レビュー
「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」レビュー
2021年11月15日 00:00
実存性とキャラクター性を両立したアクション
完成した「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」をじっくり見ていこう。
組み立て工程からもわかる色分けと造形。そして、オートバイのメカニカル造形の実存性とフロントパーツやマフラーのキャラクター性を感じさせるデザインの融合は、特撮作品ならではのカッコ良さを表現している。
可動部分はタイヤの回転に加え、フロントタイヤのハンドリング、後部のサスペンション、シフトペダルがある。
サスペンションは大きくシートが沈み、バネの効いた躍動感が楽しめる。また、スタンドは一度取り外して、差込角度を変えることで車体を支えることができる。
また、ハンドルの軸は初期のコンソールパネルパーツを差し込むことができる。
そして、「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」を楽しむなら、別売りの「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」は外せない。
ここからは「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」との組み合わせを紹介。
下準備として、「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」に専用のハンドパーツを取り付ける。このパーツは「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」に付属のハンドパーツだが、手甲部分は「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」のハンドパーツのものを使用する。
ハンドルを握った状態は少し余裕のある保持力のため、アクション時にハンドリングに「遊び」を持たせることができ柔軟に対応することができる。
そして、「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」を搭乗させると、両足でつま先立ちをする形で立たせられる。設置した足先はつま先の可動によって、自然な様子となり、実際のオートバイの一時停車を再現できる。
ステップに足をかければ、劇中の走行時を感じさせる一体感となっている。また、付属スタンドで走行状態にすることができる。
「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」」の下部にある軸受けによって、ディスプレイベースにも対応。「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」に付属のディスプレイベースでもアクロバティックなポーズを取ることができる。
しかし、「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」に付属のディスプレイベースでは車体を傾けた状態(リーン)アクションが難しいため、「魂STAGE ACT.5 forMechanics クリア」など角度を柔軟に変更できるアクションベースがオススメ。
それでも、傾けた状態だと重さに耐えられないためアクションベースに重りを置くなどの工夫が必要となる。基部さえ固定すれば、高速で駆け抜けていくバイクアクションや大きくフロントタイヤを振り上げるアクション再現ができる。その臨場感は迫力満点だ。
最後に「トライアクセラー」を持たせる。単色のため、劇中のカラーリンを再現する場合には塗装が必要となる。
「Figure-rise Standard トライチェイサー2000」はその造形とカラーリングの再現度の高さが光るキットで、プラモデル初心者にも優しいキットとなっている。単体でディスプレイしても映える出来栄えで、オートバイプラモとしても楽しめる。
しかし、筆者としてはやはり「Figure-rise Standard 仮面ライダークウガ マイティフォーム」と合わせたアクションがオススメ。「トライチェイサー2000」のキャラクター性を発揮できる。
劇中の印象的なシーン再現や颯爽と走り抜けていく「仮面ライダー」のカッコ良さが凝縮されているからだ。
©石森プロ・東映