レビュー
ガンプラ「HG 1/144 ジム/ジムII/ジムIII セット」レビュー
2023年7月12日 00:00
恐竜的進化を遂げる敵機に対応するためさらに進化した「RGM-86R ジムIII」
「RGM-86R ジムIII」はU.C.0087年代にはすでに旧世代機となっていたジムIIをさらに近代化改修させた機体です。ジオン系の技術を積極的に投入し、「RX-178 ガンダムMk-II」や「RMS-154 バーザム」等の新鋭機の技術を取り込み大幅な強化がされた“ジム”としての最終進化型ともいえます。新世代機として「RGM-89 ジェガン」が開発されるまでの代替え的な側面を受け持つ機体でもありました。
肥大化を続けるモビルスーツの開発競争により、コストパフォーマンスが重要な量産型であっても性能向上は不可避の方向性となり、ジムIIIはガンダムMk-IIとほぼ同形状のバックパックとビーム・サーベル(共に量産仕様)を装備、両肩にはミサイル・ランチャー、両腰には大型ミサイル・ランチャーを備えるという装備の拡充が行われています。
U.C.0088年代(機動戦士ガンダムZZ)ではエゥーゴの地上支援組織“カラバ”がアナハイム・エレクトロニクスと共に開発、テスト採用されたのち第一次ネオ・ジオン抗争終結後の地球連邦軍によるカラバ統合の際に地球連邦軍に正式採用されたといい、U.C.0093(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)では地球へ落下するアクシズを止めるべくアムロ大尉の「RX-93 νガンダム」と共に闘ったとされています。
ガンプラとしてのジムIIIはジムIIのところでも触れた通り、ジムIIIが先に発売されました。TVアニメ版設定とは若干違うデザインラインでもありカトキハジメ氏が描いた当初のジムIII的なデザインを採用している部分がソール等に見受けられます。それはバリエーションキットのジムIIでも同様です。
機体解説のところでも触れた通り、最終進化型のジムであることからその装備もかなり充実しています。肩や腰のミサイル・ポッド、ガンダムMk-IIタイプのバックパックは見ていてモビルスーツの進化を感じさせる部分でもあり楽しいですね。実質量産型ガンダムMk-IIということもできるでしょうか。
(C)創通・サンライズ