ニュース

マルイ新発表のBBエアーリボルバー「M1851」は、モデルガンのように分解でき、こだわりたっぷり!

【東京マルイフェスティバル 2024】

開催期間:11月9日(10時~18時)~10日(10時~16時30分)

場所:ベルサール秋葉原 1F

 「東京マルイフェスティバル 2024」の大きな目玉はBBエアーリボルバー「M1851」。マルイは"西部劇の銃"としてSAA(シングルアクションアーミー)をモデルアップし人気を博していたが、SAAに続く西部開拓時代の銃となる。

 本商品はSAA同様ハンマーを起こすだけで空気を圧縮し、引き金を引くことでBB弾が発射されるエアーコッキングガンだ。対象年齢は10歳以上となる。発売日、価格は未定。

 実銃の「M1851」は正式には「コルト M1851 ネイビー」と呼ばれる。ネイビー(海軍)と名付けられている由来は、1843年テキサス共和国(後にアメリカに併合)の海軍が"カンペチェの戦い"においてコルトの銃を多く購入したことに感謝して、M1851のシリンダー部分に戦争の勝利の情景を彫り込んであることに由来する。この特徴的な彫刻をBBエアーリボルバー「M1851」でもレーザー彫刻によって再現している。

海軍の勝利を祝った彫刻をレーザー彫刻で再現
銃の鉄の質感や、木のグリップなど、樹脂製でありながら塗装や表面処理で雰囲気にもこだわっている

 実銃のM1851は、「カートリッジ」発明前の拳銃である。カートリッジとは現代の銃が採用している金属の筒の頭に弾丸をセットし、筒内部に発射薬、尾部に発火薬を備えている。カートリッジの発明により、再装填が容易でそれ以前の銃とは比べものにならない連射が可能になった。SAAが大きく普及したのはカートリッジの発明、普及も背景にある。銃の利便性を大きく向上させた発明なのだ。

 M1851はカートリッジ前、「パーカッション式」と呼ばれる方式をとっている。パーカッション式は発火薬をキャップに詰め、後ろからハンマーでたたくことで発火する機構。パーカッション式リボルバーは火縄銃などで銃身に詰めていた火薬と弾丸をシリンダーに詰め、尾部にパーカッションを装着することで銃の発射機構を劇的に小型化したことにある。シリンダーを回転させることで装薬などの手間をかけずに連射できるのだ。

内部機構が見える特別モデル
SAAのようにカートリッジは使わないが、安定した射撃を実現する
SAAのようにカートリッジは使わないが、安定した射撃を実現する

 東京マルイはこのパーカッション式の銃の機構をエアリボルバーで再現する。SAAはカートリッジ型の薬莢にBB弾を装着していたが、こちらはシリンダーにBB弾を装填する形となる。実銃同様銃身の下にある「ローディングレバー」で弾をシリンダーの奥に押し込むことが可能だ。シリンダー尾部にはパーカッション火薬を模した真鍮製のキャップを装着。この金色がアクセントになり、外観に特別な印象を与えている。

 本商品は一部に金属を使用した樹脂製だが、内部メカにも金属を使用しておりずしりと重い。またグリップ部分は木のような感触と見た目を実現している。こういった質感や発射機構などはSAAでの技術が活かされている。

 本商品の非常にユニークなところは実銃同様祭装填に手間がかかるところだ。弾を込めるため、銃を"分解"する必要がある。銃前部にある留め金を外すことで銃身部分が外れ、シリンダー部分が取り外せるようになる。この銃身に弾を込め、尾部にパーカッション火薬風の真鍮キャップをセットする。この後実銃ではしっかりと弾と火薬をセットするためにローディングレバーで弾を押し込むのだが、BBエアーリボルバー「M1851」でもこの動作が楽しめる。

実銃同様、ローディングレバーが作動
留め金を反対側を押すことで外し
銃身が取り外せる
シリンダーを外してBB弾の装填ができる

 実銃同様BBエアーリボルバー「M1851」は6発撃つと弾切れ、装填には非常に手間がかかる。理論上は弾を装填したシリンダーを複数持ち運べば銃身を取り外して交換することで速いリロードが可能だ。ちなみに映画「ペイルライダー」ではパーカッション式リボルバーで、素早くシリンダーを交換し再射撃を行うシーンがある。BBエアーリボルバー「M1851」ではスペアのシリンダーが発売されるので、実際にサバイバルゲームでリロードアクションを試すのも楽しそうだ。

スペアシリンダーも発売予定

 BBエアーリボルバー「M1851」はシリンダー部分に特に強いこだわりを感じる。名前の由来となるリボルバー部分の彫刻に加え、パーカッション部分を真鍮製のパーツで再現、質感もモデルガンさながら、しかも分解、シリンダーの装填機能とまさに"銃の模型"といえるこだわりに満ちている。

 今回試作品を触ってみてその機構の面白さ、撃つだけでなく、機構を触る楽しさ、銃の構造やデザインをじっくり見る楽しさが感じられた。これまでの製品以上に手にして眺めて、動かすのが楽しい商品だ。はやく商品を手にしたい。

古式銃は独特の魅力がある。西部劇ファン以外も要チェックだ