インタビュー

「METAL BUILD 」シリーズ「ガンダムアストレアII」&「プロトザンユニット」インタビュー

2ndシーズンへの継承、ダブルドライヴの進化を促す武装

【METAL BUILD ガンダムアストレアII】

魂ウェブ商店にて5月26日19時 受注開始予定

10月 発送予定

価格:24,200円(税込)

【METAL BUILD プロトザンユニット】

魂ウェブ商店にて5月26日19時 受注開始予定

10月 発送予定

価格:7,150円(税込)

 BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部のフィギュアブランド「METAL BUILD」シリーズより「ガンダムアストレアII」とオプションパーツ「METAL BUILD プロトザンユニット」が立体化される。予約受付は本日5月26日19時より通販サイト「プレミアムバンダイ」にて開始される。

 「METAL BUILD」は「超合金(ダイキャスト)の質感」と「作品に応じたデザインアレンジ」が融合した究極を追求する完成品トイブランド。

 そして、「METAL BUILD」と「機動戦士ガンダム00」によるオリジナルストーリー「機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle(リビルドクロニクル)」に登場する試験機「ガンダムアストレアII」が満を持して立体化。6月、7月発売予定のプレミアムバンダイ限定商品「METAL BUILD GNアームズ TYPE-E」のPVにてその姿が公開された。

 さらに、東京・秋葉原のフラッグシップショップ「TAMASHII NATIONS STORE TOKYO」にて本日5月26日より開催のイベント「TAMASHII NATIONS WORLD TOUR -TOKYO」にて展示もされている。

【「機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle」 EPISODE GN ARMS】

 今回、本商品の受注を前にコレクターズ事業部で「METAL BUILD」シリーズの企画を担当する洲崎氏にインタビューを行った。洲崎氏の語る「METAL BUILD ガンダムアストレアII」の魅力や開発の経緯、商品ギミックなど、オススメポイントを聞いてみた。合わせて「TAMASHII NATIONS WORLD TOUR -TOKYO」の展示品写真も掲載する。

「ダブルドライヴ」の可能性を引き出す試作モビルスーツがロールアウト

 「ガンダムアストレアII」は、「機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle」に登場するモビルスーツだ。外伝作品「機動戦士ガンダム00P」にて登場した「ガンダムアストレア」は「ガンダムエクシア」のプロトタイプ機として登場し、今回の「機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle」では新たな技術「ダブルドライヴ」に対応した機能を備えた機体となっている。

 シンプルな外観に左右非対称のデザイン、そして、「ガンダムエクシア」を彷彿とさせる意匠も各所に見受けられる。

 「METAL BUILD」シリーズでは2018年に「METAL BUILD ガンダムアストレアTYPE-F用“アヴァラングダッシュ”OPセット」、2019年に「METAL BUILD ガンダムアストレア+プロトGNハイメガランチャー」、2021年に「METAL BUILD ガンダムアストレアTYPE-Xフィンスターニス」と多彩なバリエーションが展開された。

「METAL BUILD ガンダムアストレアTYPE-F用“アヴァラングダッシュ”OPセット」(2018年11月プレミアムバンダイ限定商品)
「METAL BUILD ガンダムアストレア+プロトGNハイメガランチャー」(2019年6月プレミアムバンダイ限定商品)
「METAL BUILD ガンダムアストレアTYPE-Xフィンスターニス」(2021年12月プレミアムバンダイ限定商品)

 そして、「ガンダムアストレアII」に対応したオプションパーツ「METAL BUILD プロトザンユニット」は斬撃を主体とした武装となっている。斬撃の他にも組み替えることでライフルモードにできるなど「ガンダムダブルオー」の戦闘スタイルを彷彿とさせる運用思想も取り込まれている。

【METAL BUILD ガンダムアストレアⅡ/ プロトザンユニットPV】
【「機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle」 EPISODE ASTRAEAⅡ】

1stシーズンから2ndシーズンへの“橋渡し”的な機能を搭載した「アストレアII」

――「METAL BUILD ガンダムアストレアII」、「プロトザンユニット」立体化の経緯をお聞かせください。PVで姿はありましたが、立体化の決め手は何だったのでしょうか?

洲崎氏:「Revealed Chronicle」(「機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle」)は当初より「アストレアII」、「ダブルドライヴ」をメインに据えた構想からスタートしておりまして、前回映像で少しお見せしてはいたのですが、今回やっと正式にお披露目できた形です。

この機体は、アニメの水島精二監督、黒田洋介様、スタジオオルフェの千葉智宏様により、TV作品の空白を埋める機体として設定して頂き、デザイン面でもメカニックデザインの海老川兼武様に、フォルムだけでなく、トイギミック面でも練りこまれた、アシンメトリーの非常に魅力的なデザインを頂きました。今後のMETAL BUILD『機動戦士ガンダム00』シリーズの中核に据える機体ですので、是非お手に取って頂ければと思います。

「アストレア」の名を受け継いで、ダブルドライヴ試験機として開発された「ガンダムアストレアII」

洲崎氏:そして「プロトザンユニット」については、ダブルドライヴが可能にした高出力装備、となりまして、TVの1stシーズンから2ndシーズンにかけての武装の橋渡しになる様な存在となっています。双剣、大剣、ライフルモードが設定されて、本体への装備の仕方にもバリエーションが持てますので、是非様々な遊び方で楽しんで頂きたいと思います。

「プロトザンユニット」のメイン武装となるGNDバスターソードIIIは様々な形態で運用できる

――2019年に展開された「METAL BUILD ガンダムアストレア」と今回の「METAL BUILD ガンダムアストレア2」との違いをお聞かせください。

洲崎氏:設定面では「ダブルドライヴ」システムを搭載した試験機、の側面が最も異なる点です。この機能により高出力の装備の運用が可能になる、という事で、従来よりも大型の武装や、バリエーションの多彩さなどをお見せしていく予定です。

――なるほど。では、「METAL BUILD」ならではのギミックや遊びの違いはどうでしょうか?

洲崎氏:商品面では、最初のMETAL BUILD「ガンダムダブルオーセブンソード」(2011年3月一般販売)から10年を経て開発しました「完全新規機体」ですので、従来の数々の武装はもとより、今後発売予定の商品との圧倒的な互換性を備えた商品となります。お手元の商品とも色々な形で連携可能ですので、是非お試しください。

「METAL BUILD ダブルオーガンダム セブンソード」(2011年3月一般販売)

――「METAL BUILD ガンダムアストレアII」の特にみてほしいギミックや可動部分についてお聞かせください。

洲崎氏:前述しました拡張性の高さが一番ご覧いただきたい部分ではございますが、個人的には今回海老川様にデザイン頂いたアシンメトリーの面白さを是非ご覧いただきたいです。角度によってエクシアの後継機としての側面、ある面ではダブルオーに繋がる試験機としての側面、デュナメスの装備を纏う事でロックオンの機体らしさを持ったりと、様々な性格を演出できる機体となっております。

撮影時この見映えの多彩さが非常に面白く、どの表情を撮影すべきか悩ましかったほどです(笑)。

左肩に増強されたGNコンデンサ、左前腕部装甲、頭部アンテナなどアシンメトリーのシルエット
増強された装甲によって力強い印象を与える
背部にマウントしたGNDビームサーベルを手にする動作も可能

洲崎氏:商品面では第一弾より設計を担当しております、弊社設計担当、山本の現時点での到達点でもありますので、合金の輝きの見せ方や、シンプルな面構成での情報量の構築など、ここまでの累積されたノウハウがいかんなく発揮されていると自負しております。

また彩色面でも、カラーコーディネイターの広瀬様に、これまでのシリーズとは若干異なる色合い/艶感を表現頂いておりますので、実物を手に取ってじっくりと眺めて頂ければと思います。

細身のシルエット、試験機らしいグレーを基調としたカラーリングでマイスターのガンダムとは異なる存在感を放つ

――「ガンダムアストレアII」で目指したコンセプトをお聞かせください。

洲崎氏:『機動戦士ガンダム00』に登場するMSは、キャラクター性のしっかりした機体が多い事も特徴だと捉えております。その為、例えば装備を変更して遠距離仕様や格闘戦仕様などに振り分ける、といった、玩具的な楽しみ方では魅力を引き出せない側面がございました。

「アストレアII」については、その装備の運用の仕方で様々な性格を持つことができる、プレーンでありながら多彩にシルエットを変化できる機体として、海老川様にデザイン頂きました。とても難易度の高いお話だったと思うのですが、この様な素敵なデザインを頂き、本当に感謝しております。従来の装備にも勿論対応しておりますし、GNアームズにも合体可能ですので、お手元で様々な組み合わせを楽しんで下さい。

「METAL BUILD ガンダムアストレア用高機動試験装備」(2019年10月プレミアムバンダイ限定商品)
「METAL BUILD GNアームズ TYPE-E」(2023年6月プレミアムバンダイ限定商品)
「METAL BUILD ガンダムデヴァイズエクシア」の武装を装着することもできる
「METAL BUILD ガンダムデュナメス&デヴァイズデュナメス」の装甲を左肩のGNコンデンサに装着し、シルエットを大きく変化させることもできる

――「プロトザンユニット」のプレイバリューや設定についてお聞かせください。これまで「ガンダムアストレア」用の装備として「高機動試験装備」、「プロトGNハイメガランチャー」とそれぞれ違ったビジュアルと戦闘コンセプトがありますが、「プロトザンユニット」ではどのように展開されますか?

洲崎氏:今回は、まずお客様に「アストレアII」を手にとって頂きたいと考えまして、シンプルな構成ながら、様々な運用が可能で、フォルムも多彩に変更できる「プロトザンユニット」を選択致しました。

「METAL BUILD ガンダムアストレアII」に装着できる「METAL BUILD プロトザンユニット」
大剣の他、取り回しがきく双剣モード

洲崎氏:背部への装備、肩部への装備でも異なるシルエットが楽しめますし、大剣の迫力やライフルモードの取り回し等「アストレアII」の魅力を感じて貰うのに一番の装備だと考えております。宣材写真でもご用意しましたが、肩に装備するとダブルオークアンタを彷彿とさせる面もあり、まさに空白の時間を埋めるミッシングリンクを感じて頂けると思います。

GNコンデンサに装着すると「ガンダムダブルオークアンタ」のようなシルエットに

――「プロトザンユニット」で一番見てほしいところをお聞かせください。

洲崎氏:ダイキャストフレームの輝きなどは勿論なのですが、個人的に今回特にご注目頂きたいのはアタッチメントパーツによるライフルモードです。ザンユニットは斬撃武器としての側面がメインではあるのですが、今回海老川様よりご提案頂いた、アタッチメントを装備してのライフルモードを備える事で、更に自由度の高い遊びが生まれました。

GNDバスターソードIIIのライフルモード。大型の砲身をどっしりと構えた姿が印象的

――「METAL BUILD ガンダムアストレアII」、「プロトザンユニット」の開発で苦労された点はありますか?

洲崎氏:デザインや造形、彩色面でクリエイターの皆さまに沢山のアイデアを頂いているのですが、玩具企画者として、今回のこの互換性の塊の様な機体を、十分な精度と強度で設計するのは、非常に難しい仕事だったと想像しております。設計の山本にも深く感謝しております(笑)。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。

洲崎氏:「ダブルオーセブンソード」発売より10年。水島監督、海老川様をはじめ様々な方のご協力を得て、METAL BUILD発となる完全新規機体をお披露目する事ができました。この可能性の塊の様な機体で、皆さまに今までとは異なる、バリューを届けることができると確信しております。これからも驚きのある展開をご用意しておりますので、是非、この機会にお買い求め頂き、これまでの商品も、これからの商品も、存分に楽しんで頂ければと思います。引き続きMETAL BUILD『機動戦士ガンダム00』シリーズをよろしくお願い申し上げます。

――ありがとうございました。


 「機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle」で1stシーズンと2ndシーズンを繋ぐ「METAL BUILD ガンダムアストレアII」と「METAL BUILD プロトザンユニット」。

 新技術となるダブルドライヴの発展と2ndシーズンの「ガンダムダブルオー」を彷彿とさせるシルエットが、「METAL BUILD」シリーズならではの濃密なディテールと拡張性で造形されている。また、PVでも更なる装備のシルエットも公開され、「ガンダムアストレアII」の新たな姿にも期待したい。

 また、腕の関節部にあるクリアパーツや脚部の露出した金属パーツなど「METAL BUILD」ならではの表現も必見。「TAMASHII NATIONS STORE TOKYO」にて展示されているので、その細やかな表現にも注目してほしい。

【プレミアムバンダイで購入】

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