レビュー
ガンプラ「HG 1/144 ジム/ジムII/ジムIII セット」レビュー
2023年7月12日 00:00
地球連邦軍を勝利に導いたジムの直系の後継機「RMS-179 ジムII」
「RMS-179 ジムII」は一年戦争後のU.C.0080年代に「連邦軍再建計画」によって大戦中に大量生産されたジムを有効活用かつバージョンアップを進めて開発されたまさにジムの直系の後継機となる機体。U.C.0083(機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー)に登場した「RGM-79N ジム・カスタム」は高性能化を極めた機種であったがゆえ多くの機体を用意することはできずコストパフォーマンスのよい機種を開発することになりました。
そういった経緯もあり初代ジムをベースとすることで量産性に優れながらも時代に合わせて各部装備や性能をアップさせています。頭部のセンサー類の強化、ランドセルのノズルは4発仕様、肩部アーマーには姿勢制御スラスター、脚部のいわゆる“ふくらはぎ”部には3基ずつスラスターが用意され高出力・高機動化がはかられています。ジムIIは地球連邦軍と反地球連邦組織A.E.U.G.(エゥーゴ)両勢力で運用されました。
U.C.0087(機動戦士Zガンダム)年代ではすでに実戦配備されていて初代ジムを彷彿とさせる赤いボディが地球連邦軍仕様、緑のボディがエゥーゴ仕様となりますが、すでに旧式となりつつあったジムIIを運用するエゥーゴは早々に「RMS-099 リック・ディアス」の次世代機としてムーバブル・フレームを採用する「MSA-003 ネモ」を開発、次第に機種転換を行っていくことになります。
ガンプラとしてのジムIIは実は次に紹介するジムIIIのあとに発売されたこともあってジムIIIのバリエーションキット的な様相を呈しています。そのためAランナーはほぼ共通で脚部、胸部、腰部、ポリパーツなど同じパーツで構成されていることがわかります。
キットは初代ジムから約10年後に発売されたこともあり、HGシリーズのかんたん組立を継承しながら簡易フレーム的ディテールや可動性能が付加されていくところも感じられるのでこのセットを組んでみると“ガンプラの進化の歴史”も感じられて楽しいと思います。
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