レビュー

「レゴ®スター・ウォーズ™ エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤー™」レビュー

ダース・ベイダーの旗艦がついに立体化!超巨大戦艦のディテール表現に注目

【レゴ®スター・ウォーズ™ エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤー™】

発売元:レゴジャパン株式会社

発売日:2023年5月1日

希望小売価格:9,280円(税込)

ジャンル:ブロック玩具

サイズ:18x14x43cm(WxHxD)

パーツ数:630

 今回は2023年5月1日に発売されたレゴ®スター・ウォーズ™シリーズから、「エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤー™」を紹介しよう!

 今回扱う「エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤー」は、「スター・ウォーズ」に登場する宇宙船を立体化した、本格的なメカ系レゴ®ブロックだ。「宇宙船はどのような感じで組まれているんだろう?」とギモンに思っていた方にはピッタリのレビューになるだろう。なぜなら、レゴ ブロックには細かいパーツがたくさんあるので、緻密なメカのディテール表現に最適な素材ともいえるのだ。そこで、今回は、特にディテール表現にこだわって、レビューをしていくぞ!

エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤーって?

 まずは「スター・ウォーズ」に詳しくない方のために、「エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤー」について紹介していこう。「エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤー」は、銀河帝国軍最大の宇宙船で、その全長は約19,000mにもなる。SFアニメに登場する宇宙船を例にすると、デカイと言われるマクロス SDF-1(超時空要塞マクロス)が1,210m、ヱクセリヲン(トップをねらえ!)でやっと7,205m、超巨大戦艦ガトランティス(さらば宇宙戦艦ヤマト)だったとしても12,200m(諸説あり)しかない。なので、とにかく想像を絶する大きさだといえよう。

 そもそも「スター・デストロイヤー」だって、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の初公開時に、スクリーンに延々と映し出される威容に圧倒されていたのに、本製品では「スター・デストロイヤー」が、ただの随伴機のようになっている。このことからも、反乱軍からすれば、絶望的な敵戦艦といえるだろう。

 ちなみに、このエグゼクター スーパー・スター・デストロイヤー型の戦艦は、「スター・ウォーズエピソード6/ジェダイの帰還」ではダース・ベイダーの旗艦として使われており、第2デス・スターに落下している。ファンなら、この製品を使ってジオラマ化するのも悪くないだろう。

 ということで、まずは完成画像を8方向から公開! このモデルがレゴ ブロックのパーツからどのように組み上げられていくのか、楽しみにしてほしい。

背景の黒に飾り台の黒が馴染んで、まさに宇宙空間を悠々と航行しているように見える。このような矢尻型の船体は、なんとも美しい

美麗なパッケージと内容物をチェック

 まずは、ポッケージから見ていこう。紹介した完成画像では台座などが見えなくなってしまっているが、さすがプロのデザイナーのパッケージはひと味違う。全体を宇宙空間の黒を基調としながらも、中央に赤味を入れることで、くっきりと本体を浮かび上がらせつつ、本体の美しさを表現している。裏目には完成サイズが入っているし、横面には上からの画像も見られる。至れり尽くせりのパッケージデザインだろう。

 内容物は、袋が6とインストラクション。今回は、630ピースと少なめだが、かなり細かいパーツが多いので、組みごたえがありそう。インストラクションには、エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤーのプロップ(劇中のモデル)についての説明が英語で記載されている。

思わず手にとってしまうような美しいパッケージ。捨てずにとっておきたい
内容物で一番楽しみなのは、実はインストラクションで版権モデルは情報が盛りだくさん

2つの袋から船体を作りだそう!

 最初に作るのは船体部分となる。パーツの入った袋を開けてみると、斜めのパーツが多く入っていることがわかる。だが、全体が灰色の船体なのに、なぜ緑やオレンジといったカラフルなパーツが入っているのか、気になる方もいるだろう。

 これには諸説あるのだが、理由のひとつとして「位置を特定しやすくするため」というのがある。このような全体が同一色のモデルの場合、どこに何を付けたらいいか、位置を間違える可能性もある。そのため、わざとカラーリングを変えたバーツを使うことで、接続場所をわかりやすくするのだ。個人的には、この説がユーザーファーストで気にいっている。

 作業工程としては、袋1で船体中央のメイン部分を制作し、袋2で先端や矢尻型にするためにパーツを組み込んでいく。この工程で一番気になったのは、先端の外観は斜めにカットされたパーツを使うが、中央部分は立体的に見せるために、ヒンジ系のパーツを組み込んでいることだ。

袋1の内容。全体的に斜め系のパーツが多いが、カラフルなパーツも目立つ。なかには、ここ1,2年で登場したばかりの斜め系パーツも入っているのが嬉しい
裏面は宇宙船らしい色味だが、表側はカラフルなつくり。ここにどのようなパーツが組み込まれていくのかワクワクするはず!
袋2の内容。灰色に加えて濃灰色が増えてきた。また、クリアブルーのパーツもある。このパーツは後で重要な役割を果たすぞ!
黒いヒンジパーツを使って、水平角度を自由に変えられるように組んだユニットを本体に組み込む。少し干渉してハメにくかったが、逆に壊れにくくてよさそうだ。また、垂直方向に角度を変えられる茶色系のヒンジも組み込んだ
別途制作した先端部分を本体に接続して、大まかな船体部分の完成だ