レビュー

「レゴ®スター・ウォーズ™ エグゼクター スーパー・スター・デストロイヤー™」レビュー

細かいパーツで緻密なディテールをつけていこう

 次に袋3と4を使い、船体をさらに仕上げていく。まずは袋3から後部を作成。後部ユニットだけだと、「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ™」に登場するビークルのようにも見えてくる。そういう意味では、キチンとした技術的な世界観が確立されているのだろう。そしてこのユニットを船体に接続すると、面白いディテールが浮き上がってきた。組んでいる時には意味がわからなくても、最終形を見て「ナルホド!」って思えるのも、レゴ ブロックの楽しみ。

 袋4はディテールアップが中心のビルド。細かいパーツを多用しているので、宇宙船づくりの参考になるだろう。以前紹介した「レゴ®スター・ウォーズ デス・スター™トレンチ・ラン(75329)」でも数多くのディテールがあったが、今回は建物のではなく、あくまでもメカ表現というところが違う。

 全てを組み込んだが、これはこれでアリな姿じゃないだろうか。

袋3の内容。ディテールアップ用の細かいパーツが増えている
後部のユニットが完成。スター・ウォーズの世界観にあったデザイン
本体と後部ユニットを接続することで浮かび上がるディテール。これは画像のクリップパーツを使って表現しているのだ。クリップをクリップとして使うのではなく、ただのカタチだけ採用するのもレゴ ブロックの妙技
袋4の内容。引き続きディテールアップ用の細かいパーツが多く、クリアブルーのパーツも増えてきた
今回イチオシのディテール表現。グリルと呼ばれるパーツをレール付きのプレートを組み合わせることで、かなり面白いディテールを作りだした
そのほか様々なパーツでディテールができていくのはホントに楽しい
カラフルである……という点を除けば、概ね本体はできあがったと言ってもいいだろう。あとは外装を組んでいくだけだ!

外観の仕上げとディスプレイの準備

 いよいよ外観の仕上げや、ディスプレイ台の制作に入る。まずは袋5を使って、本体の表面を作っていこう。ここで注目なのは、これまで細かいパーツでディテールアップしてきたのに対し、表面部分はタイル系パーツの組み合わせやインゴット(金塊)やグリルなど、デコレーションタイルとも言うべきパーツで表面を形作っていくことだ。特にタイルパーツは近年充実しているので、まるでプラモデルで「スジぼり」したかのようなディテール表現ができる。

 また、袋6では、左右に配置するスター・デストロイヤーも作れる。こんなに小さいのにスター・デストロイヤーに見えるのが凄い! 台座はアーチ系のパーツなども使って組み上げる。ただ本体を載せるだけでなく、キチンと接続する仕組みなので、少しくらいの揺れなら倒れないで済むだろう。あとは、推進器部分など、最終的な仕上げをすれば完成だ!

袋5の内容は、上部外装を組み上げるための灰色パーツが多数。特にタイル系が多いのも特徴のひとつ
こちらがタイルとそのほかのパーツで組み上げたディテール。直線だけでなく斜めにカットされた部分を持つタイルも使い勝手がいい
外装は後ろと前と別に作り組み込む。単体で見ると何だかよくわからないかもしれないが、組み込んだ瞬間の感動は格別!
右と左を付ければ完成。片側だけ付けていると、カットモデルに見えて楽しい。そういうアレンジもありかも!
袋6の内容は、台座やスター・デストロイヤー、そして推進部分の最終仕上げを行うパーツが入っている
この少ないパーツ数でスター・デストロイヤーを再現できるなんて、流石だ
なかなかしっかりした台座。黒ベースなので宇宙空間にいるような感じに見えるのもグッド!
オプションを付けて台座に乗せれば完成!

宇宙船づくりは楽しい!

 ということで、再度完成品である。とにかくディテールを作り込み、情報量の多くなった船体の美しさに目を奪われる。クリアブルーのパーツも、まるでそこに窓があるかのような表現になっているし、随伴するスター・デストロイヤーは本体の巨躯を際立たせる。そして、裏面に多数配置された推進部分は、この超巨大な宇宙船がホントに飛ぶんだぜ! って感じのリアリティを産んでいるんじゃないだろうか。とにかく、この一隻を作れば、このような系統の宇宙船づくりは、マスターしたも同然とも言えよう。

 なお、余談だが、これをダークブルーで作ってちょこっとイジれば、なんちゃってヱクセリヲンが完成しそうな気がするぞ!

船体上面から見た高い情報量からは、このキットを組み上げたという満足感が味わえる
各所に組み込んだクリアパーツで窓のディテールを再現している
芸術的な少パーツ構成で随伴する「スター・デストロイヤー」も再現
船体後方には巨大な推進器が並ぶ