レビュー

オプションパーツ「METAL BUILD ソードストライカー/ランチャーストライカー」レビュー

装備によって大きく雰囲気が変わる魅力、全て装備した最強状態にも挑戦

【METAL BUILD ソードストライカー】

ジャンル:オプションパーツ

開発・販売元:BANDAI SPIRITS

価格:8,250円(税込)

発売日:2020年12月

【METAL BUILD ランチャーストライカー】

ジャンル:オプションパーツ

開発・販売元:BANDAI SPIRITS

価格:8,250円(税込)

発売日:2020年9月

 「ストライクガンダム」は、“ストライカーパック”という各種オプションパーツで様々な戦場に対応できるように設計された試作型MSである。登場作品「機動戦士ガンダムSEED」においては主に「エールストライク」、「ソードストライク」、「ランチャーストライク」の3つの装備が使用された。設定上はその他のパックもあり、ゲームやプラモデルなどで再現されている。

【METAL BUILD エールストライクガンダム】
シリーズの起点となる「METAL BUILD エールストライクガンダム」は、2018年8月発売

 アクションフィギュアシリーズ「METAL BUILD」においては、「オルタナティブストライク」というブランド名が提示され、ベースとなる「METAL BUILD エールストライクガンダム」のみならず、その後発売された「METAL BUILD ストライクガンダム」、「METAL BUILDガンダムアストレイ レッドフレーム改(オルタナティブストライク ver.)」、「METAL BUILD ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドリバイ」にも対応するオプション装備として現在も展開している。

 最初の「METAL BUILD エールストライクガンダム」が発売されたのが2018年8月、2年半以上もオプションパーツが展開し続けるシリーズというのはユニークなのではないだろうか。2月には最新の「METAL BUILD ライトニングストライカー」も発売となる。

【METAL BUILD ライトニングストライカー】
「METAL BUILD ライトニングストライカー」は、2月発売予定だ。プレミアムバンダイ専売のため残念ながら受注は締めきられている

 今回は2020年9月に発売された「METAL BUILD ランチャーストライカー」と、12月に発売された「METAL BUILD ソードストライカー」をまとめて紹介したい。「METAL BUILD ストライクガンダム」が装備することで、異なるカッコ良さを堪能できる。さらに「エールストライカー」と合わせた3つの装備の“てんこ盛り”状態にもお見せしたい。

【METAL BUILD ストライクガンダム】
“素体”となるストライクガンダム。これに各種ストライカーパックを装着させるのだ

巨大な剣によるケレン味が最高の魅力、「METAL BUILD ソードストライカー」

 見た目がひときわ派手な「METAL BUILD ソードストライカー」から紹介していこう。この装備はストライクガンダムに強力な近接戦能力をもたらす装備である。最大の特徴は“対艦刀”と呼ばれるカテゴリーの武器「シュベルトゲベール」である。その名の通り戦艦さえ切断できそうな巨大な片刃の両手剣で、刃部分はレーザーとなっている。

 さらにこの装備は左肩にアーマーとそれに取り付けられた“ビームブーメラン”、「マイダスメッサー」、盾にケーブルのついたクローを射出する機能を持たせた「パンツァーアイゼン」という武器を持っている。バックパックは剣を収めるアームと、ストライクガンダムの動力源となるバッテリーを搭載している。

 「ガンダムSEED」の世界は「ニュートロンジャマー」の影響で核動力が使えなくなっており、MSはバッテリー動力となっている。ストライクガンダムは各種ストライカーパックを交換することでバッテリーを交換でき、行動時間の延長が計れるというわけだ。

【ソードストライクガンダム】
巨大な剣が最大の特徴。アーマーは左腕に集中している
パーツ類。パッケージにはさらに他の機体への接続パーツと、台座パーツが同梱されている

 「METAL BUILD ソードストライカー」は、本体同様オリジナルであるアニメ版と比べ大きなアレンジがされている。ディテールが細かく描き込まれ、メカニカルな雰囲気が大きく増している。肩アーマーを装備し、背中に巨大な剣を背負った「METAL BUILD ソードストライクガンダム」はマッシブな雰囲気がもたらされ、非常にカッコイイ。特に左肩アーマーと盾が目立つ上半身のショットがノーマル状態のストライクガンダムと情報量が変わって楽しい。

【ソードストライカーパック】
一気にディテールが増した左半身が魅力
左肩の金具でアーマーを噛ませて固定
背中のバッテリーは開閉ギミックを搭載

 肩アーマーに接続されたブーメラン・マイダスメッサーは基部が回転し、武器を引き抜く位置に移動させられる。ビームサーベルのような大型のビーム刃エフェクトをつけられて大迫力だ。肩アーマー接続はストライクガンダムの肩部分のジョイントで挟みこむ設計になっており、きちんとホールドするのが楽しい。

【マイダスメッサー】
左肩のビームブーメラン・マイダスメッサーは取り外しをイメージしたアクションも

 盾に取り付けられたパンツァーアイゼンもクローを展開すると内側のギザギザのストッパーが現われて凶悪な雰囲気となる。射出状態を再現できるワイヤーはかなり硬質の芯が入っていて、曲げられる上にクロー部分を保持できるという優れものだ。

【パンツァーアイゼン】
クローを射出するパンツァーアイゼン

 そして最大の特徴である両手剣・シュベルトゲベールは、なんとここからさらに刃を延ばすことができる。ビーム刃エフェクトは長いものと短いものが付属、さらに柄頭からのビーム刃も長めなのでケレン味が素晴らしい。ソードストライクガンダムはやはりこの長い刀を振り回すポーズを取らせるのが楽しい。

【シュベルトゲベール】
巨大な剣・シュベルトゲベールは刃を延ばしてさらに巨大な剣となる
【ポーズ集】
巨大な剣は振り回す姿をさせるだけですごく楽しい
様々な装備を使いこなす姿を追求するのも面白い

 ストライクガンダムは、様々なストライカーパックでその姿と戦い方を変える。次ページではソードストライカーと対になるランチャーストライカーを紹介したい。さらにエールと3つの基本ストライカーパックが揃った今だからこそできる遊びもしていこう。