インタビュー
この立体化を待っていたんだ! 「METAL BUILD クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」インタビュー
新規のエフェクトパーツにこだわりの彩色に注目
2023年4月26日 00:00
- 【METAL BUILD クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)】
- 4月26日16時より予約開始
- 9月 発送予定
- 価格:26,400円(税込)
- プレミアムバンダイ限定商品
BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部のフィギュアブランド「METAL BUILD」シリーズより「クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」が立体化される。予約受付は本日4月26日16時より通販サイト「プレミアムバンダイ」にて開始され、発送は9月、価格は26,400円(税込)。
「METAL BUILD」は「超合金(ダイキャスト)の質感」と「作品に応じたデザインアレンジ」が融合した究極を追求する完成品トイブランド。
そして、2019年1月にマンガ「機動戦士クロスボーン・ガンダム」よりキンケドゥ・ナウが駆る海賊モビルスーツ「クロスボーン・ガンダム X1」が「METAL BUILD」で立体化され、大きな話題を呼んだ。原作を再現したデザインやギミック、特徴的なマント型の装備「ABCマント」やフェイスオープン機構に加え、「METAL BUILD」オリジナルギミックとして鳥型偵察兵器「ビリー」の登場など鮮烈なデビューを飾った。
その後もザビーネ・シャルが乗る2番機「クロスボーン・ガンダム X2」、主人公であるトビア・アロナクスが乗る3番機「クロスボーン・ガンダム X3」と初期の3機が立体化。そして、続編となる「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」から待望の「クロスボーン・ガンダム X1 フルクロス」や「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」から「クロスボーン・ガンダム X-0 フルクロス」と続々と展開されてきた。
今回、本商品の受注を前にコレクターズ事業部で本商品の企画を担当する洲崎氏にインタビューを行った。洲崎氏の語る「METAL BUILD クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」の魅力や開発の経緯、商品ギミックなど、オススメポイントを聞いてみた。
受け継がれる「クロスボーン・ガンダム X1」にかつてのX3の魂が宿る改修機
インタビューに入る前に「クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」について紹介していきたい。
「クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」はマンガ「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」にて登場した「クロスボーン・ガンダム X1」の改修機に当たる。本作での敵である木星帝国の新たな総統光のカリストと影のカリストが計画する木星圏からのコロニーレーザーによる超長距離狙撃“神(ゼウス)の雷”計画を阻止するため、主人公トビア・アロナクスたちが立ち向かうストーリーとなっている。
その中で影のカリストが駆る「インプルース・コルニグス」の襲撃によって大敗を喫した「クロスボーン・ガンダム X1」に奇跡的に残っていた、かつてのトビアの愛機「クロスボーン・ガンダム X3」のパーツを合わせて改修されたのが「クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」だ。X3のボディーカラーである鮮やかな青色や腕の「Iフィールド発生装置」とその特徴と武装が引き継がれた。
そして、フィギュアブランド「METAL BUILD」シリーズでは、ハイクオリティの造形に加え、フレームパーツに一部金属パーツの使用やアレンジデザインなど立体物ならではのアプローチで、新たな解釈や遊びの広がりを見せている。
本商品ではそれら特徴を活かしつつ、これまで発売されてきた「METAL BUILD クロスボーン・ガンダム」のノウハウが息づく立体化となっている。
こだわりの継ぎはぎカラーリングに新規エフェクトパーツで原作の魅力を再現
――今回「METAL BUILD クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」の開発経緯をお聞かせください。「クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」が立体化した決め手は何でしょうか?
洲崎氏:パッチワーク(「クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」)は、主人公のトビアが強力な敵に敗れてしまった後、自身の初期愛機X3のパーツをまとった形で再起する、という非常にドラマチックな機体と感じていまして、「いつか商品化を!」と常々考えていました。
今回の商品化については来年2024年が「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の30周年という事もあり、この機会にぜひ商品化したい!と思いこの機体を選定しました!
――今回のパッチワークでは、ギミックや可動機構などで工夫されたところはありますか?
洲崎氏:パッチワークはフルクロスなどの装備と比較すると、若干シンプルに見える分、X3=トビアの代名詞でもある「Iフィールド発生」のエフェクトを新規で造形しております。
物語の中での、敗北からの再起、という意味でも、素手でのポージングが印象的に見えてくれればと考えております。
――デザイン面で特に注力したところはどこでしょうか? X1とX3のカラーリングで独特のカラーリングとなっているパッチワークですが、彩色でこだわった部分や質感の違いについてお聞かせください。
洲崎氏:一番ご覧いただきたいのは彩色ですね。ほぼ全身を塗装しているMETAL BUILDならではの、普段「白色」で表現される装甲部分も機体によって変更してあります。
“継ぎ接ぎ”となった事で、歴戦の雄姿を再現したスカルハート部分と、新品の予備パーツで構成されたX3部分の差異が非常に際立つ形になるのは、この商品ならではの楽しみ方だと感じています。
――新たに造形されたIフィールド発生時のエフェクトパーツの楽しみ方や“ここを見てほしい”、“こんな遊び方ができる”などのおすすめのポイントをお聞かせください。
洲崎氏:こちらのエフェクトパーツはX3発売時にも、沢山ご要望を頂いたパーツでしたので、今回、このような形でお届けできて嬉しいです。是非、お手元にX3をお持ちのお客様はそちらと組み合わせても遊んで頂けますと幸いです。
――開発で苦労された点などはありましたか? 劇中イメージを大切にしつつ、「“原作とのイメージバランス”を取るのが難しかった」のようなことがあればお聞かせください。
洲崎氏:一番気にしたのは、彩色の差異を残すか、トータルでのカラーコーディネイトを図るか、の点でした。商品としての見映えは後者の方が良いかとも思うのですが、このMSの性格、改修もままならない、苦境からの戦い、の意味合いでも、彩色の面でも“継ぎ接ぎ”を意識させる仕様としました。
結果、非常に味わい深い外観が表現できましたので、このアンバランスな雰囲気を是非皆さまにも楽しんで頂きたいと思います。
――「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」を強くイメージした箇所はありますか? 「クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」の“ここが好き!”というポイントやシーンなどもありましたら、合わせてお聞かせください。
洲崎氏:個人的にはやはりキンケドゥのX1とザビーネのX2、そして若き主人公トビアのX3が縦横無尽に活躍する一作目が印象深いのですが、その上で「鋼鉄の7人」では、トビアが、キンケドゥの跡を継ぎ、そして挫折、更に再起からのフルクロス、とトビアの試練と成長を描かれていたのかと感じています。
勿論、フルクロスなどが人気ではあるのですが、このパッチワークこそ作品を象徴する機体と感じています。どんな苦境でも、飄々としていながら、決して諦めないトビア、素敵ですよね。
――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします
洲崎氏:長谷川裕一先生にご監修頂き、ビリーと布製マントで臨んだX1から、皆さまにご好評頂き、遂にここまで商品展開ができました。最初のPVで辻谷耕史さんと梁田清之さんに声を吹き込んで頂き、スタッフ一同、感動した事を覚えております。
そして山口勝平さんに成長したトビアを演じて頂き、正に、「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の物語を体現する様に、時系列を追って商品展開をさせて頂いてきました。来年2024年は遂に30周年を迎える、との事でMETAL BUILDでも皆さまに驚いて、楽しんで頂ける企画を進めて参りますので、是非ご期待下さい!
――ありがとうございました
「METAL BUILD」シリーズで紡がれる「クロスボーン・ガンダム」の系譜。そして、キンケドゥからトビアへ継承された「クロスボーン・ガンダム X1」の再起のドラマが胸を熱くさせるパッチワークがいよいよ立体化される。
独特のカラーリング再現、腕のIフィールドエフェクトパーツなどギリギリの激戦を演出する魅力的なパーツと共に「METAL BUILD クロスボーン・ガンダム X1(パッチワーク)」を堪能してほしい。
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