レビュー

「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」レビュー

実存性とキャラクター性を両立したアクション

 完成した「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」をじっくり見ていこう。

 組み立て工程からもわかる色分けと造形。そして、オートバイのメカニカル造形の実存性とフロントパーツやマフラーのキャラクター性を感じさせるデザインの融合は、特撮作品ならではのカッコ良さを表現している。

【トライチェイサー2000】
スタンドを立てなくても、付属のパーツで走行状態でディスプレイすることができる
特徴的なフロント部分はゴールドメッキが映える流麗なデザインを再現
クウガのマークやエンジン回りの造形も作りこまれている
マフラーも輝かしいゴールドメッキ加工で存在感抜群

 可動部分はタイヤの回転に加え、フロントタイヤのハンドリング、後部のサスペンション、シフトペダルがある。

 サスペンションは大きくシートが沈み、バネの効いた躍動感が楽しめる。また、スタンドは一度取り外して、差込角度を変えることで車体を支えることができる。

 また、ハンドルの軸は初期のコンソールパネルパーツを差し込むことができる。

【可動部位】
ハンドルは左右に切ることができる
正面から見るとタイヤもしっかりと舵角をつけられる
シフトペダルはギアのアップダウンの角度をつけられる
サスペンションは強く押し込むと深く沈むため、リアリティあるギミックとなる
スタンドは一度取り外してから角度を変えることで駐車状態にすることができる
ハンドルの中央にコンソールパネルパーツを差し込むことで、初期の装備を再現できる

 そして、「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」を楽しむなら、別売りの「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」は外せない。

 ここからは「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」との組み合わせを紹介。

【スケール比較】
「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」と並べると、劇中に近いスケール感となっている

 下準備として、「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」に専用のハンドパーツを取り付ける。このパーツは「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」に付属のハンドパーツだが、手甲部分は「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」のハンドパーツのものを使用する。

【ハンドパーツ装着】
手首に手甲パーツをはめ込んで完成する
グリップを握った状態はがっちりと掴む感じではなく、少し余裕がある保持力となっている

 ハンドルを握った状態は少し余裕のある保持力のため、アクション時にハンドリングに「遊び」を持たせることができ柔軟に対応することができる。

 そして、「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」を搭乗させると、両足でつま先立ちをする形で立たせられる。設置した足先はつま先の可動によって、自然な様子となり、実際のオートバイの一時停車を再現できる。

 ステップに足をかければ、劇中の走行時を感じさせる一体感となっている。また、付属スタンドで走行状態にすることができる。

【仮面ライダークウガ 搭乗状態】
搭乗状態
踵が少し浮いた「現実感」が両商品のスケール感の一致を感じさせる
ステップに足をかけた状態
シフトペダルはつま先を下にした状態も可能

 「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」」の下部にある軸受けによって、ディスプレイベースにも対応。「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」に付属のディスプレイベースでもアクロバティックなポーズを取ることができる。

【トライチェイサー2000 ディスプレイベース対応】
トライチェイサー2000の下部にある軸受けでディスプレイベースに対応

 しかし、「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」に付属のディスプレイベースでは車体を傾けた状態(リーン)アクションが難しいため、「魂STAGE ACT.5 forMechanics クリア」など角度を柔軟に変更できるアクションベースがオススメ。

 それでも、傾けた状態だと重さに耐えられないためアクションベースに重りを置くなどの工夫が必要となる。基部さえ固定すれば、高速で駆け抜けていくバイクアクションや大きくフロントタイヤを振り上げるアクション再現ができる。その臨場感は迫力満点だ。

【アクション】
フロントタイヤを振り上げて方向転換(魂STAGE ACT.5 forMechanics クリアを使用)
大きく車体を傾けた状態(魂STAGE ACT.5 forMechanics クリアを使用)

 最後に「トライアクセラー」を持たせる。単色のため、劇中のカラーリンを再現する場合には塗装が必要となる。

【トライアクセラー保持】

 「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」はその造形とカラーリングの再現度の高さが光るキットで、プラモデル初心者にも優しいキットとなっている。単体でディスプレイしても映える出来栄えで、オートバイプラモとしても楽しめる。

 しかし、筆者としてはやはり「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」と合わせたアクションがオススメ。「トライチェイサー2000」のキャラクター性を発揮できる。

 劇中の印象的なシーン再現や颯爽と走り抜けていく「仮面ライダー」のカッコ良さが凝縮されているからだ。