。初代ゴジラは超兵器「オキシジェンデストロイヤー」によって骨になるなど、ゴジラには骨のイメージもある。注目されるのも納得の商品だ。
今回の商品をプロデュースした西川伸司氏は漫画家・デザイナーであり、「ゴジラvsビオランテ」以降のゴジラ作品に関わり、様々な特撮作品に参加している。「SSSS.DYNAZENON」の怪獣デザインなども手がけ、筆者も「超合金 魂MIX メカゴジラ(生頼範義ポスターVer.)」でインタビューしている。西川氏が込めた想いも気になるところだ。
今回、商品のサンプルをいただき、開発者に企画の経緯などのインタビューをすることができた。まず商品の紹介をしてから、開発者にこの商品の企画経緯や、西川氏の思いなど気になる点をインタビューしていきたい。とてもユニークでカッコイイ商品である。
ホネでありながらちゃんとゴジラ! パワフルさと怖さがしっかり伝わる
「西川伸司プロデュース 究極可動 ゴジラノホネ(以下、「ゴジラノホネ」)」はゴジラとキングギドラをモチーフにしたフィギュアである。骨格標本さながらの「bone color」と、ゴジラは真っ赤な「clear red」、キングギドラは黄金の体表を思わせる「clear yellow」の全4種となっている。今回は「bone color」の2体を組み上げていく。
「ゴジラノホネ」のフィギュアは各関節が可動するアクションフィギュアだ。パーツ量は結構多く、ビニールに様々なパーツが分けて包装されている。組み立てマニュアルは同梱されておらず、ミニブック(同梱された紙)のQRコードを読み込むことで専用ページで見ることができる。
組み立てそのものはシンプルだが細かいパーツもある。まずやることは「関節パーツ作り」。2つのパーツを組み合わせ、ジョイント部分を作る。ゴジラの場合は大きなジョイント9個、中ジョイント4個を組み立てる。これで各骨をつないでいくこととなる。
「bone color」は骨格標本を思わせる質感が楽しい骨のモールドは細かく、本物の恐竜骨格を思わせるリアリティが感じられる。組み立てそのものはシンプルだが、ラジオペンチでジョイントをしっかり固定し、骨格パーツにねじ込むという感じで組み立てていった。肋骨あたりのパーツなどは力を込めると壊れてしまいそうだが、しっかりしておりジョイントをぐいっとねじり入れても大丈夫だった。
ゴジラに関しては太い足、長い尻尾、そしてなにより複雑な背びれが面白い。背びれは骨だったのか、という驚きも楽しい。そして何より顔だ。目の上が分厚く、骨格でありながら「これぞゴジラの顔」となっているのが楽しい。
口にも関節が仕込まれていて大きく口を開くことができる。ジョイントを動かすことで頭を天に向け、吠えるゴジラのおなじみのポーズをとらせることも可能だ。各関節を調整し、ゴジラがするような動きを追求するのも、ゴジラがあまりやらないポーズをとらせるのも楽しい。フィギュアには簡易スタンドも付属しているが、手持ちのスタンドなども活用してバランスをみつつポーズを探っていきたいところだ。
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