レビュー

「レゴ® オプティマスプライム」レビュー

オプティマスプライムの完成!

 長い闘いが終わると、オプティマスプライムの完成である。思ったよりも大型で、しかも重い。でも、そのぶんリアルさはピカイチで、デザイナーさんがホントにオプティマスが好きなのが伝わってくるようだ。何というか、本当に力強さが伝わってきて、サイバトロンのリーダーとして皆を牽引するだけの資質を感じるはず。

 ただ、間接自体の動きは自由度が高い部分もあるが、逆に制限される部分もある。これは間接の動きが「変形」を意識しているからだと思う。なので、必要以上に動くところもあれば、そうでないところもあるのだ。ただ、武器も手持ちできるようになっているし、持たせても自重で落ちてこないのがいい。バランスには注意すること。

オプティマスプライムの全体は画像のような感じ。オプションも並べてみた。アクションフィギュアほどの可動は望めないにしても、造型としてのディテールは最高レベルといえる
実は、このようなカッコイイ角度で立たせるのはコツがある。股関節部分で足を画像のような角度にするといい。後は足裏のパーツががんばって保持してくれるだろう
頭部、腕、脚の可動域。思ったよりも動くことがわかるだろう。ただ、残念なことに膝が曲がらないので、これは改造して楽しむポイントかも!
「イオンブラスター」「エネルゴンアックス」といった武器を持たせてみた。「イオンブラスター」はパーツの一部を腕に接続、「エネルゴンアックス」は手を外してアクスルパーツで接続する

トラックモードへ変形させよう!

 そしてお楽しみのトラックへの変形だ。結構複雑な変形かと思いきや意外とシンプルなので、一度変形させてしまえば、後は身体が覚えてくれるだろう。複雑な機構の変形モデルは、一度変形したあと二度と戻す気がなくなるオモチャもあるので、これは嬉しい。トラックモード自体の完成度も高く。もちろん車のように動かして遊べるぞ。

まずは「ジェットパック」を慎重に外そう
次に昭和のロボットトイのように直線的に立たせる
この時、両脚は接続できるので、接続してしまうのもアリだ
フロント部分を持ち上げて、腕もピアノを弾くような体勢にする
次に胸部と腹部を180度回転させる
回転が終わったら、胸部をお辞儀させよう
この状態で立たせておくのはキケンなので寝かせて作業するほうが安心かも
次に頭の部分を回転させて収納する
さらに頭の部分を両肩で囲うようにする
続いて腕を前にスライドさせる
手の部分を本体に馴染ませる
フロント部分を本体と並行にする
フロントの一部を「ウェイストパネル」に差し替える
燃料タンクの位置を変えて、足部分も折りたたむようにする
両脚の間に「イオンブラスター」を埋め込んで接続する
「イオンブラスター」の埋め込みが難しい場合は、一度立たせると楽に接続できるぞ
トラックモードの全周と俯瞰。元がロボットだったとは思えないくらいトラックに馴染んでいる。また、思ったよりも間接として使ったクリップ系パーツが目立っていないのも嬉しい。
大型トラック特有の煙突マフラーのディテールも、やっと本領発揮だ

 レゴ ファンにとっては、実際に組んでみると、組み込んだパーツがどのように動いて、どのように変形するのか、普通の完成モデルでは味わえない別の楽しさを感じるだろう。特に、オリジナルのロボットを作っている人であれば、絶対に変形ロボを作る参考になるモデルではなかろうか。

 また、トランスフォーマーファンにしても自分自身の手でオプティマスプライムを組めるのは、感動があるはず。出来合いのオモチャにはない体験を是非してもらいたい。レゴ社さんにはこのような、多方面のファンが喜ぶ製品をこれからも期待したいところ!