レビュー

創造することで想像を超えていく「レゴ ポルシェ 911」レビュー

緻密なメカニックが小さなピースの積み重ねで誕生する

 筆者が特に感動したのは、フロントシャフトとステアリングの連動機構だ。ステアリングをきれば、連動してタイヤも左右に動く仕掛けになっている。完成品カーモデルなどでも見る機構だが、そのメカニズムを深く触れることができる喜びと何よりも自分の手で作り出す興奮はほかではなかなか味わえない。

【組み立て:フロントシャフトとステアリング】
フロントシャフトは円柱状のパーツと細いパーツを組み合わせて作り上げる
赤い棒状のパーツが軸となっており、これを左右にひねることで各ピースと連動し端のパーツに働きかける
棒状パーツに歯車状のピースをはめ込み、ここがバイパスになるのがわかる
厚みが増し、さらに剛性を高める
シャーシ部分と組み合わせる
角度を変えることができるシャフトパーツがミソ
一連の機構を繋げるとその仕組みはもちろん、見栄えまで濃密な出来栄え

 ここからフロントパーツ、ドアパーツが完成していき、いよいよ「ポルシェ911」の外観が見えてくる。

【組み立て:フロントバンパー】
フロントのウィンカー部分
フロント下部は丸みのある曲線が再現されている
収納スペースのパーツ。キットの中でも大きいピースとなっている
シフトレバーも再現
【組み立て:ドアパーツ】
ドアパーツは2層構造で外側と内側のレイアウトをしっかり表現されいる
きっちりと組み立てパーツにはまる
ヒンジが付いたピースによって開閉が可能に
【組み立て:フロントウィンド、ダッシュボード】
ダッシュボードの基部は外観に合わせた黒と白の構成
クリアパーツでフロントガラスを再現
ダッシュボードは内装に合わせたブラウンの落ち着いた色合いとスピードメーターやタコメーターなどもプリントされたパーツで再現されている
さらに白の枠を組み上げれば一気にクラシカルな雰囲気が増す
フロントウィンドの傾斜もしっかりとでき、角張った印象が薄れた

 「ポルシェ911」の特徴である丸いヘッドライトと流れるようなボンネットは特徴を捉え、愛嬌ある顔が再現されている。その再現度の高さには、細やかな角度調整やパーツ配置がうかがえる。「ポルシェ911」の目ともいえるヘッドライトは大きく丸いデザインとなっているだけでなく、わずかに傾斜をつけた配置となっている。わずかな傾きで流線形のデザインに合わせて柔和な印象を再現している。

 また、ボンネットは細いパーツを並べて構成され、遠目からは一枚のピースで作られているような美しい線を描いている。中央のパーツには「ポルシェ」のエンブレムが印字されている。

【組み立て:ヘッドライト、ボンネット】
ボンネットよりも高い位置にあるヘッドライト部分
正面と下部についている傾斜パーツがヘッドライトの角度をしっかりと固定
ヘッドライトはヒンジピースの組み合わせで角度調整が可能に
間に収める形ではめ込み
横から見ると少し上向きになっている
ヘッドライトが完成
ポルシェのエンブレムが印字されている
滑らかな曲線を描いたボンネットパーツ

 封入されていた1~7までの小袋に入っていたピースを使って全体の6割が完成。「ポルシェ911」のボディが形になり、最初は羽のように軽かったピースが集まり、ずっしりと手ごたえのある重みが感じられるようになる。

 ここまでがタルガモデル、ターボモデルの共通組み立て工程で、ここから先は各モデルごとに使うピースが異なり、分岐点となる。

【組み立て:共通組み立て部分、完成】
ここから先の組み立てはタルガモデル、ターボモデルのどちらかを選ぶ
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