レビュー
ガンプラ「HGUC 1/144 ΞガンダムVSペーネロペー ファンネル・ミサイル エフェクトセット」レビュー
2021年4月23日 00:00
フィックスドフライトユニットを組み立てる。ペーネロペーの本番はここから!
オデュッセウスガンダムをペーネロペーにするためのフィックスドフライトユニットを組み立てていきます。オデュッセウスガンダム本体を覆いつくすほどの大きいパーツの組み立てが続きます。多くのパーツが1ピースで成形され、それを組み合わせていくことで複雑で立体的なユニットを構成していきます。
黄色のミノフスキー・フライトの噴射(?)システムの複雑な多層構造を持つフィン形状のパーツは一体成型になっていて組み立ての難易度を下げてくれるとともに情報量を引き上げる効果があって素直にカッコイイと思える部分です。仮にMGやRGで発売されるとしたら、このフィン構造はどう再現されるのかを考えるとちょっと怖い気もします。谷の部分の暗めの色でグラデーション塗装すると立体感がすごそうです。
特徴的な胸部と腰部を組み立てます。黄と赤のカラーリングもパーツ分割で再現されています。フロントアーマー裏にはファンネル・ミサイルのモールドがありました。今回のキットではファンネル・ミサイルのエフェクトパーツがありますのでそちらを取り付けてのレビューも後程お届けいたします。
これまた特徴的ではあるものの、ガンダムの記号的ではないテールスタビライザー(?)を組み立てます。組み進めると正直自分が何を作っているのかわからなくなってきますが、ガンダムにドッキングさせるととたんにカッコよくなってきます。
引き続き、ガンダムとの接続部と機首(?)となる部分を組みます。接続部の青とバーニア形状を見ると「あぁ、これはガンダムだな」と再認識できて安心します。接続部には頭部保護の部分も確認できて、こういう発見もプラモデル制作の楽しみの一つですね。有機的なラインをもつ機首の組み合わせもスムーズそのもので色分けもパーツ分割で対応していて唯一のクリアーパーツも使います。
まずは腕部・前部を組み立てます。黄のパーツはそれ一つで表裏のモールドを形成する構造になっています。表面に出た小さい部分のモールドにもなっているので作る手間が省けて一粒で二度おいしい的な設計者の意志を感じられてちょっと嬉しい瞬間でした。
続いて腕部・後部ですが、このキット最大の1ピースのパーツを使って再現されています。ですが構造は非常に簡単で前部とほぼ同じように作っていけます。グレーのメカパーツが指定の位置にしっかりはめ込めているかを確認しながら組み進めます。ランナーを確認した時点では歪みは大丈夫か?と心配でしたがさすがガンプラ、パーツはまったく問題ありませんでした。
完成!「RX-104FF ペーネロペー」
お、大きい!よくもこの複雑なデザインのモビルスーツを設計できたなぁ……というのが最初の感想でした。デザインされたのが32年も前のものですからピンピンに尖った当時の流行のデザインラインを投入した“かっこいいガンダム”的な要素が大きいわけですが現在のガンプラの技術をもってすればこうやって実現できるのですね。
このキットでもフライト・フォームへの変形を再現、残念ながらパーツ差し替えとなりますが分離してのフィックスドフライトユニットはまさにワイバーンのような形状を見事に再現しています。HGシリーズということもあってはめ込み多数となっていますのであまり各形態への変形を行わせるとヘタってくる可能性は否めませんが大きさや複雑さを見ると“すごいなぁ”という換装が沸き立ってきます。
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